政策創造研究科Graduate School of Regional Policy Design
MAN520R1(経営学 / Management 500)雇用政策研究(マクロ)Macro Employment Policy
石山 恒貴Nobutaka ISHIYAMA
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 政策創造研究科Graduate School of Regional Policy Design |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2022 |
授業コードClass code | XW104 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 春学期前半/Spring(1st half) |
曜日・時限Day/Period | 木6/Thu.6,木7/Thu.7 |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
教室名称Classroom name | 各学部・研究科等の時間割等で確認 |
配当年次Grade | |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
選択・必修Optional/Compulsory | 選択 |
カテゴリーCategory |
(修士課程)プログラム科目 経済・社会・雇用創造群 |
所属群1Affiliation group 1 | 経済・社会・雇用 |
経済・社会・雇用創造群Economic/Social/Employment/ Creation Group | |
所属群2Affiliation group 2 | |
文化・都市・観光創造群Culture/City/Tourism/ Creation Group | |
所属群3Affiliation group 3 | |
地域産業・企業創造群Regional Industry and Business Creation Group |
すべて開くShow all
すべて閉じるHide All
Outline (in English)
The aim of this course is to help students acquire
an understanding of the fundamental principles of
Employment Policy. At the end of the course, participants are
expected to explain the essential concepts of Employment Policy.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
労働市場において働く人々のキャリア形成支援、職業能力開発、若年・女性・高齢者・外国人などの雇用への対応をめぐる多くの施策の有効な展開は、日本における喫緊の課題であり、その雇用政策全般(マクロ)について検討する.少子高齢化,グローバル化,知識基盤社会化のなかで,雇用はどのような課題を担い、どのように対策を講ずることが適切であるかを考える。
様々な組織において、雇用・人事管理施策・人的資源管理にかかわる仕事を行う実務家、または,これらに興味のある人を念頭に,雇用とはいかにあるべきかを、総論的に検討する.ただし、雇用の実務に直接関係ない院生にも,雇用に関心があり、仕事経験があれば、もちろん履修可能である。
到達目標Goal
雇用プログラムの入門的な位置づけにある科目。雇用・人事管理施策・人的資源管理の全体的な展望を得ていただくことを目的にする。現状、沿革、国際比較などについて、総論的な知識を獲得するとともに、雇用を考える際の勘所を養っていただくことを到達目標に置く。
At the end of the course, students are expected to gain an overall perspective on employment, human resource management policies, and human resource management.
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
政策創造研究科修士課程のディプロマポリシーのうち、「DP1」「DP3」「DP4」に関連
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
雇用の歴史的背景、国際比較、職業能力開発、キャリア形成支援、日本的雇用など、広い視点から、多角的な検討を行う。
各回の授業は,講義と議論の両者を併用して進める.毎回のテーマにそって講義を進めたのち,関連した課題をめぐり,受講生がいくつかのグループをつくって議論し,その結果を報告し,相互に批判的な検討を加えるなどのディスカッションを行う.必要なコメントも最後に与える。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching:対面/face to face
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
1[対面/face to face]:雇用の定義、論点および、雇用の歴史
-- そもそも雇用の定義、範囲は何を意味するのか。また、当たり前と思い込んでいる雇用の論点を、あらためて考え直してみる。また、日本型雇用はいつ形成されたのか、その歴史を探る。
2[対面/face to face]:日本的雇用と雇用の国際比較
そもそも、日本的雇用とは何を意味するのだろうか。通説は正しいのか。日本と他国を国際比較すると、本質的な共通点と違いはどのようなものだろうかか?
3[対面/face to face]:雇用の流動化、内部労働市場と外部労働市場
雇用の流動化の必要性が指摘されているが、そもそもその定義、また流動化がもたらすものとは?さらに、労働市場の基本構造を考える
4[対面/face to face]:職業能力開発
職業能力開発とは、通常の人材開発となにが違うのか?環境変化を踏まえ、求められる職業能力開発を考える
5[対面/face to face]:非正規雇用、新卒一括採用、女性活躍兼業・副業など柔軟な働き方
非正規雇用という問題が注目されているが、その本質は何か?日本特有の慣行と言われる、新卒一括採用の是非を検討する。さらに、女性活躍について考える
6[対面/face to face]:兼業・副業と雇用によらない働き方
兼業・副業、フリーランスなど新しい柔軟な働き方はなぜ生じたのか、その効果と課題について分析する。
7[対面/face to face]:ミドル・シニアの働き方とまとめ
日本型雇用において、ミドル・シニアの現状はどのようなものか。その課題と今後の方向性を考える。さらに授業全体のまとめを行う。
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
雇用に関連した事項を広く勉強することが望ましいです。
1.必須文献として指定された本を選択し、書評レポートを書くこと
2.授業で配布される資料、論文などに目を通すこと。本授業の準備学習・復習時間は各 2 時間を標準とします。
Students will be expected to have completed the required assignments after each class meeting. Before/after each class meeting, students will be expected to spend four hours to understand the course content.
テキスト(教科書)Textbooks
特定の教科書を使用しないが,以下に掲げる7冊から1冊を選び、書評レポートをお願いする(どちらも早目に入手するか、図書館で借りるように).このほか別途に挙げる主な参考書,授業でその都度,必要に応じて紹介する文献などを参照していただく.また,毎回の授業にはレジュメや参考資料を配付する予定.
1.ピーター・キャペリ(若山由美訳)『雇用の未来』日本経済新聞社,2001年
2.清家篤『雇用再生―持続可能な働き方を考える』NHK出版,2013年
3.山田久『失業なき雇用流動化』慶応義塾大学出版会,2016年
4.永野仁『労働と雇用の経済学』中央経済社,2017年
5.玄田有史『30代の働く地図』岩波書店,2018年
6. 山田久『賃上げ立国論』日本経済新聞出版社,2020年
7.川上淳之『副業の研究』慶應義塾大学出版会,2021年
参考書References
・労働経済白書
・『日本労働研究雑誌』などの研究雑誌に掲載される論文
成績評価の方法と基準Grading criteria
評価は,①授業における議論の実施状況による得点(1回当たり5点満点で計35点満点),②2500字以上の長さの科目レポートの得点(65点満点)で,両者を足した総得点を規定による評価基準にそって評価する.ただし,これ以外に,必須の小レポートとして、書評レポートを課す.終了時に提出を求める科目レポートは,授業内容を自分なりに消化し,できるだけ自分の最終課題(修士論文テーマ)に引きつけて書くことが望ましい.
Your overall grade in the class will be decided based on the following
Term-end reports : 65%、in class contribution: 35%
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
文献は、科目履修を決めた場合、出来るだけ早く図書館などで借り出すか、入手しておいていただきたい。なお、どうしても入手できない者のために、代替的な図書を指示することがある。
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
授業ではパワーポイントを使うことがある.
その他の重要事項Others