国際文化学部Faculty of Intercultural Communication
ARSf200GA(地域研究(東南アジア) / Area studies(Southeast Asia) 200)国際関係研究Ⅱ(メコン流域国の開発と環境(社会と自然))International Studies II(Development and Environment in the Mekong Region)
木口 由香
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 国際文化学部Faculty of Intercultural Communication |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2022 |
授業コードClass code | C1041 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | 国際関係研究2 |
開講時期Term | 秋学期授業/Fall |
曜日・時限Day/Period | 金2/Fri.2 |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 / Ichigaya |
教室名称Classroom name | 各学部・研究科等の時間割等で確認 |
配当年次Grade | 1~4 |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | |
他学部公開科目Open Program | ○ |
他学部公開(履修条件等)Open Program (Notes) | |
グローバル・オープン科目Global Open Program | |
成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | |
成績優秀者の他学部科目履修(履修条件等)Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | ○ |
SDGsCPSDGs CP | |
アーバンデザインCPUrban Design CP | |
ダイバーシティCPDiversity CP | |
未来教室CPLearning for the Future CP | |
カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
千代田コンソ単位互換提供(他大学向け)Chiyoda Campus Consortium | |
旧科目との重複履修Duplicate Subjects Taken Under Previous Class Title | × |
人数制限・選抜・抽選Capacity/Selection/Rondom | |
毎年・隔年Frequency | 毎年開講 |
すべて開くShow all
すべて閉じるHide All
Outline (in English)
This course focuses on "Mekong countries" of the mainland Southeast Asia and covers "development," in particular its social and environmental aspects in order to learn the multidisciplinary approach.
Before/after each class meeting, students will be expected to spend around an hours to understand the course content.
Your overall grade in the class will be decided based on the following: Presentation: 20%, Final Reports : 40%, in class contribution: 40%.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
本授業では東南アジア半島部のメコン河流域国という「地域」に着目して「国際関係」を学ぶ。「開発」をテーマにし、特にその社会的・環境的側面を多角的に見る視点を養う。
到達目標Goal
(1)「地域研究」の視点からメコン河流域の自然環境やそれに依拠する社会について学び、日本とは異なる生活様式や社会への理解を深める。
(2)メコン河流域の環境・社会問題と日本との関係について学ぶ。
(3)以上の2点を通し「国際関係」を学ぶ上で「地域」の理解のための多角的な視点を身につける。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
国際文化学部のディプロマポリシーのうち、「DP1」「DP2」「DP3」「DP4」に関連。
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
大学の行動方針レベルが2となった場合、この授業は原則としてオンラインで行う。詳細は学習支援システムで伝達する。
*新型コロナウィルス感染の拡大状況によっては、オンラインでの授業を行う。
・第1-4回、第6-9回、13-14回は講義形式、第5回はロールプレイを用いたディスカッション、第10-12回は演習形式で行う。
・演習は講師が提示するテーマをもとに、事前に決めたグループで発表を行う。それを受けてグループ討議を行うとともに、担当教員が関連する短い補足講義を行う。
・発表担当グループは、事前に準備し共同で発表する。なお、発表用のパワーポイントもしくはレジュメは授業前日までに教員にメールで提出すること。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching:対面/face to face
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
1[対面/face to face]:イントロダクション(講義)
本授業の狙い、進め方を説明する。
2[対面/face to face]:メコン河開発(1)自然と人びと(講義)
メコン河流域で、大規模経済開発の影響を受けやすい農村部の人びとの暮らしを知る。また、「貧しさに」とは何か考えてみる。
3[対面/face to face]:メコン河開発(2)メコン河開発の歴史的経緯と日本の関わり(講義)
日本が歴史的にどのようにメコン河開発に関与してきたか概観し、地域の事例から「国際関係」について考察する。
4[対面/face to face]:メコン河開発(3)開発に対する人びとの反応(講義)
ダム開発における人びとの反応。国際的な市民社会の動きについて。「市民社会」と言われるものが、どのようにつながり、動いていくかを知る。
5[対面/face to face]:カンボジアでのダム開発(ロールプレイで理解する開発の功罪)(演習)
電力不足を補うと言われる水力発電ダム建設について、様々な立場から建設の是非を議論してみる。
6[対面/face to face]:メコン河開発(4)開発のアクターを理解する(講義)
メコン河流域国で実施される様々な大規模開発とその関連アクターを理解する。
7[対面/face to face]:ラオス、植林の功罪(講義)
森を様々に利用するラオスの暮らしと経済開発の影響について。
8[対面/face to face]:気候変動とメコン河流域(講義)
ベトナムでの日本のエネルギー開発援助を概観し、日本の海外支援の影響について考察する。
9[対面/face to face]:ミャンマーでの「資源の呪い」について(講義)
短い民主化の後、再び軍事クーデターで混乱するミャンマーでの、「資源」の意味。「資源」があることが人びとを不幸にする状況について。
10[対面/face to face]:環境と開発1(演習)
メコン河流域で見られる環境問題を取り上げ、それが発生する社会的要因や解決のための道筋について考える。
11[対面/face to face]:環境と開発2(演習)
メコン河流域で見られる環境問題を取り上げ、それが発生する社会的要因や解決のための道筋について考える。
12[対面/face to face]:開発の越境影響(演習)
国を超えた環境影響や、地球温暖化などの世界規模の課題とメコン河流域について考察する。
13[対面/face to face]:開発の越境影響(講義)
演習の発表を振り返る。ベトナムやタイは、近隣国で開発や海外投資を行う。それに日本がどのように関与しているかも理解する。
14[対面/face to face]:メコン河開発(講義)
演習の発表を振り返る。メコン河流域での開発を概観する。
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
事前に紹介するビデオを視聴または、課題文献を読んでくること。本授業の準備学習・復習時間は各1-2時間を標準とする。
テキスト(教科書)Textbooks
特になし
参考書References
タンミンウー (著), 秋元 由紀 (翻訳).ビルマ・ハイウェイ: 中国とインドをつなぐ十字路.白水社. 2013.
田村克己・松田 正彦編著.ミャンマーを知るための60章 (エリア・スタディーズ125) 明石書店. 2013.
今井 昭夫 (編著)他.現代ベトナムを知るための60章【第2版】(エリアスタディーズ39)
明石書店. 2012.
阿部 健一(編)、菊池 陽子・鈴木 玲子(編著).ラオスを知るための60章 (エリアスタディーズ85).明石書店. 2010.
東智美(著).ラオス焼畑民の暮らしと土地政策―「森」と「農地」は分けられるのか (ブックレット《アジアを学ぼう》).風響社. 2016
綾部真雄 (著)他.タイを知るための72章【第2版】 (エリア・スタディーズ30).明石書店. 2014.
上田 広美・岡田 知子 (編著).カンボジアを知るための62章【第2版】 (エリア・スタディーズ).明石書店. 2012.
松本悟. メコン河開発―21世紀の開発援助.築地書館. 1997.
松本悟. 佐藤仁(編著). 国際協力と想像力 イメージと現場のせめぎ合い. 日本評論社. 2021.
山本信人. 井上真 (編著). 東南アジア地域研究入門1 環境. 慶應義塾大学出版会. 2017.
生方史数(編著). 森のつくられかた 移りゆく人間と自然のハイブリット. 共立出版. 2021.
大橋正明他(編著). 非戦・対話・NGO 国境を超え、世代を受け継ぐ私たちの歩み. 新評論. 2017.
成績評価の方法と基準Grading criteria
授業への参加度(授業後のリアクションペーパー)40%、発表の評価20%、期末レポート40%。期末レポートでは、授業で取り上げたメコン河流域における開発の功罪、開発の場で起きている環境・社会問題と日本の関係等について論じる。この成績評価の方法をもとに、本授業の到達目標の60%以上を達成した者を合格とする。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
・評価で重要なレポートの書き方について、授業で参考資料を示したが、独学で取り組むのが難しい学生も見受けられた。授業内で補足の解説を行なっていく。
・一般に馴染みのない地域や問題への理解を深めるため、映像資料を活用する。
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
事前課題文献があるので、授業コードを使って必ず授業支援システムに自己登録すること。
その他の重要事項Others
・課題についての発表を必ず1回担当し、グループ討議を行うので、第1回・第2回の授業を受講した上で、第2回授業日までに指示した方法で履修の意思を教員に伝えること。
・遅刻や欠席はグループ討議を困難にするため、オンライン授業となった場合、大学が用意した補助制度などを活用し、Zoom環境を整えて授業に臨むこと。
・メコン河流域国でNGO活動に従事する講師が、その活動経験を事例に組み込みながら授業を運営する。