文学部Faculty of Letters
LIT200BC（文学 / Literature 200）日本文芸研究特講（２）中古ＡSpecial Study of Japanese Literary Arts (2) A
栗山 元子Motoko KURIYAMA
授業コードなどClass code etc
| 学部・研究科Faculty/Graduate school | 文学部Faculty of Letters |
| 添付ファイル名Attached documents | |
| 年度Year | 2022 |
| 授業コードClass code | A2661 |
| 旧授業コードPrevious Class code | |
| 旧科目名Previous Class title | |
| 開講時期Term | 春学期授業/Spring |
| 曜日・時限Day/Period | 火5/Tue.5 |
| 科目種別Class Type | |
| キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
| 教室名称Classroom name | 各学部・研究科等の時間割等で確認 |
| 配当年次Grade | 1～4 |
| 単位数Credit(s) | 2 |
| 備考（履修条件等）Notes | |
| 他学部公開科目Open Program | |
| 他学部公開（履修条件等）Open Program (Notes) | |
| グローバル・オープン科目Global Open Program | |
| 成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | ○ |
| 成績優秀者の他学部科目履修（履修条件等）Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | |
| 実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
| SDGsCPSDGs CP | |
| アーバンデザインCPUrban Design CP | |
| ダイバーシティCPDiversity CP | |
| 未来教室CPLearning for the Future CP | |
| カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
| 千代田コンソ単位互換提供（他大学向け）Chiyoda Campus Consortium | |
| カテゴリーCategory | 日本文学科 |
| 他学科公開科目 | ○ |
| クラスGroup | |
| 昼夜表記Day or Night |
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Outline (in English)
Course Outline: In this course, we will read Makura no sōshi (“The Pillow Book”) written by Sei Shōnagon. By reading the text carefully, students will understand what the work achieved. They will also acquire knowledge about the history, customs and practices of the Heian period, which is essential to understanding Japanese classical literature.
Learning Objectives: By the end of this course, students should have attained the following:
1. An accurate knowledge of classical Japanese grammar.
2. An understanding of the points of appreciation of Japanese classical literature through close reading.
3. A deep knowledge of issues required for reading Japanese classical literature, such as history, gender, and customs.
Learning Activities Outside of the Classroom: Before each class, students will be expected to have read the distributed resumé and references related to the topic. Study time will be more than two hours for each class. After the class, students should review the lesson content, summarize their own thoughts, and deepen their understanding. They should also think about the contents, and prepare questions to ask in the next lecture. Study time will also be more than two hours for each class.
Grading Criteria/Policy: Students’ overall grade in the class will be decided based on the following: term-end report (30%), short reports (60%), attitude and positiveness of efforts in class (10%).
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的（何を学ぶか）Outline and objectives
平安時代中期の同時代に活躍した清少納言と紫式部に注目し、前期には『枕草子』の日記的章段を中心に、後期には『紫式部日記』のいくつかの場面を中心に読んでいく。才女として比較される二人だが、その文章や物の見方にはそれぞれの特徴が現れている。歴史的背景や風俗・習慣などの基礎知識を押さえつつ、原文の表現を深く味わうことでそれぞれの作品の持つ魅力や意義を探っていく。そしてその上で二作品に共通するものを抽出し、一条朝の女流文学の文学史における意義についても考究していく。
到達目標Goal
①古典の原文に触れてその内容を精読することで、古典作品についての知識を深め、また古典や古語ならではの表現の魅力や意義について学ぶ。
②作品の持つ文学史的意義について深く理解する
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか（該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連）Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、「DP1」「DP2」に関連
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)（学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. ）
・毎回講師の作成したプリントを教材として配布する。
・理解度をはかるため、毎回リアクションペーパーの提出を課す。
・フィードバックとしては質問への回答や意見の紹介などを次の授業時あるいは14回目の授業時、及びホッピ上で行う。
＊対面講義を基本とするが、状況により叶わない場合はオンラインにて授業を行う。その際にはホッピを通じて通知する。
アクティブラーニング（グループディスカッション、ディベート等）の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
なし / No
フィールドワーク（学外での実習等）の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching：対面/face to face
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回[対面/face to face]：オリエンテーション／清少納言について
授業方法や内容などについてのガイダンスを行う。
また『枕草子』の作者清少納言についても説明を行う。
第2回[対面/face to face]：『枕草子』の時代
第一回に引き続き、清少納言についてと作品成立の時代背景などを確認する。
第3回[対面/face to face]：『枕草子』の章段・諸本・評価について
『枕草子』の章段の分類についてや、諸本・後世の評価などについて説明を行う。
第4回[対面/face to face]：『枕草子』を読む①
第七十八段 「頭中将のすずろなるそら言を聞きて」を読んでいく。＊章段数は小学館新編日本古典文学全集本に拠る
第5回[対面/face to face]：『枕草子』を読む②
第八十九段「無名といふ琵琶」を読んでいく。
第6回[対面/face to face]：『枕草子』を読む③
第九十八段「中納言まゐりたまひて」を読んでいく。
第7回[対面/face to face]：『枕草子』を読む④
第百二段「二月つごもりごろに、風いたう吹きて」を読んでいく。
第8回[対面/face to face]：『枕草子』を読む⑤
第百三十段 「頭弁の、職にまゐりたまひて」を読んでいく。
第9回[対面/face to face]：『枕草子』を読む⑥
第百三十七段「殿などのおはしまさで後、世の中に事出で来」（前半部）を読んでいく
第10回[対面/face to face]：『枕草子』を読む⑦
第百三十七段「殿などのおはしまさで後、世の中に事出で来」（後半部）を読んでいく。
第11回[対面/face to face]：『枕草子』を読む⑧
第百七十七段「宮にはじめてまゐりたるころ」を読んでいく。
第12回[対面/face to face]：『枕草子』を読む⑨
第二百八十段「雪のいと高う降りたるを、例ならず御格子まゐりて」を読んでいく。
第13回[対面/face to face]：『枕草子』を読む⑩
第二百二十四段「御乳母の大輔の命婦、日向へくだるに」を読んでいく。
第14回[対面/face to face]：全体のまとめと確認
授業全体を振り返ってのまとめ
授業時間外の学習（準備学習・復習・宿題等）Work to be done outside of class (preparation, etc.)
予習としては各授業前に、授業で取り上げる章段を参照可能なテキストで読み、内容を把握しておくこと、『枕草子』に登場する人物たちの人間関係などを頭に入れておくこと（二時間）。復習としては、授業内容を改めて整理し、用語や本文の意味などの確認をし、関連する文献などを読んで理解を深めること（二時間）。
テキスト（教科書）Textbooks
授業時に講師作成のプリントを配布する。
参考書References
松尾聰・永井和子校注・訳『枕草子』（小学館新編日本古典文学全集１８ 小学館 4903円（税込））、萩谷朴校注『枕草子』上・下（新潮日本古典集成新装版、2860円（税込） 2017年）、上坂信男・神作光一ほか訳注『枕草子』上中下(講談社学術文庫、1529円，1595円，1485円（税込）、1999年，2001年、2003年)、赤間恵都子『歴史読み枕草子ー清少納言の挑戦状』（三省堂 1650円（税込）2013年）。
成績評価の方法と基準Grading criteria
授業時作成するコメントシートによる評価（６０％）と学期末レポートにおける評価（３０％）、授業時における積極的な姿勢（質問や発言をするなどの積極性や課題への取り組み姿勢）に対する評価（１０％）とを合算して成績をつける。評価の基準は到達目標の①が８０％、②が２０％とする。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
教員を目指す人にも役立ち、古文を学び直したい人に分かりやすい授業を心がける。