文学部Faculty of Letters
ART200BC(芸術学 / Art studies 200)日本文芸研究特講(11)音楽芸能史BSpecial Study of Japanese Literary Arts (11) B
本塚 亘Wataru MOTOZUKA
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 文学部Faculty of Letters |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2022 |
授業コードClass code | A2694 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 秋学期授業/Fall |
曜日・時限Day/Period | 木2/Thu.2 |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
教室名称Classroom name | 各学部・研究科等の時間割等で確認 |
配当年次Grade | 1~4 |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | |
他学部公開科目Open Program | |
他学部公開(履修条件等)Open Program (Notes) | |
グローバル・オープン科目Global Open Program | |
成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | ○ |
成績優秀者の他学部科目履修(履修条件等)Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
SDGsCPSDGs CP | |
アーバンデザインCPUrban Design CP | |
ダイバーシティCPDiversity CP | |
未来教室CPLearning for the Future CP | |
カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
千代田コンソ単位互換提供(他大学向け)Chiyoda Campus Consortium | |
カテゴリーCategory | 日本文学科 |
他学科公開科目 | |
クラスGroup | |
昼夜表記Day or Night |
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Outline (in English)
Outline: This is an undergraduate-level lecture giving an overview of Japanese music from the ancient to early medieval period, while interpreting the depiction of music in classical literary works. In the autumn semester, we center on the relationship between song and music by learning about waka, saibara, rōei, and so on. We analyze the function of the words sung to the melody and the spread of the image caused by change in the lyrics, and think about the diverse and multilayered nature of song.
Goals: By the end of the course, students should have deepened their understanding of the following:
- The basics of ancient and medieval Japanese music history.
- The depiction of music in classical literary works.
- The literary and musical characteristics of ancient Japanese uta songs.
- The multilayered relationship between melody and lyrics.
Learning activities outside of classroom: Before/after each class meeting, students will be expected to spend four hours to understand the course content.
Grading Criteria/Policies: In accordance with the above goals, the following two elements will be graded:
- Subtasks/Questions (60%).
- Final report (40%).
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
本授業では、日本の音楽の歴史について、古代・中世を中心に概観しながら、古典文学作品の中に表れる音楽描写について学んでいきます。秋学期は「うたと音楽との関係」について考えます。和歌や催馬楽、朗詠などを中心に、旋律に乗って歌われる言葉の機能や、替え歌によって生じるイメージの拡がりを分析し、その多様性と複層性について考えてみましょう。
到達目標Goal
・日本音楽史(古代・中世)の概要についての理解を深めます。
・古典文学作品に表れる音楽描写について正確に理解できるようにします。
・日本の「うた」の文学性と音楽性についての理解を深めます。
・歌謡における旋律と詞章との重層的な関係について考察を深めます。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、「DP1」「DP2」に関連
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
原則として、対面講義形式での授業を行う予定です。ただし、新型コロナウイルスに関する大学の方針変更等の事由により、形式を変更する可能性があります。資料の配布・公開、毎時小課題(リアクションペーパー等)の提出、および質問に対するフィードバックは、教室で直接行う場合と、Hoppiiを介して行う場合と、またはこれらを併用する場合とがあります。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
なし / No
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching:対面/face to face
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回[オンライン/online]:【オンライン】導入
授業の進め方、評価方法等の確認を行う。
第2回[対面/face to face]:和歌を歌う
歌会始における歌披講を鑑賞し、現代における和歌の歌唱例について考える。
第3回[対面/face to face]:上代における歌唱事例
記紀や『万葉集』などにおける歌唱例について学び、それぞれのうたがどのように、また何のために歌われたのか考える。
第4回[対面/face to face]:和歌のレトリック1
和歌(短歌)の成立過程、および枕詞、序詞などのレトリックについて学び、その発声上の機能について考える。
第5回[対面/face to face]:和歌のレトリック2
縁語や掛詞、本歌取り、体言止めなどのレトリックについて学び、和歌史における質的な変遷について考える。
第6回[対面/face to face]:歌合における音楽と歌唱
歌合の歴史を概観しながら、歌合において催される音楽や、和歌の詠唱方法について学ぶ。
第7回[対面/face to face]:「誦ず」と「うたふ」
『源氏物語』における歌謡の発声場面で用いられる二つの動詞(誦ず、うたふ)に注目し、その使い分けについて考える。
第8回[対面/face to face]:『源氏物語』と催馬楽
『源氏物語』における催馬楽の歌唱場面に注目し、演奏上の特性や文学的効果について考える。
第9回[対面/face to face]:催馬楽の音楽的性質
催馬楽における二重の同音性について学ぶ。同じ旋律で歌われる催馬楽同士の関係について考える。
第10回[対面/face to face]:催馬楽と唐楽・高麗楽の先後
催馬楽と同じ旋律をもつ唐楽・高麗楽曲との関係について注目し、同音関係の生じた経緯について考える。
第11回[対面/face to face]:平家語りの音楽とことば
『平家物語』における朗詠や今様などの音楽描写について注目し、琵琶法師が語る「音楽」の意味について考える。
第12回[対面/face to face]:越殿楽の系譜
雅楽が寺院歌謡に取り込まれ、やがて越殿楽歌物として様々な芸能分野に拡散していく過程を追う。
第13回[対面/face to face]:あらためて、うたを歌うとは
和歌や朗詠、隆達節歌謡など、様々な形で伝播し、やがて数奇な運命をたどるに至った「君が代」について考える。
第14回[対面/face to face]:秋学期総括・レポート課題の出題
これまでの授業と学生のリアクションなどをふまえ総括。レポート課題を出題する。
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
毎時、授業内もしくはhoppii上での課題回答、および質問事項等の入力を必須とします。質問については、まず自分自身で調べてみた上で行ってください。準備学習・復習については4時間を標準とします。
テキスト(教科書)Textbooks
なし。教室での配布資料、またはhoppiiを経由して資料を公開します。
参考書References
平野健二ほか編『日本音楽大事典』(平凡社、1989)
青柳隆『日本朗詠史 研究篇』(笠間書院、1999)
『日本音楽基本用語辞典』(音楽之友社、2007)
渡部泰明編『和歌とは何か』(岩波文庫 新赤版1198、2013)
その他、授業時に適宜紹介します。
成績評価の方法と基準Grading criteria
【到達目標】に照らして以下の2項目を評価の対象とします。
・毎時小課題、および質問内容 60%
・期末レポート 40%
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
専門的で理解が難しい、あるいは情報量が多すぎる、といった旨のご意見を多くいただきました。授業の性質上、どうしても専門的な資料や用語などを多用せざるを得ないのですが、毎時の学習到達目標を示すことによって、理解すべき点を明確にし、学生の反応をみながら適宜調整してまいりたく存じます。
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
hoppiiにアクセスできるPC、インターネット環境を用意してください。対面授業時に教室内でPCを利用してもかまいませんが、必須ではありません。
その他の重要事項Others
新型コロナウイルスに関する大学の方針変更等の事由により、上記の授業内容を変更する可能性があります。変更があった場合は、hoppiiにて連絡いたします。