政策創造研究科Graduate School of Regional Policy Design
TRS520R1(観光学 / Tourism Studies 500)ニューツーリズム論New Tourism Studies
須藤 廣Hiroshi SUDO
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 政策創造研究科Graduate School of Regional Policy Design |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2022 |
授業コードClass code | XW119 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 秋学期後半/Fall(2nd half) |
曜日・時限Day/Period | 金6/Fri.6,金7/Fri.7 |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
教室名称Classroom name | 各学部・研究科等の時間割等で確認 |
配当年次Grade | |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
選択・必修Optional/Compulsory | 選択 |
カテゴリーCategory |
(修士課程)プログラム科目 文化・都市・観光創造群 |
所属群1Affiliation group 1 | |
経済・社会・雇用創造群Economic/Social/Employment/ Creation Group | |
所属群2Affiliation group 2 | 文化・都市・観光 |
文化・都市・観光創造群Culture/City/Tourism/ Creation Group | |
所属群3Affiliation group 3 | |
地域産業・企業創造群Regional Industry and Business Creation Group |
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Outline (in English)
The aim of this lecture is for the students to have a clear view point to the changing mode of contemporary tourism. Then stutdents investigate the policies of leisure, tourism, and culture made by national and regional government. This lecture depicts the critical or alternative ways of the tourism which changes from mass-tourism to new-tourism or post mass-tourism.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
現代社会における観光の様態、変動の方向について確かな視点を持つことを先ずこの授業の目標とする。そこから観光のあり方の変容の背後に存在する、国家のレジャー政策、観光産業、文化産業の戦略等を多方面から学修する。観光におけるマスツーリズムからニューツーリズムへの道筋を批判的に捉える力を身につける。
到達目標Goal
先進国における観光のあり方はマスツーリズムからニューツーリズム(ポスト・マスツーリズム)へと変化したのであるが、戦後の歴史を見れば、このことはフォーディズム型観光からポストフォーディズム型観光への変化として捉えることができる。そのなかで現代観光の特徴は観光対象が「名所」「旧跡」「名勝」といった固定的なものから、観光客や地元住民が「参加」しつつ、創作するものへと変化してきたことである。また、現代における観光資源の創造は、近代化遺産ような歴史や文化の保護・保全といったとものと、テーマパークやコンテンツ・ツーリズム等人工的なものの創造(捏造)の2つのタイプに分けられる。しかし、この2つは融合しつつ様々なパターンを形成しつつある。これらがどのような意味を持つものなのかを、現代における観光の様々な形態から解き明かしてゆく。また学生には、現代における国内外の「観光政策」の文脈を捉えつつ、それらが正負の価値を持つものとして「両義的」なものとして見る視座を創り上げることが求められる。
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
各授業は1回目は講義のみ、2回目からは各講義の前半部分は講義型を中心に、後半においては学生の発表も取り入れる。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
あり / Yes
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching:対面/face to face
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回[未定/undecided]:イントロダクション
マスツーリズムからニューツーリズム(ポスト・マスツーリズム)への変化の背景
授業の全容の紹介及び、
フォーディズム体制における国家とレジャーについて、そしてポストフォーディズム体制における観光の変容について講義。
第2回[未定/undecided]:英国の近代とレジャーの発生、及び観光政策、観光産業発展史
観光のフォーディズムとポストフォーディズム、前半:マスツーリズム、ニューツーリズムの発生についての講義
後半:老川慶喜『鉄道と観光の近現代史』を読む。
第3回[未定/undecided]:戦前の日本における近代観光の発展と国家の観光政策
前半:明治から第2次大戦までの観光政策と観光産業の歴史を講義。
後半:平山昇『鉄道が変えた社寺参詣―初詣は鉄道とともに生まれ育った』を読む。
第4回[未定/undecided]:戦後の日本における大衆消費型マスツーリズムの形成
前半:東京オリンピック、大阪万博以降、特に「ディズカバージャパン」政策について講義
後半:森彰英『ディズカバージャパンの時代ー新しい旅を創造した、史上最大のキャンペーン』を読む。
第5回[未定/undecided]:リゾート(総合保養地域整備)法と観光バブル
観光における虚構の進展
前半:1980年代~1990年代までリゾート法が作った観光バブルとその反省について、及び全国総合開発計画(全総)と観光との関係について講義。
後半:佐藤誠『リゾート列島』、能登路雅子『ディズニーランドという聖地』を読む。
第6回[未定/undecided]:ポストモダン社会における観光が向かう方向について
アートツーリズム、ダークツーリズム、リアリティツーリズム、まんがアニメツーリズムの可能性と限界ついて考える
第7回[未定/undecided]:ポスト・マスツーリズム時代における、観光文化の可能性とその限界について考える
映画「僕たちは世界を変えることができない」「ザ・ビーチ」等から、観光がどの程度コスモポリタンな連帯や自己変革に寄与できるのか、できないのかについて議論する。
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
必ず講義後半で扱う書籍、論文を読んで参加すること
テキスト(教科書)Textbooks
イントロダクションで、受講者と相談して参考図書や論文などを選択する。
参考書References
須藤廣(2012)『ツーリズムとポストモダン社会ー後期近代における観光の両義性』明石書店
その他、授業の進展に伴い、適切な参考図書等を選択する。
成績評価の方法と基準Grading criteria
授業中の発表・ディスカッションへ等平常点(50%)、レポート(50%)とする。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
受講者の関心やニーズに合わせて、授業内容はフレキシブルに対応することとしたい。
その他の重要事項Others
講座の進め方等について初回授業で解説すると同時に、履修者の希望等をヒアリングする。そのため、初回授業は要出席。講義内容は、受講者の関心等に沿って変更することも可能とする。