イノベーション・マネジメント研究科Business School of Innovation Management
MAN510F2(経営学 / Management 500)事業リスクマネジメントと内部統制Enterprise Risk Management and Internal Control
石島 隆Takashi ISHIJIMA
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | イノベーション・マネジメント研究科Business School of Innovation Management |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2022 |
授業コードClass code | W0105 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 秋学期前半/Fall(1st half) |
曜日・時限Day/Period | 金6/Fri.6,金7/Fri.7 |
科目種別Class Type | 専門講義 |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
教室名称Classroom name | 各学部・研究科等の時間割等で確認 |
配当年次Grade | 1・2 |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | 共通選択科目 |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | ○ |
カテゴリーCategory |
専門科目 共通選択科目 |
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Outline (in English)
Enterprise Risk Management refers to the culture, capability, and practice of an organization for risk management integrated with strategy formulation and performance evaluation. In addition, internal control means the control function in the process of governance and management through all the layers of an enterprise organization.
In this class, students learn how to integrate strategy formulation, performance evaluation and risk management at enterprises first, how to build a business process incorporating internal control as a means to realize it learn how to operate. Also learn about planning, procedures, and methods of internal audit as elements related to these in common.
The case study of this class mainly deals with cases of large companies such as large-scale listed companies that are developing globally, but also cases of small listed companies in emerging markets, so as to contribute to improvement of small and medium-sized enterprises.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
事業リスクマネジメント(Enterprise Risk Management)とは、戦略策定及び業績評価と統合されたリスク管理のための組織のカルチャー・ケイパビリティ・実務をいう。また、内部統制とは、企業組織の全ての階層を通じたガバナンスとマネジメントのプロセスにおけるコントロール機能を意味する。
本授業において学生は、最初に、企業において、どのようにして戦略策定及び業績評価とリスク管理を一体化させるかを学び、その実現手段として、内部統制を組み込んだビジネスプロセスをどのように構築・運用すればよいかを学ぶ。また、これらに共通に関わる要素としての内部監査の計画・手順・方法についても学ぶ。
本授業のケーススタディでは、グローバル展開している大規模上場企業など大企業の事例を主として取り上げるが、中小・中堅企業の改善にも資するように、新興市場の小規模上場会社の事例も取り上げる。
到達目標Goal
学生は、事業リスクマネジメントと内部統制のフレームワークを活用して、自らが所属する組織又は支援対象組織におけるガバナンスとマネジメントにおける問題点を調査・分析し、改善策の策定ができるようになることを目標とする。
自らが選定した組織における事業リスクマネジメントと内部統制の問題点を調査・分析し、改善策の策定を適切に行うための計画書を作成することをゴールとする。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
イノベーション・マネジメント研究科のディプロマポリシーのうち、「DP1」「DP2」「DP4」に関連
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
事業リスクマネジメントと内部統制のフレームワークについて解説した後、それらの実践をより深く理解するためにケースを用いたグループ討議を行う。
また、事業リスクマネジメントと内部統制の実践における課題及び改善策を把握するため、ゲスト講師を招聘する。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching:対面/face to face
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
1[対面/face to face]:事業リスクマネジメントのフレームワーク(1)
事業リスクマネジメントのフレームワークの考え方について学び、戦略策定及び業績評価との関係を検討する。
2[対面/face to face]:事業リスクマネジメントのフレームワーク(2)
事業リスクマネジメントの構成要素の内容と論点について学ぶ。
3[対面/face to face]:事業リスクマネジメントのケーススタディ(1)
製造業における事業リスクマネジメントについて、ケースを用いて討議する。
4[対面/face to face]:事業リスクマネジメントのケーススタディ(2)
卸売業又は小売業における事業リスクマネジメントについて、ケースを用いて討議する。
5[対面/face to face]:事業リスクマネジメントのケーススタディ(3)
金融機関における事業リスクマネジメントについて、ケースを用いて討議する。
6[対面/face to face]:内部統制のフレームワーク(1)
内部統制のフレームワークの考え方について学び、事業リスクマネジメントとの関係を検討する。
7[対面/face to face]:内部統制のフレームワーク(2)
財務報告に係る内部統制の評価及び監査の制度について学ぶ。
8[対面/face to face]:内部統制のケーススタディ(1)
全社的な内部統制について、ケースを用いて討議する。
9[対面/face to face]:内部統制のケーススタディ(2)
比較的規模の小さい新興上場企業における内部統制について、ケースを用いて討議する。
10[対面/face to face]:内部統制のケーススタディ(3)
グローバル展開している大企業の海外子会社における内部統制について、ケースを用いて討議する。
11[対面/face to face]:事業リスクマネジメントと内部統制の事例研究(1)
事業リスクマネジメントと内部統制について、ゲスト講師を招いた講義を行う。
12[対面/face to face]:事業リスクマネジメントと内部統制の事例研究(2)
上記のゲスト講師への質疑及び討議を行う。
13[対面/face to face]:学生による事例研究発表(1)
事業リスクマネジメントと内部統制の実践に関して、学生が各自でテーマを選定して、事例研究を行い、その結果を発表する。
14[対面/face to face]:学生による事例研究発表(2)
前回の続きを行う。
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
事前に配付するケーススタディの資料を読んで、授業までに検討しておくこと。
ケーススタディに関する討議後の自己の見解のレポートを提出すること。本授業の準備学習・復習時間は、各2時間を標準とする。
テキスト(教科書)Textbooks
日本内部監査協会他監訳『COSO 全社的リスクマネジメントー戦略およびパフォーマンスとの統合』同文館出版(¥5,800+税)
各回の資料は、授業支援システムよりダウンロードすること。
参考書References
八田信二他訳『COSO 全社的リスクマネジメント-戦略およびパフォーマンスとの統合-事例の解説篇』日本内部監査協会(¥2,900+税)
齋藤 正章、蟹江 章『現代の内部監査』放送大学教材(¥2,500+税)
成績評価の方法と基準Grading criteria
授業中に行う討議への積極的な参加と討議後のレポートの提出(60%)
最終レポート(40%)
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
ケースの討議結果についての学生へのフィードバックの文書化を行い、学生の理解度を深める。
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
ケースに関するグループ毎の討議結果のとりまとめにノートPCを利用する。
また、資料はeラーニングシステムからのダウンロードによる配付のため、毎回ノートPCを持参すること。
その他の重要事項Others
授業の中での活発な質問と討議を期待する。
<オフィスアワー>
月曜日5限目(16:50-18:30)
この日時の都合が悪い学生については、個別に調整するので、E-Mailで連絡いただきたい。