文学部Faculty of Letters
PSY200BG(心理学 / Psychology 200)言語心理学特講Special Lecture on Psychology of Language
福田 由紀Yuki FUKUDA
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 文学部Faculty of Letters |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2022 |
授業コードClass code | A3723 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 秋学期授業/Fall |
曜日・時限Day/Period | 木3/Thu.3 |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
教室名称Classroom name | 各学部・研究科等の時間割等で確認 |
配当年次Grade | 2~4 |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | |
他学部公開科目Open Program | |
他学部公開(履修条件等)Open Program (Notes) | |
グローバル・オープン科目Global Open Program | |
成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | |
成績優秀者の他学部科目履修(履修条件等)Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | ○ |
SDGsCPSDGs CP | |
アーバンデザインCPUrban Design CP | |
ダイバーシティCPDiversity CP | |
未来教室CPLearning for the Future CP | |
カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
千代田コンソ単位互換提供(他大学向け)Chiyoda Campus Consortium | |
カテゴリーCategory | 心理学科 |
他学科公開科目 | ○ |
クラスGroup | |
昼夜表記Day or Night |
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Outline (in English)
Course outline:The purpose of this course is to learn various psychological approaches trying to solve the problems in our communication.
Learning Objectives:By the end of the course, students should be able to do the following:
-A. deepen their understanding about psychology of language
-B. apply knowledge about psychology of language to one’s daily life
-C. develop one’s verbal abilities by participating in group activities
Learning activities outside of classroom:Before/after each class meeting, students will be expected to have completed the required assignments. Your study time will be four hours for a class.
Grading Criteria:Your overall grade in the class will be determined based on the following: final examination: 60%, in-class contribution: 40%.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
この授業の目的は,私たちが日々直面している言語的コミュニケーションの問題を心理学的なアプローチから解決することです。その方策をグループ活動(実習)を通して考えて,自分の言語力をあげていきましょう。この授業では,言語力とは,1つの能力だけでなく,話す・聞く・読む・書くといった領域にまたがる総合的な言語運用能力を指します。
到達目標Goal
①言葉を読むときに何が起こっているかに関する心理学的・脳科学的な知識が身につく。
②言語心理学的知識を基礎にして,日常への応用ができる。
③自分の言語力を省察し,開発することができる。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、「DP1」に関連
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
本授業は講義と実習を組み合わせた形式です。授業中,教科書を使いますので用意しておいてください。また,様々な問題について10回の実習を行います。そこでは,グループで討論をし、発表します。
また,Hoppiiを通じて,授業の前に宿題の提出してください。なお,授業の初めに、提出された宿題の内容に関して,全体に対してフィードバックを行います。
さらに,COVID-19感染症蔓延状況に応じて,オンライン授業に変更される回もありますので,Hoppiiからのお知らせに注意して下さい。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching:対面/face to face
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回[対面/face to face]:オリエンテーション,言語力とは
授業の進め方の確認,言語力とは?
第2回[対面/face to face]:共有された世界
よりよいコミュニケーションの実現のために必要なこと
第3回[対面/face to face]:合意形成とは:実習①「砂漠に不時着」
合意形成を体験する
第4回[対面/face to face]:キャリア教育からみた言語力:実習②グループディスカッション
グループディスカッションを体験し,より良い合意形成を目指す
第5回[対面/face to face]:伝わる文章1:言葉の特性,実習③どんな情景?
言語の特性を知る
第6回[対面/face to face]:伝わる文章2:実習④悪文から学ぶ
校正を通して,分かりやすい文章を作成する
第7回[対面/face to face]:医療現場からみた言語力:実習⑤「スキーマって何ですか?」
既有知識に差がある相手に対して,わかりやすく説明をする
第8回[対面/face to face]:物語文の指導:実習⑥感情推論
情景理解,イメージ能力,心情理解,感情推論
第9回[対面/face to face]:説明文の指導:実習⑦トピックセンテンス
PISAの読解力,米国の実践例,眼球運動の実験
第10回[対面/face to face]:英語教育からみた言語力:実習⑧英語のRST
第二言語の難しさ
第11回[対面/face to face]:発達性読み書き障がいとは1
ビデオの視聴
第12回[対面/face to face]:発達性読み書き障がいとは2:実習⑨支援をグループディスカッションから考える
どのような支援ができるか,洗練された討論を通じて合意形成を目指す
第13回[対面/face to face]:発達性読み書き障がいへの支援:実習⑩模擬テスト
支援を見据えた障がいの捉え方,支援の考え方
第14回[対面/face to face]:期末テストとその解説,まとめ
期末テストの実施とその解説,授業のまとめ
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
*次週の授業内容にあわせて短い宿題が出されます。授業前にHoppiiから提出して下さい。
第 1回 言葉は何かを伝える道具です。何を伝えると思いますか?思いつく限り,書いてください。
第 2回 集団で合理的な意志決定を行うためにはどんな方法がいいと思いますか?
第 3回 合意形成の極意は何だと思いますか?1番重要だと思う事から順に3つ挙げてください。
第 4回 言葉にまつわることで,何か誤解したことや,笑い話しはありませんか?
第 5回 『彼女(あなたの友人)は視線を外して「おはよう・・・」 と言った。』どうしてだと思いますか?その理由を書いてください。
第 6回 スキーマの定義を書いてください
第 7回 次の文章を読んでください。トムはどんな気持ちになったと思いますか?
第 8回 文章の挿絵は理解を促進しますか?
第 9回 あなたはどのくらい英語が得意ですか?
第10回 発達性読み書き障がい字・者の日常生活上の困難を予想する。
第11回 WAIS-Rの数唱は何を調べているか?
第12回 模擬期末テスト(客観式)を作成する。
第13回 期末テストの準備を行い,自己評価する。
本授業の準備学習・復習時間は、各2時間を標準とします。
テキスト(教科書)Textbooks
「言語心理学入門-言語力を育てる-」 福田由紀編 培風館 2012年
参考書References
適宜,紹介します。
成績評価の方法と基準Grading criteria
評価は、平常点40%(宿題と実習点)と期末テストの結果を60%として,総合点により決定されます。期末テストの追試は,履修の手引きに記載されている条件が満たされたときのみ行われます。期末テストでは授業で紹介した内容,自分で教科書を読んだ内容,そして応用問題が問われます。形式は多肢選択式です。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
この授業は,学生によるグループワーク(GW)を行い,自分の言語力を高めることが目的になっています。今年度は対面とZoomのハイフレックスだったので,GWがうまくできたかが懸念材料でした。結果は,「授業を受けてよかった」が100%でした。ハイフレックス授業に関するコメント見ると・・・,「Zoomでも対面でも平等に授業に参加できるようになっていてよかった」「GWを通して授業内容の理解促進と言語力アップにつながった」「GWの機会が少なかったので良かった」とのこと。一方,対面とZoomに分かれることにより,「メンバーが固定されるのがちょっと残念」という声も。そうですね。母数が少なくなるからね・・・。でも,なんとかなったようで,まずは安心しました。
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
特定の授業回では,PCを用意することもあります。その場合には,事前に授業内,あるいはHoppiiのお知らせで連絡します。自分の機器,あるいは情報カフェテリアで借りた機器を持参して下さい。
その他の重要事項Others
この授業では,文化審議会国語分科会臨時委員の活動を通して得られた知見に基づき,受講生の言語力をあげるためのグループワークを行います。
実験や調査への参加
授業の前後に心理学の実験や調査参加募集のお願いが何回かあると思います。心理学は実証科学です。講義だけではなく,他者が行う実験や調査にも積極的に参加してください。