人間環境学部Faculty of Sustainabillity Studies
ECN300HA（経済学 / Economics 300）途上国経済論ⅠEconomics of Developing CountriesⅠ
武貞 稔彦Naruhiko TAKESADA
授業コードなどClass code etc
| 学部・研究科Faculty/Graduate school | 人間環境学部Faculty of Sustainabillity Studies |
| 添付ファイル名Attached documents | |
| 年度Year | 2022 |
| 授業コードClass code | C2120 |
| 旧授業コードPrevious Class code | |
| 旧科目名Previous Class title | |
| 開講時期Term | 春学期授業/Spring |
| 曜日・時限Day/Period | 火5/Tue.5 |
| 科目種別Class Type | |
| キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
| 教室名称Classroom name | 各学部・研究科等の時間割等で確認 |
| 配当年次Grade | 1～4 |
| 単位数Credit(s) | 2 |
| 備考（履修条件等）Notes | 人間環境学部生：コアとなるコース【経】【グ】 |
| 他学部公開科目Open Program | ○ |
| 他学部公開（履修条件等）Open Program (Notes) | |
| グローバル・オープン科目Global Open Program | |
| 成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | |
| 成績優秀者の他学部科目履修（履修条件等）Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | |
| 実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | ○ |
| SDGsCPSDGs CP | |
| アーバンデザインCPUrban Design CP | |
| ダイバーシティCPDiversity CP | |
| 未来教室CPLearning for the Future CP | |
| カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
| 千代田コンソ単位互換提供（他大学向け）Chiyoda Campus Consortium | |
| カテゴリー（一般・総合型選抜、編入学試験入学者）Category | |
| カテゴリー（社会人RSP入試入学者）Category | |
| カテゴリー（2022年度以前）Category (～2022) |
展開科目 コースコア科目/コース連環科目 |
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Outline (in English)
[Course Outline]
This is a first part of the course on the economy and society of developing countries. Students will be able to obtain a reference framework and to understand basic structure of developing countries' economy including particular historical, cultural, and geographical settings. Those basic knowledge are also the basis for understanding the various issues/goals set forth in the Sustainable Development Goals (SDGs).
[Learning Objectives]
The objectives of this lecture are to a) learn about the analytical framework and characteristics of developing economies, b) learn about the characteristics of the economies and societies of major regions and major countries, c) better understand the position of Japanese society and economy in the world, and d) be able to communicate meaningfully with people in other countries based on basic knowledge in the future.
[Learning Activities outside of classroom]
Students are required to prepare for and review the materials introduced in each lecture.
It is necessary to refer to the relevant parts of the reference literature and reference books specified for each lecture before and after the lecture to deepen understanding of the lecture contents. The standard preparation and review time for this class is 2 hours each.
[Grading Criteria/Policy]
Grading will be based on mid-term report and final exam. Grading will be based on mid-term report 20%, final exam 80%.
If face-to-face classes and final examinations cannot be held due to the spread of coronavirus infection, the grading system may be changed to one based on report assignments. If this is the case, the grading method will be announced through the learning support system (Hoppii).
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的（何を学ぶか）Outline and objectives
日本の経済は、様々な資源の供給元や市場として世界各国との相互依存を強めている。この講義は、世界人口の半数以上が暮らす、開発途上国と呼ばれる国や地域の経済と社会について、固有の歴史／文化的背景も含め日本とのかかわりを念頭におきながら基礎的な知識の習得をめざす。またそれらの基礎的な知識は、持続可能な開発目標（SDGs）に掲げられた各種課題／目標の理解の基礎となるものでもある。
到達目標Goal
本講義においては、ア）途上国経済の分析枠組み、特徴、イ）主要地域や主要国の経済・社会の特徴について学び、ウ）日本社会や経済の世界における位置づけをよりよく理解し、エ）将来社会に出た際に諸外国の人々と基礎的な知識に基づいた意味あるコミュニケーションができるようになることを目標とする。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか（該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連）Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、「DP3」に関連
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)（学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. ）
途上国経済論Ⅰにおいては、途上国の社会と経済を見る際に使われる分析枠組み、主要地域ごとの歴史と社会の概要、日本と特に関係が深いアジア諸国の経済と社会を中心に学ぶ。
学生の将来に関わりの深い日本企業の活動や、新聞などでとりあげられる現実の出来事、ニュースと関連づけて講義を行うことにより、自らの日々の生活にひきつけた現実社会の理解を目指す。
また学習支援システム（Hoppii）を通じたコメント／質問の提出も可能とする。
アクティブラーニング（グループディスカッション、ディベート等）の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
なし / No
フィールドワーク（学外での実習等）の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching：対面/face to face
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回[対面/face to face]：オリエンテーション：開発途上国とは。途上国経済を見る目
開発途上国とよばれる国や地域はどのようなところか、概念を整理する。同時に、途上国を見る際に頻繁に使われる分析枠組み（評価軸）を再考する。
第2回[対面/face to face]：経済成長の理論と途上国経済の位置づけ
経済学の世界では経済成長はどのようなものだと考えられているかを紹介し、途上国経済を扱う「開発経済学」の発展を概観する。
第3回[対面/face to face]：日本は途上国だったのか？：戦後日本の経済成長と現在の開発途上国経済
戦後日本は急速な経済成長をとげたが、現在の開発途上国にとって日本はどのような点で手本足り得るかを考える。
第4回[対面/face to face]：途上国社会・経済の概況（1）：アジア地域
アジア地域の「途上国」と呼ばれる国や地域が「キャッチアップ」を果たす過程で、政府・国家がどのような役割を果たしたのか、東アジアと南アジアをとりあげ、歴史的な視点から概観する。特に、分析の視点として「植民地」について考える。
第5回[対面/face to face]：途上国社会・経済の概況（2）：ラテンアメリカ地域
アジアと異なる「植民地」経験を持つラテンアメリカ地域が、その後どのように経済発展を遂げたか（または遂げられなかったか）を概観する。
第6回[対面/face to face]：途上国社会・経済の概況（3）：アフリカ
アジアと異なる「植民地」経験を持つアフリカ地域が、その後どのように経済発展を遂げたか（または遂げられなかったか）を概観する。
第7回[対面/face to face]：途上国社会・経済の概況（4）：映像でみる途上国社会経済
映像を通じて、途上国の社会と経済について知る。
第8回[対面/face to face]：主要国／地域の社会と経済（1）：韓国－危機とその克服
韓国は、目覚しい経済成長を遂げたNIESの代表である。一旦は先進国の仲間入りを果たした韓国の歩んだ道筋と1997年のIMF危機以降の経済・社会の状況について理解する。
第9回[対面/face to face]：主要国／地域の社会と経済（2）：台湾－その生い立ちと国際社会における立場
台湾も、韓国とならび目覚しい経済成長を遂げたNIESの一つである。現在の台湾の国際社会・国際経済における地位はその特殊な生い立ちに影響されていることを理解する。
第10回[対面/face to face]：主要国／地域の社会と経済（3）：香港およびシンガポール－小さな街の大きな経済
アジアNIESの一つである香港とシンガポールをとりあげ、資源のない国（都市）の経済成長について考える。
第11回[対面/face to face]：主要国／地域の社会と経済（4）：インドネシア－多様性の中の権威主義的開発体制
アセアン（Association of South East Asian Nations）の一員としてNIESに続き経済成長を遂げたインドネシアをとりあげ、政治体制と経済成長（経済発展）の関係について考える。
第12回[対面/face to face]：主要国／地域の社会と経済（5）：マレーシア－カリスマと経済成長
強力なリーダーによる経済成長戦略を通じて発展したマレーシア経済・社会を概観する。
第13回[対面/face to face]：民主主義と経済成長
アジア的価値がアジア諸国の経済成長をもたらしたのか。民主主義と経済成長の関係を、アジア諸国を例に考える。
第14回[対面/face to face]：経済成長、進歩、貧困
先進国、途上国いずれもが経済成長を通じた社会の進歩、貧困の撲滅を目指してきた。現代の途上国は経済成長によって貧困をなくすことができるのか、という問いを概観する。
授業時間外の学習（準備学習・復習・宿題等）Work to be done outside of class (preparation, etc.)
毎回の講義で紹介される資料等を使用して必ず予習・復習をすること。
各回に指定される参考文献および参考図書の該当部分を講義の事前／事後に適宜参照し、講義内容の理解を深めることが必要である。本授業の準備学習・復習時間は、各2時間を標準とします。
テキスト（教科書）Textbooks
担当教員が作成した印刷物を授業にて配布する。
参考書References
グラボウスキー他（2008年）『経済発展の政治経済学』（日本評論社）
渡辺利夫編（2007年）『アジア経済読本（第4版）』（東洋経済新報社）
成績評価の方法と基準Grading criteria
成績評価は中間レポートと期末試験による。成績配分は中間レポート20%、期末試験
80%を予定する。仮にコロナウイルスの感染拡大により対面授業や期末試験が開催されない場合は、レポート課題を中心とした成績評価に変更する可能性がある。変更する場合の成績評価方法は、学習支援システムを通じて連絡する。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
学生が記入したリアクションペーパーに対する、教員からのコメントなどを充実することを目指す。
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
講義ではスライドを主に利用する。講義資料として配布したものやスライドなどは、学習支援システム上に掲示する。
実務経験のある教員による授業
担当教員は、途上国への経済協力の実務に携わっていた経験がある。本講義に関しては途上国での駐在も含めた業務経験で得られた知見が活用されている。