文学部Faculty of Letters
LIT200BD（文学 / Literature 200）文学研究方法論ＢApproaches to Literary Studies B
小島 尚人Naoto KOJIMA
授業コードなどClass code etc
| 学部・研究科Faculty/Graduate school | 文学部Faculty of Letters |
| 添付ファイル名Attached documents | |
| 年度Year | 2022 |
| 授業コードClass code | A2970 |
| 旧授業コードPrevious Class code | |
| 旧科目名Previous Class title | |
| 開講時期Term | 秋学期授業/Fall |
| 曜日・時限Day/Period | 火4/Tue.4 |
| 科目種別Class Type | |
| キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
| 教室名称Classroom name | 各学部・研究科等の時間割等で確認 |
| 配当年次Grade | 1～4 |
| 単位数Credit(s) | 2 |
| 備考（履修条件等）Notes | |
| 他学部公開科目Open Program | |
| 他学部公開（履修条件等）Open Program (Notes) | |
| グローバル・オープン科目Global Open Program | |
| 成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | ○ |
| 成績優秀者の他学部科目履修（履修条件等）Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | |
| 実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
| SDGsCPSDGs CP | |
| アーバンデザインCPUrban Design CP | |
| ダイバーシティCPDiversity CP | |
| 未来教室CPLearning for the Future CP | |
| カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
| 千代田コンソ単位互換提供（他大学向け）Chiyoda Campus Consortium | |
| カテゴリーCategory | 英文学科 |
| 他学科公開科目 | |
| クラスGroup | |
| 昼夜表記Day or Night |
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Outline (in English)
This course is designed to be an introduction to literary studies and literary criticism. Through the survey of various approaches to literary and visual texts, students will get a better sense of cultural and social relevance of literary studies in the world we live in.
Classes consist of lectures and in-class writing assignments (the worksheets). Students' writings will be picked and shared to the class next week through the "feedback sheets" provided by the instructor.
Grades will be determined based on the following:
1) Participation and in-class assignments (50%)
2) Final paper (50%)
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的（何を学ぶか）Outline and objectives
この科目は英米文学・文化研究への入門授業である。
①文学を学ぶことは何がどうおもしろいのか
②文学を学ぶことは将来何の役に立つのか
③文学を学ぶことは英語力の向上にどう繋がるのか
④文学を研究する方法にはどのようなものがあり、具体的にどのようなプロセスで進めていくものなのか
という4つの問いを念頭に置いて、文学研究の意義と方法を、解釈の実践を通じて体験的に学ぶ。
題材は、小説と映画を中心に、演劇、漫画、テレビアニメ、グラフィック・ノヴェル、音楽、などできるだけさまざまなものを用いる。英語に触れる機会を増やすため、また教員の専門分野の都合上、アメリカ文学・文化に関わる作品を主に扱う。
到達目標Goal
①「授業の概要と目的」に掲げた4つの問いに対する回答を、実感とともに獲得する。
②能動的な読書や作品鑑賞（とそれを通じた英語学習）のための意欲と技法と知識を得る。
③いくつかの批評理論の概要について説明できる。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか（該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連）Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、「DP2」「DP4」に関連
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)（学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. ）
毎回、文学研究の基本概念、方法論、批評理論についてパワーポイントを用いて講義するかたちで授業を進めていく。題材として扱う作品は、授業内で鑑賞することもあれば、事前に配布して宿題として読んでくることを求める場合もある。ほぼ毎週ワークシートが配布され、そこで出される問いへの自分の意見や読み方を記述するかたちで、講義へのレスポンスや作品解釈を行ってもらう。翌週の授業で適宜教員からのフィードバックがなされる。そのような解釈の実践の積み重ねと双方向的な議論を通じて、文学研究のおもしろさや意義を能動的に把握する。
アクティブラーニング（グループディスカッション、ディベート等）の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク（学外での実習等）の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching：対面/face to face
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回[対面/face to face]：イントロダクション
批評理論とは何か、何の役に立つのか
第2回[対面/face to face]：心理と無意識に着目する
精神分析批評①
理論の概要と実例を知る
ハムレットはなぜ復讐を引き延ばすのか
第3回[対面/face to face]：心理と無意識に着目する
精神分析批評②
ミッキーの無意識をさぐる
第4回[対面/face to face]：性とジェンダーに着目する
フェミニズム批評とクィア批評①
理論の概要と実例を知る
ベクデル・テストを使いこなす
第5回[対面/face to face]：性とジェンダーに着目する
フェミニズム批評とクィア批評②
エルサの物語をどう読むか
プルートのジェンダー・アイデンティティ
第6回[対面/face to face]：作品鑑賞と解釈の実践①
「気づきの道具」としての批評理論
第7回[対面/face to face]：作品鑑賞と解釈の実践②
フィードバックシートを用いてレポートに繋げる
第8回[対面/face to face]：異文化・異民族の描かれ方に着目する
ポストコロニアル批評①
理論の概要と実例を知る
オリエンタリズムとは
第9回[対面/face to face]：異文化・異民族の描かれ方に着目する
ポストコロニアル批評②
『ロスト・イン・トランスレーション』における日本人と日本文化
第10回[対面/face to face]：社会的・階級的意味に着目する
マルクス主義批評①
理論の概要と実例を知る
クラリッサの見えないタクシー
第11回[対面/face to face]：社会的・階級的意味に着目する
マルクス主義批評②
『フランケンシュタイン』の怪物とは何か
第12回[対面/face to face]：作品鑑賞と解釈の実践③
「気づきの道具」としての批評理論
第13回[対面/face to face]：作品鑑賞と解釈の実践④
フィードバックシートを用いてレポートに繋げる
第14回[対面/face to face]：まとめ：文学・文化研究のススメ、ふたたび
他者を読み、自分を読みかえる経験
授業時間外の学習（準備学習・復習・宿題等）Work to be done outside of class (preparation, etc.)
①フィードバックシート（受講者の考察と教員のコメントをまとめたもの）を授業後に改めて読み、自分の考えを深めたり、友人と話し合ったりする。（1時間）
②授業で学んだ内容を、これまでに自分が読んだ小説や漫画、観た映画やアニメとどのように関連づけることができるかを考えてみる。友人と話し合う。（1時間）
③授業で学んだ作家の他の作品や、教員・受講生が紹介する参考文献や映画に積極的に触れ、自分の興味の幅を広げる。（2時間）
テキスト（教科書）Textbooks
担当教員が作成した印刷物を毎回の授業時に配布する。
参考書References
テリー・イーグルトン『文学とは何か（上・下）』岩波文庫、2014年。
J. ヒリス・ミラー『文学の読み方』岩波書店、2008年。
林文代（編）『英米小説の読み方・楽しみ方』岩波書店、2009年。
丹治愛・山田広昭（編）『文学批評への招待』放送大学教育振興会、2018年。
大橋洋一（編）『現代批評理論のすべて』新書館、2006年。
筒井康隆『文学部唯野教授』岩波現代文庫、2000年。
ほか、授業内で適宜紹介する。
成績評価の方法と基準Grading criteria
平常点（リアクションペーパーおよびワークシートの記述課題における授業の理解度と積極的参加の度合い）：50％
期末レポート（授業で学んだアプローチを応用して課題作品を分析・解釈）：50％
※リアクションペーパーおよびワークシートは、出席者が当該回の授業終了時にのみ提出できる（事後の提出は理由の如何にかかわらず認められない）。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
受講者の考察、感想、意見、質問を出来る限り紹介してコメントし、授業内容に組み込んで行きたいと思っています。また、記述主体のワークシートを用いた授業が考える力や文章を書く力の向上に役立ったという意見をいただいたので、引き続き実施するつもりです。
その他の重要事項Others
この授業は原則として「文学研究方法論A」と連続履修してください。