文学部Faculty of Letters
PHL200BB(哲学 / Philosophy 200)東洋哲学史2History of Oriental Philosophy 2
頼住 光子Mitsuko YORIZUMI
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 文学部Faculty of Letters |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2022 |
授業コードClass code | A2250 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 秋学期授業/Fall |
曜日・時限Day/Period | 火4/Tue.4 |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
教室名称Classroom name | 各学部・研究科等の時間割等で確認 |
配当年次Grade | 2~4 |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | |
他学部公開科目Open Program | |
他学部公開(履修条件等)Open Program (Notes) | |
グローバル・オープン科目Global Open Program | |
成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | |
成績優秀者の他学部科目履修(履修条件等)Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
SDGsCPSDGs CP | |
アーバンデザインCPUrban Design CP | |
ダイバーシティCPDiversity CP | |
未来教室CPLearning for the Future CP | |
カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
千代田コンソ単位互換提供(他大学向け)Chiyoda Campus Consortium | |
カテゴリーCategory | 哲学科 |
他学科公開科目 | ○ |
クラスGroup | |
昼夜表記Day or Night |
すべて開くShow all
すべて閉じるHide All
Outline (in English)
By the end of the course, students should be able to do the following:
・ Recognize and recall major terms and concepts in Buddhism, Confucianism, Shintoism and so on.
・ Describe and explain development of Japanese philosophy.
・ Describe and explain concepts such as transcendence, self, World and time in Eastern philosophy, comparing those in Western philosophy.
Before each class meeting, students will be expected to have read the relevant chapter(s) from the text. Your required study time is at least one hour for each class meeting.
Your overall grade in the class will be decided based on the following Term-end examination: 90%、in class contribution:10%.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
この授業では、東洋哲学の基礎をなす仏教を中心として、儒教や神道についてもその思惟方法を理解します。特に日本において仏教がどのように受容され日本の思想の中で展開していったのかを具体的に検討します。
この授業では、終了時に学生が以下の能力を身につけていることを目標とします。
・ 仏教、儒教、神道などの重要用語・重要概念を知っている。
・ 日本における主な思想の展開を説明できる。
・ 東洋哲学の主要なテーマとなる超越、自己、世界、時間などについて、西洋哲学と比較しながら特徴を説明できる。
到達目標Goal
仏教に関しては、インドから中国、日本と仏教が展開した経緯とその過程における思想の変容について理解を深めます。その際、具体的な生活文化を取り上げ、考える手掛かりとします。
また仏教、儒教、神道の世界観、人間観、歴史観の具体的に違いについても検討します。
さらに、日本思想や文化において(たとえば茶の湯や武士道など)仏教をはじめとする東洋哲学のどのような考え方が反映されているのかを考えます。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、「DP1」「DP2」に関連
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
講義形式で授業を行います。リアクションペーパーで受けた主要な質問は、次の授業の際に紹介して説明します。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
なし / No
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching:対面/face to face
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回[対面/face to face]:東洋哲学と宗教
東洋哲学の基本を形作っている仏教、儒教の教えについて概説し、神道の思惟方法についても紹介します。
第2回[対面/face to face]:仏教の基本思想
仏教の基本思想として、「無我」「無常」「縁起―無自性―空」等を取り上げ、それが何を意味しているのかを考えます。
第3回[対面/face to face]:インド、中国、日本における仏教の展開
仏教の東洋における具体的な展開について検討します。特に、中国における儒教との相克や融合、日本における神仏習合について取り上げます。
第4回[対面/face to face]:仏教における「食」の意味
仏教において「食」はどのような基本的意味を持っているのかを検討します。
第5回[対面/face to face]:仏教における「食」の諸相
部派仏教、大乗仏教、中国仏教、日本仏教のそれぞれにおける「食」の諸相を検討します。
第6回[対面/face to face]:武士の思想と仏教―武士とは何か
武士の倫理思想について、従来行われてきた諸説を紹介しつつ検討します。
第7回[対面/face to face]:武士の思想と仏教――武士の道徳と仏教との関係
武士の道徳と仏教との関係について、相互補完的関係、対立関係という2側面から検討します。
第8回[対面/face to face]:「和」とは何か
「和」について、その語源や、仏教や儒教における「和」の思想を手掛かりとして考えます。
第9回[対面/face to face]:『十七条憲法』における「和」
「和をもって貴しとす」の意味するところと、その現代的意義について検討します。
第10回[対面/face to face]:わび茶における「和敬清寂」
「和」の思想について、千利休の侘び茶の考え方を手掛かりとして考えます。
第11回[対面/face to face]:「和敬清寂」の空間としての茶室
「和」の思想の具体的表現としての茶室について具体例に即しながら検討します。
第12回[対面/face to face]:日本仏教における中世と近世
「修行」と「修養」という二つの概念を手掛かりとして、日本の中世仏教と近世仏教の思想的特徴について検討します。
第13回[対面/face to face]:共生の根拠
仏教、儒教、神道を取り上げて、それぞれにおける共生の根拠を探求します。
第14回[対面/face to face]:総括
授業の総括を行い、理解度をはかる試験をします。
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
教科書の指定範囲を予習しておいてください。
また、適宜、手に入りやすい参考書を授業内で紹介しますので、各自、読んで内容をよく理解し復習しておいてください。
テキスト(教科書)Textbooks
頼住光子『さとりと日本人』ぷねうま舎、2017年
参考書References
手に入りやすい入門的な辞典としては『岩波 仏教辞典 第二版』(岩波書店、2002年)をおすすめします。それ以外の参考書については、授業内で適宜、ご紹介します。
成績評価の方法と基準Grading criteria
期末試験(90%)と平常点(10%)
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
板書については見やすさを心がけています。また、リアクションペーパーで頂いた、授業をさらに掘り下げることのできる質問を、授業内で取り上げてお答えするようにしています。
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
特にありません。