文学部Faculty of Letters
LIT300BD(文学 / Literature 300)英米文学演習(1)ASeminar in English and American Literature (1) A
宮川 雅Tadashi MIYAKAWA
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 文学部Faculty of Letters |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2022 |
授業コードClass code | A2943 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 春学期授業/Spring |
曜日・時限Day/Period | 金3/Fri.3 |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
教室名称Classroom name | 各学部・研究科等の時間割等で確認 |
配当年次Grade | 2~4 |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | |
他学部公開科目Open Program | |
他学部公開(履修条件等)Open Program (Notes) | |
グローバル・オープン科目Global Open Program | |
成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | |
成績優秀者の他学部科目履修(履修条件等)Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
SDGsCPSDGs CP | |
アーバンデザインCPUrban Design CP | |
ダイバーシティCPDiversity CP | |
未来教室CPLearning for the Future CP | |
カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
千代田コンソ単位互換提供(他大学向け)Chiyoda Campus Consortium | |
カテゴリーCategory | 英文学科 |
他学科公開科目 | |
クラスGroup | |
昼夜表記Day or Night |
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Outline (in English)
Close reading of "Bartleby," a long short story by Herman Melville. Students will also examine literary and psychological theories to analyze and interpret the tale.
【Objectives】
Students learn various approaches to literary text. We will read a short story by Herman Melville, and read various critical approaches applied to the tale.
[Learning activities outside of classroom:] Before/after each class meeting, students are expected to spend 2 hours respectively to understand the course content.
[Grading Criteria/Policies:] Overall grade in the class will be decided based on the following: in-class contribution [positive participation] (70%),final report [paper] (30%).
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
〔アメリカの短篇小説を読み、あわせて批評の方法について知識を得る〕
Herman Melville, "Bartleby" (1853) 講読
(1)レポーター制による発表・質疑応答により、
①英文テクストを分析・解釈する営みを身につけるとともに、
②読んだ内容・情報を自らのことばでまとめる能力を養い、
③論理的思考力を養う。
(2)レポーター以外も積極的に予習をして、
④辞書を丁寧に引く習慣を身につけるとともに、
⑤議論に参加する積極性を養う。
(3)アメリカ作家とその作品について知識を得る。
到達目標Goal
抽象的には、(1)アメリカ文学作品で描かれている、英語が使われている国・地域の歴史と文化について理解している。
(2)英語で書かれた代表的なアメリカ文学作品について理解している。
(3)アメリカ文学作品の背景的知識を得ている。
具体的には、①アメリカ短篇小説の歴史と特徴についてある程度の知識を得る ②19世紀後半から現代の代表的なアメリカ短篇作家の作品について、アメリカ文学・文化における位置づけとともに理解している ③一見して雑然とした散文を読んでも重要な要素や重視したい箇所を自身の判断で指摘・抽出できる ④読むため・理解するために調べること、とくに固有名詞や歴史的・社会的背景について調べることを面倒だと思わずできる。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、「DP1」「DP2」「DP5」に関連
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
"Bartleby" の作品テクストを関連参考文献の検討とともに丁寧に読む。授業はレポーター制の演習形式で展開する。レポーターは、①《梗概(要約)》②《注意すべき語句や表現》③《コメント》をまとめたハンドアウトを用意し、担当箇所について意見交換のたたき台を用意する。レポーター以外の参加者も自身の予習に基づいて質問したり意見を述べることが必要となる。担当作品の割り振りについては、ある程度機械的に初回に決める予定。
リアクションペーパーなどにおけるコメント・質問へは、そのうちのいくつかを取り上げ、全体に対してフィードバックをおこない、議論に活かします。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching:対面/face to face
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回[オンライン/online]:イントロダクション
ハーマン・メルヴィルと彼の小説について/参考文献紹介/レポーター割り振り/プリント配布
第2回[対面/face to face]:物語――picture
映画を観る/あわせてウィキペディアを読み、アマゾンのレヴューも読む
第3回[対面/face to face]:物語――text
textual criticism について
第4回[対面/face to face]:物語――source
研究の集積について
第5回[対面/face to face]:"Bartleby" テクスト精読①
レポーターによる発表および意見交換①
第6回[対面/face to face]:"Bartleby" テクスト精読②
レポーターによる発表および意見交換②
第7回[対面/face to face]:"Bartleby" テクスト精読③
レポーターによる発表および意見交換③
第8回[対面/face to face]:"Bartleby" テクスト精読④
レポーターによる発表および意見交換④
第9回[対面/face to face]:"Bartleby" テクスト精読⑤
レポーターによる発表および意見交換⑤
第10回[対面/face to face]:"Bartleby" テクスト精読⑥
レポーターによる発表および意見交換⑥
第11回[対面/face to face]:"Bartleby" テクスト精読⑦
レポーターによる発表および意見交換⑦
第12回[対面/face to face]:"Bartleby" テクスト精読⑧
レポーターによる発表および意見交換⑧
第13回[対面/face to face]:"Bartleby" テクスト精読⑨
レポーターによる発表および意見交換⑨
第14回[対面/face to face]:ああ、バートルビー
総括とミニテスト
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
辞書を引いて予習する。読み取った情報や気になる点をノートに書き留める、あるいはプリントに書き込む。固有名詞や背景事情等について必要ならばネット検索をして調べる。他の作品や参考文献などを随時読む。
翻訳を参考にしてかまわないが、演習各回ではあくまでテクスト原文を精読するため、レポーターに限らず各回の準備を怠らないようにする。本授業の準備学習・復習時間は、各2時間を標準とします。
テキスト(教科書)Textbooks
Hendricks House 版の注釈書を使用する。Herman Melville, Piazza Tales, edited by Egbert S. Oliver (New York: Hendricks House, 1962), pp. 16-54.
参考書References
ウェイン・ブース、米本弘一ほか訳『フィクションの修辞学』(水声社, 1991)
E・M・フォースター『小説の諸相』(みすず書房, 新潮文庫, ダビッド社ほか)
Howard P. Vincent, ed., Bartleby the Scrivener: A Symposium. Kent UP, 1966.
その他、教室で指示する。
成績評価の方法と基準Grading criteria
(a) participant の度合い
レポーター発表(内容及びプレゼンテーションに対する評価) 40パーセント
授業への積極的参加度(予習と参加の度合い――レポーターのコメントへのコメントも含む)30パーセント
(b) paper の工夫度
期末ペーパー(試験に代替する可能性もある)30パーセント
以上の合計を百点法換算する。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
学生がさぼらぬようにきちんと指導する。「批評」以前に、「論理的文章」の書き方が不得手な学生が増えているので、そのへんをあわせてこの春学期Aでは意識的に鍛えたいと思った。
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
オンラインでおこなう場合があるので、Zoom に備えたネット機器を準備していただきたい。