通信教育部（通信学習）School of Correspondence Education (Correspondence Learning)

教育相談を進めるにあたり、幼児、児童及び生徒の発達の状況に即しつつ、個々の心理的特質や教育的課題を適切に捉え、支援するために必要な基礎的知識を身につける。

日本語 / Japanese

心理学の観点からみた教育の基礎理論を学んだうえで、教育相談に関し以下の3つの内容を中心に
学ぶ。
①教育相談の意義及び理論
・学校における教育相談の意義及び課題、教育相談に関わる心理学の基礎的な理論及び概念
②教育相談の方法
・学校教育におけるカウンセリングマインドの必要性、教育相談を進める際に必要な基礎的知識
③教育相談の展開
・幼児、児童及び生徒の不適応や問題行動の意味
・教育相談の具体的な進め方やそのポイント及び組織的な取り組み並びに連携

リポートおよび単位修得試験

　
【テキスト】
『要説　発達・学習・教育臨床の心理学』内田照彦・増田公男、北大路書房、2000年、¥2,500+税

【参考書・参考資料等】
渡部昌平 (編さん)・柴田健 (著)・田澤 実 (著) 2018 『実践「教育相談」―個人と集団を伸ばす「最強のクラス作り」』川島書店
竹尾和子・井藤元（編）2019『ワークで学ぶ学校カウンセリング』ナカニシヤ出版

通信学習のリポートに添削・講評でフィードバックする。
第１回：教育における心理学：心理学はどのように教育において必要なのか（テキスト：序章）
第２回：発達の基本的な概念：発達の概念、発達過程（テキスト：第1～2章）
第３回：学習における発達：知能と記憶の発達、パーソナリティの発達、社会性の発達（テキスト：第3～6章）
第４回：教育相談の意義と役割：教育相談の意義、役割、教師のカウンセリングマインド（テキスト：第12章第1節）
第５回：教育相談の組織と方法：教育相談における公務分掌と組織・役割に応じた教育相談の目標と進め方、外部との連携（テキスト第12章第2節）
第６回：教育相談のための診断と処遇：子どもの不適応行動の心理学的診断、処遇、教師のカウンセリングマインド（受容、傾聴、共感的理解）（テキスト第12章第3節）
第７回：スクールカウンセラーの必要性、教育臨床の意味、臨床と相談の関係、スクールカウンセラーの専門性（テキスト：第13章第1節）
第８回：スクールカウンセラーの活動内容：心理・教育アセスメント、児童・生徒への援助、教師、保護者への援助、学校組織への援助（テキスト：第13章第2節）
第９回：教育臨床の実際：発達段階とスクールカウンセラーの関わり合い、グループを通した不登校への援助（テキスト：第13章第3節）
第１０回：適応の仕組み：適応の意義、不適応行動の心理的誘引、フラストレーションとコンフリクト、適応規制、適応と心の健康（テキスト：第14章第1節）
第１１回：適応障害のタイプ：身体的問題、情緒的問題、集団生活への不適応問題、精神障害の問題（テキスト：第14章第2節）
第１２回：適応障害発現の要因とその対応：適応障害発現の要因、予防的対応、指導・治療的対応（テキスト：第14章第3節）
第１３回：心身障害と教育：心身障害と教育、身体的な障害、知的・情緒的な障害と言語障害（テキスト：第15章）
第１４回：子どもの理解と方法①：いじめ、不登校、虐待、非行等の課題に対する相談の進め方（テキスト：別章）
第１５回：子どもの理解と方法②：教育相談の計画作成や校内外の体制整備、地域の医療、福祉及び心理等の専門機関との連携（テキスト：別章）
単位修得試験