イノベーション・マネジメント研究科Business School of Innovation Management
MAN510F2(経営学 / Management 500)コーチングCoaching
高田 朝子、コーチエィ
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | イノベーション・マネジメント研究科Business School of Innovation Management |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2022 |
授業コードClass code | W0102 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 秋学期後半/Fall(2nd half) |
曜日・時限Day/Period | 火6/Tue.6,火7/Tue.7 |
科目種別Class Type | 専門講義 |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
教室名称Classroom name | 各学部・研究科等の時間割等で確認 |
配当年次Grade | 1・2 |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | 共通選択科目 |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
カテゴリーCategory |
専門科目 共通選択科目 |
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Outline (in English)
In this course, participants will learn the theory and philosophy of coaching, and aim to acquire coaching skills by practicing coaching others.
The course is designed for those who want to become managers who can influence their own teams in various aspects such as leadership, motivation, team building, and career, as well as leaders who would like to transform the entire organization.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
近年、企業の経営者が、専任のエグゼクティブ・コーチをつける例が急増しています。
エグゼクティブ・コーチは経営者に対して、【問い】を間に置き、【対話】へといざないます。アドバイスは一切しません。
では、エグゼクティブ・コーチが行う【対話】とはどのようなものなのでしょうか。
なぜ【対話】がCEOの成長や企業の業績向上に貢献するのでしょうか。
エグゼクティブ・コーチが使う「問い」を中心とした対話のスキルは、
・部下や後輩、同僚との関わりにおいて効果的なリーダーシップを発揮し、良好なチームビルディングを行う
・部下や後輩のモチベーションを高めつつ、部下を育成する
など、組織におけるリーダー開発の場面で効果的に活用できます。
また、1on1のコーチングの実践は、目の前のリーダーの開発にとどまらず、組織全体の変革へとつながります。
本講義では、コーチングの理論や哲学を学び、履修者自身が周囲へのコーチングを実践する中で、コーチングスキルの習得をめざします。
リーダーシップ、モチベーション、チームビルディング、キャリアという様々な面で、自らの所属するチームに影響力を発揮するマネジャーになりたい、また、組織全体を変革するリーダーになりたいと考える方に参加頂きたいと思います。中小企業、大企業の方問いません。
到達目標Goal
職場でコーチング・コミュニケーションが実践されていくことを狙いとする。
そのために授業中に、コミュニケーションを体感するグループエクササイズ(実習)に重点を置く。
コーチングとは何か、どのような意味合いを持つのかを理解する。
コーチングというコミュニケーションスキルを理解する。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
イノベーション・マネジメント研究科のディプロマポリシーのうち、「DP1」「DP5」に関連
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
この授業は高田の監修の元、コーチ・エィが行う。中心部分はコーチ・エィの講師陣に実践的なスキルの獲得を目指す。受講生が授業に積極的に参加して、コミュニケーションに関するエクササイズを体験する中で、自らのこれまでの職場でのコミュニケーションを内省し、今後、効果的なコミュニケーションスタイルにバージョンアップする。
具体的には、演習と実践に重点を置いています。そのため、受講者が実際に3名程度のクライアントに対して、週に30分(合計90分)程度のコーチングを実践する意思と時間を持つことを条件とします。また、授業においても、コーチングを体感するグループエクササイズ(実習)や、スキル習得に向けたエクササイズに重点を置いていきます。 受講者は、ご自身の現場でコーチングを積極的に実践し、また授業に積極的に参加して、コーチングに関するエクササイズを体験する中で、自らのこれまでの職場でのコミュニケーションを内省し、今後、効果的なコミュニケーションスタイルにバージョンアップしていくことを、この授業ではめざします。
講義の最後には、実際にコーチングを行ったクライアントからフィードバックをもらいます。国際コーチ連盟指定のコーチングの効果を測定するエバリュエーションシステム(Ayce)を活用し、コーチングの効果を点数化します。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
あり / Yes
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching:対面/face to face
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回[オンライン/online]:なぜ今、企業はコーチングを活用するのか?
近年、世界中でコーチングを活用する企業が増えています。
コーチングとは何か。なぜ、今企業はコーチングを導入するのか。どのようにコーチングを活用し、どのような成果を手にしているのか。
コーチングが、組織や個人の「変化する未来をつくる”対話”の手法」として注目を集める今日の社会背景を、様々な事例とともに紹介します。
第2回[オンライン/online]:コーチングとは何か?
コーチングとは何かについて理解を深めるため、コーチングの歴史やコーチングの対話の構造、コーチングの三原則を学習します。
また、次回までの課題として、履修者はコーチングの実践相手となるコーチィ―(3名程度)を選びます。
第3回[オンライン/online]:目標設定
コーチングは、コーチィ―の目標に向けて行うものです。この講義では、「目標」という概念に対する理解を深めた後、エクササイズを通じて、コーチィ―と目標設定を行うための対話を体験的に学習します。
第4回[オンライン/online]:聞く
相手の話を聞く能力はコーチングの基礎であり、非常に重要な要素です。なぜ聞くことが重要であるのか、聞くことを阻害する要因は何か、相手の話を深く聞くためには何に意識をはらう必要があるのか、について学習します。
第5回[オンライン/online]:コーチングフロー
効果的なコーチング・セッションを実践する上で、もっとも基本となる対話の流れ「コーチングフロー」を習得します。
第6回[オンライン/online]:効果的な問い
コーチにとって最大の武器になる「問い」について学びます。コーチングにおいて、どのような問いが機能するのか。エクササイズを通じて体験的に学びます。
第7回[オンライン/online]:観察と個別対応
コーチングの根幹には、「人はひとりひとり違う」という考え方があります。一人ひとりのコーチィ―に対して、効果的なコーチングを行うために欠かせないのが「個別対応」です。個別対応を実践するための具体的な切り口として、コミュニケーションの「タイプ分け」を学びます。
第8回[オンライン/online]:アクノレッジメント(承認)
一人ひとりのコーチィ―と信頼関係を築き、相手の行動変容を促進するための関わり、「アクノレッジメント(承認)」について学びます。
第9回[オンライン/online]:コーチングとリーダー開発、組織開発
コーチングとリーダー開発、組織開発とのつながりを明確にします。コーチングは、コーチとコーチィ―の1対1に閉ざしたコミュニケーションであると捉えられがちですが、人は誰もが「関わり」の中に生きています。個人だけを切り離して開発することは不可能であり、個人に対するコーチングは必ず周囲や組織へと影響します。コーチィ―の置かれた組織・環境(システム)を考慮した、より広く深い視点でのコーチング実践により、コーチィ―のアカウンタビリティ(「すべては自分で選んでいる」という感覚)の醸成を促します。
第10回[オンライン/online]:フィードバック
コーチが自分に見えている視点を相手に伝える「フィードバック」は、コーチィ―の新たな気づきや行動変容につながり、目標達成を促します。
また、コーチをする側も、自分に対するフィードバックを受け取ることで、自身のコミュニケーションや行動を軌道修正することができます。
ここでは、効果的なフィードバックの伝え方と受け取り方について、学習します。
第11回[オンライン/online]:成果のエバリュエーション
コーチング期間中の取り組みとその成果について振り返ることを「エバリュエーション」と呼びます。効果的なエバリュエーションに必要な観点と、コーチングを振り返るためのツールを紹介します。
第12回[オンライン/online]:コーチングの活用事例(ゲストスピーカー)
実際にコーチングを活用している企業のエグゼクティブにご登壇いただき、経営者に対するエグゼクティブ・コーチングや企業の組織開発における実例をご紹介いただきます。
第13回[オンライン/online]:成果発表①
コーチィ―とのコーチング実践について、履修者自身の体験を発表します。
第14回[オンライン/online]:成果発表②
コーチィ―とのコーチング実践について、履修者自身の体験を発表します。
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
講義に出席し、エクササイズに積極的に参加いただくことがこの授業では重要となる。授業時間外はその実践に取り組む。その結果を授業に持ち帰り討論する。本授業の準備学習・復習時間は、各2時間を標準とする。
テキスト(教科書)Textbooks
授業時に配布する。
参考書References
・『この1冊ですべてわかる 新版 コーチングの基本』コーチ・エィ(著), 鈴木 義幸(監修)(日本本実業出版社、新版2019年)
・『3分間 コーチひとりでも部下のいる人のための世界一シンプルなマネジメント術』
伊藤 守(ディスカヴァー・トゥエンティワン、2008年)
・『会社を変えるリーダーになる エグゼクティブ・コーチング入門』鈴木 義幸(日本実業出版社、2009年)
・『新 コーチングが人を活かす』鈴木 義幸(ディスカヴァー・トゥエンティワン、2020年)
・『未来を共創する経営チームをつくる』鈴木 義幸(ディスカヴァー・トゥエンティワン、2020年)
※参考文献は、該当するセッションのなかで紹介。
成績評価の方法と基準Grading criteria
成績評価は、ワークへの貢献度による評価が40%、クライアントへのコーチング実施状況が20%、成果発表による評価が40%とする。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
実践を重視し、授業でやったことを各自が自分の職場で実践しその結果を持ち帰り討論するというサイクルが確立出来た受講生から高い評価を得た。
受講生は、授業は知識を獲得する場そして振り返りの場として考え、それを職場で実践することを基本として欲しい。
その他の重要事項Others
詳細なシラバスを授業初回に共有する。
授業はコーチ・エィが主となって行う。高田とコーチ・エィは授業開催期間の全ての期間において密接に連絡を取り合い、授業を進めている。この授業は聴講を認めない。
オフィスアワー
コーチ・エィ 月曜 17時から18時半 およびリクエストに応じる。