文学部Faculty of Letters
LIN300BD（言語学 / Linguistics 300）言語習得論演習ASeminar in Language Acquisition A
近藤 隆子Takako KONDO
授業コードなどClass code etc
| 学部・研究科Faculty/Graduate school | 文学部Faculty of Letters |
| 添付ファイル名Attached documents | |
| 年度Year | 2022 |
| 授業コードClass code | A3001 |
| 旧授業コードPrevious Class code | |
| 旧科目名Previous Class title | |
| 開講時期Term | 春学期授業/Spring |
| 曜日・時限Day/Period | 木3/Thu.3 |
| 科目種別Class Type | |
| キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
| 教室名称Classroom name | 各学部・研究科等の時間割等で確認 |
| 配当年次Grade | 2～4 |
| 単位数Credit(s) | 2 |
| 備考（履修条件等）Notes | |
| 他学部公開科目Open Program | |
| 他学部公開（履修条件等）Open Program (Notes) | |
| グローバル・オープン科目Global Open Program | |
| 成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | |
| 成績優秀者の他学部科目履修（履修条件等）Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | |
| 実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
| SDGsCPSDGs CP | |
| アーバンデザインCPUrban Design CP | |
| ダイバーシティCPDiversity CP | |
| 未来教室CPLearning for the Future CP | |
| カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
| 千代田コンソ単位互換提供（他大学向け）Chiyoda Campus Consortium | |
| カテゴリーCategory | 英文学科 |
| 他学科公開科目 | |
| クラスGroup | |
| 昼夜表記Day or Night |
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Outline (in English)
【Course outline】
The aim of this course is to help students learn about the mechanism of second language acquisition, that is, how a learner acquires a second language.
【Learning Objectives】
At the end of the course, students are expected to understand the theory of first language acquisition and second language acquisition.
【Learning activities outside of classroom】
Before each class meeting, students will be expected to have read the relevant chapter from the textbook and completed the required assignments. Your required study time is at least four hour for each class meeting.
【Grading Criteria /Policy】
Grading will be decided based on homework assignments (40%) and in-class contribution (60%).
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的（何を学ぶか）Outline and objectives
第二言語習得のメカニズム、すなわち、学習者が第二言語をどのように習得するのかを、母語獲得のメカニズムと比較しながら学ぶ。具体的には、第二言語習得のさまざまな研究事例をみながら、母語の影響、インプットの役割、普遍文法の利用可能性、学習者要因、そして、指導と第二言語習得の関わりについて考える。各自またはグループで担当箇所について文献を読み、まとめ、授業の中で発表する。
到達目標Goal
1. 母語獲得、および第二言語習得の理論について説明できる。
2. 第二言語習得の具体的な研究事例について批判的に読むことができる。
3. 第二言語習得の研究事例を理論的枠組みを用いて、分析できる。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか（該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連）Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、「DP1」「DP2」「DP5」に関連
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)（学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. ）
授業形態：演習
毎回、担当者が教科書・論文のまとめを発表し、グループもしくはクラス全体で議論をしていきます。発表は、パワーポイント、ハンドアウトを用いて解説すること。担当者以外の学生は、授業で扱う文献を事前に読み込み、疑問点等をまとめておくこと。
リアクションペーパーにおけるコメント・質問からいくつかを取り上げ、全体に対してフィードバックを行い、さらなる議論に活かします。
アクティブラーニング（グループディスカッション、ディベート等）の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク（学外での実習等）の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching：対面/face to face
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回[対面/face to face]：ガイダンス
授業の説明・自己紹介
第2回[対面/face to face]：母語獲得とは
研究の対象、何を調べるのか、どのように調べるのか、母語獲得研究の目的
第3回[対面/face to face]：言語音の知覚と語の獲得
言語音の知覚、音素の獲得、語の発達過程、語に関する意味獲得の問題、名詞の獲得、制約の適用条件、制約は必要なのか、統語カテゴリー、動詞の獲得
第4回[対面/face to face]：文の獲得
文産出研究、文理解研究、格助詞、格と語順、文脈と語順、動詞の屈折語尾、動詞の自他、受動態、受動態と視点の移動、使役
第5回[対面/face to face]：インプットの役割
模倣や類推による学習、マザリーズ、カルリ族の事例、マザリーズの役割、肯定証拠と否定証拠、否定証拠の利用可能性、インプットの効果、インプットによる学習
第6回[対面/face to face]：言語獲得理論
領域固有性と生得性、原理とパラメータのアプローチ、刺激の貧困、普遍文法、生得的な言語知識、子どもの構造依存性、成熟説、用法基盤モデル、意図の読み取り、パターン発見、項目依存構文と動詞の島仮説、英語の語順獲得、過剰一般化をおさえるための学習、2つの理論の比較
第7回[対面/face to face]：第二言語習得とは
第二言語習得研究の意義、何を調べるのか、研究の対象、どのように調べるのか
第8回[対面/face to face]：中間言語１
第二言語習得を妨げる要因、学習を促進させる要因：正の転移、行動主義理論と対照分析仮説、対照分析仮説の問題点、誤り分析、誤り分析の問題点、誤りを分類する必要性
第9回[対面/face to face]：中間言語２
中間言語、普遍的な習得順序・発達段階の発見、第二言語における文法形態素の習得順序、第二言語の子どもを対象にした文法形態素習得順序研究、文法形態素習得順序研究の集大成、日本語母語話者による文法形態素習得順序研究、創造的構築仮説、創造的構築仮説の問題点と意義、２方向への分化
第10回[対面/face to face]：第二言語習得のメカニズム１
母語獲得との相違点：一般認知能力、フォーリナー・トークによる第二言語インプット、第二言語インプットの特性、第二言語習得におけるUGの関与、再帰代名詞の解釈に関する研究例
第11回[対面/face to face]：第二言語習得のメカニズム２
UGはどの程度関与するのか、Wh移動制約に関する研究例、第二言語はどのような状態から始まるのか、第二言語はどこまで到達できるのか
第12回[対面/face to face]：学習者要因
学習者要因、動機づけ、日本で英語を学習する中学生の動機づけ調査、高い動機づけが貢献しうること、個性、知能/知性、言語適性、学習スタイル、学習開始年齢、第二言語習得環境での到達度研究
第13回[対面/face to face]：教室における第二言語習得研究１
教室における第二言語習得研究の変遷、フォーカス・オン・フォーム、反応的/事前対策的フォーカス・オン・フォーム、暗示的/明示的フォーカス・オン・フォーム、フォーカス・オン・フォームの実証的研究、フォーカス・オン・フォーム研究の問題点
第14回[対面/face to face]：教室における第二言語習得研究２
インタラクション仮説、インタラクション仮説の問題点、アウトプット仮説、アウトプットの役割、アウトプット重視の指導効果研究、明示的学習と暗示的学習、明示的学習・暗示的学習に関する指導効果の研究、明示的・暗示的学習に関する指導効果研究の問題点
授業時間外の学習（準備学習・復習・宿題等）Work to be done outside of class (preparation, etc.)
全員：授業で扱う文献を事前に読み込み、授業中のディスカッションに積極的に参加できるよう疑問点等をまとめておくこと
発表担当者：発表の資料（パワーポイント、ハンドアウトなど）を作成し、前日までに教員へ送ること
本授業の準備学習・復習時間は、各2時間を標準とします。
テキスト（教科書）Textbooks
鈴木孝明, 白畑知彦. (2012).『ことばの習得 母語獲得と第二言語習得』. 東京：くろしお出版.
参考書References
白畑知彦, 冨田祐一, 村野井仁, 若林茂則. (2019).『英語教育用語辞典 第3版』. 東京：大修館書店.
その他、授業の中で適宜紹介します。
成績評価の方法と基準Grading criteria
レポート、確認問題などの提出物（40％）、授業への積極的な参加（担当箇所の口頭発表、ディスカッション、他の人の発表への質問・コメントなど）（60％）による総合評価。
・遅刻・欠席は必ずメールにて授業前に連絡をしてください
・特別な理由なく演習を3回欠席した場合、D評価となります
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
本年度授業担当者変更によりフィードバックできません。
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
資料の配布・課題の提出などには、学習支援システムを使用します。また、状況によっては、Zoomで授業を行うことがあります。
その他の重要事項Others
・特別な理由がない限り、初回の授業には必ず出席してください
・ゼミ生は授業に欠席する場合、教員に必ず理由をメールにて連絡して下さい
・言語習得論演習Bと連続して履修して下さい
・卒論指導を希望する４年生は、必ず履修してください