文学部Faculty of Letters
LIT200BD（文学 / Literature 200）英米文学特殊講義ⅡTopics in English and American Literature II
小島 尚人Naoto KOJIMA
授業コードなどClass code etc
| 学部・研究科Faculty/Graduate school | 文学部Faculty of Letters |
| 添付ファイル名Attached documents | |
| 年度Year | 2022 |
| 授業コードClass code | A2966 |
| 旧授業コードPrevious Class code | |
| 旧科目名Previous Class title | |
| 開講時期Term | 秋学期授業/Fall |
| 曜日・時限Day/Period | 金2/Fri.2 |
| 科目種別Class Type | |
| キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
| 教室名称Classroom name | 各学部・研究科等の時間割等で確認 |
| 配当年次Grade | 2～4 |
| 単位数Credit(s) | 2 |
| 備考（履修条件等）Notes | |
| 他学部公開科目Open Program | ○ |
| 他学部公開（履修条件等）Open Program (Notes) | |
| グローバル・オープン科目Global Open Program | |
| 成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | |
| 成績優秀者の他学部科目履修（履修条件等）Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | |
| 実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
| SDGsCPSDGs CP | |
| アーバンデザインCPUrban Design CP | |
| ダイバーシティCPDiversity CP | |
| 未来教室CPLearning for the Future CP | |
| カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
| 千代田コンソ単位互換提供（他大学向け）Chiyoda Campus Consortium | |
| カテゴリーCategory | 英文学科 |
| 他学科公開科目 | ○ |
| クラスGroup | |
| 昼夜表記Day or Night |
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Outline (in English)
This is a "special topics" course focusing on American Christmas stories. Beginning with a historical survey of Christmas and its process of Americanization, the course offers a close reading of various short stories. Through an intensive discussion on literary and visual texts, students develop their skills to analyze cultural products in a critical way with focus both on their individuality and historicity.
Most classes consist of quizzes, lectures, group discussions, and in-class writing assignments. In particular, students participate in many group discussions on the topics introduced in the lectures.
Students should complete reading assignments before the class in which they are discussed (approximately four hours to spend).
Grades will be determined based on the following:
1) Quizzes, assignments, and participation (40%)
2) Final exam (60%)
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的（何を学ぶか）Outline and objectives
テーマ：
クリスマス・ストーリーで学ぶアメリカ文学史・文化史
概要と目的：
この授業では、19世紀後半から現代に至るまでのさまざまなアメリカの作家たちが書いたクリスマスにちなんだ短篇を読む。補助的に映画・アニメ・音楽も題材として扱う。時代や主題や手法の異なる多様な作品に触れることを通じて、米国文化の形成・変容・多様化の過程を知るとともに、そのプロセスに文学が果たした影響力の大きさを学び、それぞれの作家の代表作を授業時間外で自主的に読書するきっかけを得る。
到達目標Goal
・作品の細部に目を配り、正確に意味をとって読解しようとする習慣をつける。
・他者の考えに耳を傾けて理解し、建設的なやり方で応答することができる。
・自分の考えを分かりやすく効果的に伝えることができる。
・自分の解釈を論理的に記述することができる。
・多様な批評の方法についての知識を得て、関心を持つ。
・各作品の特徴や作者の生きた時代背景を学ぶことを通じ、米国の歴史・文化・社会についての知識を深める。
・小説と映画の解釈および比較分析の実践を通して、文学研究の意義を体験的に理解し、その基本的方法を身につける。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか（該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連）Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、「DP4」に関連
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)（学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. ）
【①演習と講義のミックス、毎回の予習が必須】
・学期序盤は講義だが、学期中盤以降は演習形式を中心にし、適宜補足解説を加えるかたちの授業となる。そのため、翌週で扱う作品を予習として読んできた上で授業に臨むことが必須となる。
【②授業前提出課題、授業内小テスト、ディスカッションの重視】
・予習状況の確認のために、作品の内容理解を問う授業内小テストまたは授業前提出課題が不定期に課される。
・各自の予習を前提としてグループディスカッションをおこない、受講者同士で解釈や疑問を共有しながら作品とその背景の多角的な理解を深める。
・リアクションペーパー等における良いコメントは翌週の授業内で紹介される。それを踏まえてさらに考察を重ね、より議論の射程を広げつつ掘り下げていく。
アクティブラーニング（グループディスカッション、ディベート等）の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク（学外での実習等）の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching：対面/face to face
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回[対面/face to face]：ガイダンスと導入講義
授業内容と進め方の説明、世界の代表的なクリスマス・ストーリーとその影響力
第2回[対面/face to face]：クリスマスの起源と歴史
古代ローマから現代に至るまで、サンタクロースの誕生と変遷、ほか
第3回[対面/face to face]：クリスマスとアメリカ
ピューリタニズム、移民国家、クリスマスの「アメリカ化」と世界化
第4回[対面/face to face]：南北戦争・家族・クリスマス
Louisa May Alcott, Little Womenと映画『若草物語』
第5回[対面/face to face]：クリスマスと子育て・教育
Mark Twain, “A Letter from Santa Claus”; William Dean Howells, “Christmas Everyday”
第6回[対面/face to face]：西部開拓とクリスマス
Bret Harte, “How Santa Claus Came to Simpson’s Bar”; Jack London, “Klondike Christmas”
第7回[対面/face to face]：都市の庶民のクリスマス
O. Henry, “The Gift of the Magi”; Jacob Riis, “The Kid Hangs Up His Stocking”
第8回[対面/face to face]：黒人たちのクリスマス
Langston Hughes, “One Christmas Eve”; John Henrik Clarke, “Santa Claus is a White Man”
第9回[対面/face to face]：『ピーナッツ』とクリスマス
4コマ漫画Peanutsの諸作品、アニメ映画A Charlie Brown Christmas
第10回[対面/face to face]：クリスマス・ミステリー
Mary Roberts Rinehart, “The Butler’s Christmas Eve”
第11回[対面/face to face]：クリスマスと「幽霊物語」の系譜
アニメ映画The Nightmare Before Christmas
第12回[対面/face to face]：SF的未来のクリスマス
Ray Bradbury, “The Gift”
第13回[対面/face to face]：現代の移民たちのクリスマス
Amy Tan, “Fish Cheeks”; Sandra Cisneros, “Three Wise Guys”
第14回[対面/face to face]：学期のまとめ
クリスマスの文化の形成・変容と「物語の力」
授業時間外の学習（準備学習・復習・宿題等）Work to be done outside of class (preparation, etc.)
・授業で扱う作品を事前に読んで内容を把握する。くわえて、気になった箇所、感想、疑問点などをメモしておき、授業前提出課題や授業内小テストへの対応、およびグループディスカッションでの能動的な発言ができるように準備する。（3時間）
・授業で学んだ作家の他の作品や、教員が紹介する参考文献や映画を積極的に読んだり観たりする。（1時間）
テキスト（教科書）Textbooks
なし（必要に応じてプリントを配布する）
参考書References
Connie Willis, ed., American Christmas Stories (Library of America, 2021)
Penne L. Restad, Christmas in America: A History (Oxford UP, 1995)
Stephen Nissenbaum, The Battle for Christmas: A Social and Cultural History of Our Most Cherished Holiday (Vintage, 1997)
ダラ・ムーア『図説クリスマス全史 起源・慣習から世界の祝祭となるまで』大島力監修、黒木章人訳（原書房、2021年）
ジュディス・フランダース『クリスマスの歴史 祝祭誕生の謎を解く』伊藤はるみ訳（原書房、2018年）
嶺重淑・波部雄一郎編『よくわかるクリスマス』（教文館、2014年）
若林ひとみ『クリスマスの文化史（新装版）』（白水社、2010年）
O・クルマン『クリスマスの起源（新装版）』土岐健治・湯川郁子訳（教文館、2006年）
保坂高殿『ローマ史のなかのクリスマス――異教世界とキリスト教（1）』（教文館、2005年）
葛野浩昭『サンタクロースの大旅行』（岩波新書、1998年）
成績評価の方法と基準Grading criteria
①平常点：小テストや提出課題の内容、およびグループディスカッションへの参加度：40％
予習ができているか（ちゃんと作品を読んで内容を把握してきているか）、授業内容を理解しているか、課題やディスカッションを通じて積極的に参加しているか、自分なりの解釈を試みているか、他の人に伝わるような形で説明できているか
②期末試験：60％
小説を読み、授業内容を理解し、作品の内容を正確に把握していることを前提に出題される記述・論述中心のテスト
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
グループディスカッションや課題へのフィードバック等を通じて皆さんの考察や疑問をクラス全体に共有しつつ講義内容に反映させていくことで、各々の能動的な参加を促したいと思います。
その他の重要事項Others
必須ではありませんが、文学系の導入科目を少なくとも一つは履修済みで、文学研究の意義や作品解釈のアプローチについての基本的な理解を得ている状態で履修するとよいと思います。