社会学部Faculty of Social Sciences
SOC200EA(社会学 / Sociology 200)平和論Peace Studies
中村 長史Nagafumi NAKAMURA
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 社会学部Faculty of Social Sciences |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2022 |
授業コードClass code | L0099 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 春学期授業/Spring |
曜日・時限Day/Period | 水4/Wed.4 |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 多摩 |
教室名称Classroom name | 各学部・研究科等の時間割等で確認 |
配当年次Grade | |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | |
他学部公開科目Open Program | |
他学部公開(履修条件等)Open Program (Notes) | |
グローバル・オープン科目Global Open Program | |
成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | |
成績優秀者の他学部科目履修(履修条件等)Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
SDGsCPSDGs CP | |
アーバンデザインCPUrban Design CP | |
ダイバーシティCPDiversity CP | |
未来教室CPLearning for the Future CP | |
カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
千代田コンソ単位互換提供(他大学向け)Chiyoda Campus Consortium | |
入学年度Admission year | |
カテゴリーCategory | 講義・実習科目 |
カテゴリー(2022年度以降入学者)Category (2022~) | |
カテゴリー(2018~2021年度入学者)Category (2018~2021) | |
カテゴリー(2017年度以前入学者)Category (~2017) | |
コース・プログラム名Course/Program name |
すべて開くShow all
すべて閉じるHide All
Outline (in English)
In this course, we will study global issues including the threat to "coexistence of nations and people" and the threat to "cooperation of nations and people". First, we will focus the ongoing cases of the Democratic People's Republic of Korea(DPRK) nuclear development issue (the threat to coexistence) and the Syrian refugee issue (the threat to cooperation). Next, while reviewing past cases, we will discuss the basic concepts of international politics. Finally, considering these concepts and past cases, we will reconsider the DPRK nuclear development issue and the Syrian refugee issue.
Before/after each class meeting, students will be expected to spend four hours to understand the course content.
Your overall grade in the class will be decided based on the following
Term-end report:70%, Mini quizzes:30%
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
国際社会で生じる問題は、自然現象ではなく社会現象である以上、一人一人の力によってわずかながらでも良くすることもできるし、さらに悪くしてしまうこともある。平和論の授業を受ける皆さんには、この点を意識し、自分の頭で国際問題の解決策を考えられるようになってほしい。
この講義では、国際問題を「諸国家・諸国民の共存」を脅かすものと「諸国家・諸国民の協力」を脅かすものとに便宜的に分けて学んでいく。具体的には、まず北朝鮮核開発問題(共存を脅かす)とシリア難民問題(協力を脅かす)という現在進行形の事例について、その「構図(What)」、「原因(Why)」、「解決策(How to do)」を考えてみる。次に、過去の事例を確認しながら、平和に関する基礎的な概念を学ぶ。最後に、これらの概念や過去の事例を踏まえて、北朝鮮核開発問題とシリア難民問題について再び考える。
この一連の学びを通して、授業で習った概念と事例を使いこなして、現在の世界における問題の構図や原因、解決策を自分の頭で考えられるようになることを目指す。
到達目標Goal
①学んだ概念や事例に関するキーワードについて正確に説明することができる【2回の小テストで評価】。
②現在の国際問題の構図について、概念を用いたり過去の事例と比較したりすることで、体系的に説明することができる【期末レポートで評価】。
③現在の国際問題の原因について、概念を用いたり過去の事例と比較したりすることで、体系的に説明することができる【期末レポートで評価】。
④現在の国際問題を解決するための政策の選択肢を複数挙げたうえで、概念を用いたり過去の事例と比較したりすることで、メリットとデメリットを比べて判断することができる【期末レポートで評価】。
⑤多様な利害・価値観に配慮したうえで、問題に対して自分なりの考えを持ち、他者と相談したり、ときには説得したりするという実社会でも求められる方法を習得する【期末レポートで間接的に評価】 。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
社会学部のディプロマポリシーのうち,DP1・DP3に関連。 DPについてはこちら https://www.hosei.ac.jp/shakai/info/article-20200325181407/
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
対面の講義形式で行なう。授業中に複数の問いかけをして考えてもらう時間を設ける。その際には、自らの頭であれこれと考えたうえで、解説を聴くようにしてほしい。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching:対面/face to face
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
1[対面/face to face]:第1部:現在の国際問題に挑戦!
北朝鮮核開発問題とシリア難民問題
2[対面/face to face]:第2部:概念と事例を学ぶ!
<2-1 共存>
共存を脅かすもの:戦争
*教科書Ⅰ-2, 9, 11
3[対面/face to face]:第2部:概念と事例を学ぶ!
<2-1 共存>
共存のための方法①:自衛と集団安全保障
4[対面/face to face]:第2部:概念と事例を学ぶ!
<2-1 共存>
共存のための方法②:強制と安心供与
*教科書Ⅱ-2
5[対面/face to face]:第2部:概念と事例を学ぶ!
<2-1 共存>
共存のための方法③:軍縮と軍備管理
*教科書Ⅰ-5, 8, Ⅱ-4, Ⅴ-1, 3, 5, 6
6[対面/face to face]:第2部:概念と事例を学ぶ!
<2-1 共存>
共存のための方法④:基地問題
*教科書Ⅳ-3, 5, 6, 7
7[対面/face to face]:第2部:概念と事例を学ぶ!
<2-1 共存>
小括(小テストの解説を含む)
8[対面/face to face]:第2部:概念と事例を学ぶ!
<2-2 協力>
協力を脅かすもの:貧困と人権侵害
*教科書Ⅰ-6, 12, Ⅱ-3
9[対面/face to face]:第2部:概念と事例を学ぶ!
<2-2 協力>
協力のための方法①:開発援助
10[対面/face to face]:第2部:概念と事例を学ぶ!
<2-2 協力>
協力のための方法②:環境保護とエネルギー
*教科書Ⅵ-1, 3, 5, 6, 7, 8
11[対面/face to face]:第2部:概念と事例を学ぶ!
<2-2 協力>
協力のための方法③:歴史認識問題
*教科書Ⅰ-13, Ⅱ-1, Ⅲ5, 6, 7, Ⅳ-12,Ⅴ-10
12[対面/face to face]:第2部:概念と事例を学ぶ!
<2-2 協力>
協力のための方法④:難民保護
*教科書Ⅰ-10
13[対面/face to face]:第2部:概念と事例を学ぶ!
<2-2 協力>
協力のための方法⑤:人道的介入と保護する責任
*教科書Ⅰ-10, 16
14[対面/face to face]:第3部:現在の国際問題に再挑戦!
北朝鮮核開発問題とシリア難民問題
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
本授業の準備学習・復習時間は各2時間を標準とします。
テキスト(教科書)Textbooks
日本平和学会編『戦争と平和を考えるNHKドキュメンタリー』(法律文化社、2020年)、本体2000円+税
*毎回の予習や期末レポートに際して利用するので手元に置いておくこと。
参考書References
日本平和学会編『平和をめぐる14の論点』(法律文化社、2018 年)
*持参する必要はないが、授業中に関連箇所の頁数を述べるので、復習に役立ててほしい。
成績評価の方法と基準Grading criteria
期末レポート(70%)【到達目標②~⑤に対応】
第 1 回小テスト(15%)【到達目標①に対応】
第 2 回小テスト(15%)【到達目標①に対応】
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
社会学部にはメディアに関心のある学生が多いと再確認したことから、メディアとの関係性を意識し、2021年度より教科書を『戦争と平和を考えるNHKドキュメンタリー』に変更した。
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
特になし。
その他の重要事項Others
学びに集中できる環境をつくるため、以下のルールを設ける。
①提出期限を遅れての課題提出は、いかなる理由であれ、受け付けない。
②小テストを受験できないことがわかっている者は、必ず事前に相談に来ること。追試の機会を別日に設ける。事前に相談に来なかった者の追試受験は認めない。
③配布物の予備は保管しないので、欠席した場合は、他の受講者から借りること。
④講義中の飲食は原則禁止。体調によりやむを得ない場合は認めるが、机上には飲食物 を置かないこと。
⑤講義中の私語や通話は厳禁。
⑥レポートについて酷似した答案を発見した場合は、いずれも 0 点とする。