国際文化学部Faculty of Intercultural Communication
ART300GA(芸術学 / Art studies 300)マルチメディア表現法Multimedia Presentation
大嶋 良明Yoshiaki OHSHIMA
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 国際文化学部Faculty of Intercultural Communication |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2022 |
授業コードClass code | C0860 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 春学期授業/Spring |
曜日・時限Day/Period | 月4/Mon.4 |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 / Ichigaya |
教室名称Classroom name | 各学部・研究科等の時間割等で確認 |
配当年次Grade | 2~4 |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | 情報関連科目を履修済みであることが望ましい |
他学部公開科目Open Program | |
他学部公開(履修条件等)Open Program (Notes) | |
グローバル・オープン科目Global Open Program | |
成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | ○ |
成績優秀者の他学部科目履修(履修条件等)Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | ○ |
SDGsCPSDGs CP | |
アーバンデザインCPUrban Design CP | |
ダイバーシティCPDiversity CP | |
未来教室CPLearning for the Future CP | |
カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
千代田コンソ単位互換提供(他大学向け)Chiyoda Campus Consortium | |
旧科目との重複履修Duplicate Subjects Taken Under Previous Class Title | |
人数制限・選抜・抽選Capacity/Selection/Rondom | 人数制限あり(15名)。希望者多数の場合は選抜します。初回授業に出席すること。 |
毎年・隔年Frequency | 毎年開講 |
すべて開くShow all
すべて閉じるHide All
Outline (in English)
This course is a multimedia workshop for any advanced students with creative minds. The class is typically organized for 10-15 students so that everyone can work comfortably on weekly or biweekly assignments as well as on mutual critique starting from fundamentals in photography, large-format poster design, advertisement flyer design, web portfolio, to short film movie. All the creative efforts should eventually take the forms of individual artist portfolios to be presented at the public end-of-semester exhibition on campus.
Grading policy is as follows:
In-class contribution: 30%
Critique: 20%
Homework and in-class assignment: 30%
Final assignment: 20%
Your must achieve at least 60% in the overall grade to pass for academic credit.
The average study time outside of class per week would be approximately 4 hours.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
本科目は、少人数ワークショップによるマルチメディア作品制作の実習です。
わかりやすく統合的に提示する手法を少人数ワークショップで学習する。画像、映像、音声など個々の編集技法の基本は既習のものとし、ここでの講義ではそれらの統合をコミュニケーションデザインの観点から学び、アイデアや表現意欲をコンテンツ制作に活かす効果的なオーサリングの戦略について学ぶ。またワークショップにおいては学習成果の体得をさらに確実にするために、ビデオ、Webマルチメディア、DTPなどの領域から練習課題を適宜設定する。受講者には各人の嗜好にもとづき映像作品、音楽作品やDTP作品などの個人プロジェクトを提案してもらい、セメスタを通じて制作する。
到達目標Goal
写真表現、ポスター作り、DTP、映像制作などのマルチメディア実習を通じて、自らの発想を人に伝わるマルチメディア作品の形にすること、同じ課題で制作したお互いの作品を相互批評してセンスを磨くこと、作品をプレゼンテーションすること、これら課題制作の訓練を通じて作品作りの一貫したプロセスを身に着ける。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
国際文化学部のディプロマポリシーのうち、「DP2」「DP3」「DP4」に関連。
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
少人数での演習設備を備えた教室においてワークショップ形式で講義と実習を行う。
●作品制作の理論と技法(講義と実習)
・デザインの基礎
・ポスター作り(Photoshop+大判プリンタ・Web)
・写真技法:ライティング、構図、光の読み方、モデル(銀塩+デジカメ、レフ、ストロボ)
・写真表現の作品化(アルバム・Web)
・映像制作技法:Jingle、絵コンテ、ショートフィルム(ハンディカム)
●クリティーク
各自の作品を全員が批評することで、作品表現の精神と批評の言語を学ぶ。
●ePortfolioによる学習成果の公開
総合的な情報公開の場として活用する。
●課題
・ポスター作り(Photoshop+大判プリンタ・Web)
・写真表現の作品化(アルバム・Web)
・Jingle (短い15秒程度のCM的映像)
・最終課題はショートムービー完成を標準メニューとするが、独自のチャレンジを大歓迎する。電子出版、メディアアート、デザイン、ゲーム、音楽制作などでも良い。
●大事にしたいこと
・コンピュータ上でのメディアデータの特性とtangibleなモノの世界でのパッケージの関係性をいつも考えよう。
・デジタル機器をとことん使ってみて初めて「コンピュータに簡単に取り込めない世界」があることがわかる。
・ノンデザイナーである我々だって、いい作品作りが可能だ。こわがらずにどんどん挑戦しよう。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
あり / Yes
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching:対面/face to face
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
1[対面/face to face]:コミュニケーションのデザイン
コミュニケーションのデザインについて学ぶ。CRAPの原則を学ぶ。
【自由課題による写真課題】
2[対面/face to face]:メディアコンテンツのデザイン
マルチメディアデータの性質を理解する。
クリティーク:各自の写真作品を相互観賞し、お互いの技法と作品性を合評する。【写真課題:line、pattern、 texture】
3[対面/face to face]:コミュニケーションデザインの手法-視覚・サウンド 実習:期末課題の提案
コミュニケーションデザインの手法を学ぶ。
クリティーク:line、pattern、 texture
【写真課題:光と影、色】
4[対面/face to face]:コミュニケーションデザインの手法-Web
Webの特性とデザインについて理解する。
クリティーク:光と影、色
【写真課題:人物ポートレート、ライティング(2週間)】
5[対面/face to face]:情報デザインとコンテンツ制作-パッケージメディア
パッケージメディア(CD,DVDなど)の構成法を理解する。
実習:Premiereによる短いビデオ
【課題:写真ポートフォリオ(2週間)】
6[対面/face to face]:情報デザインとコンテンツ制作-サイバースペース 制作
情報デザインの基本原則を理解する。
クリティーク:人物ポートレート、ライティング
【課題:Web写真アルバム(2週間)】
7[対面/face to face]:タイポグラフィの基礎
中間のまとめ:課題のクリティーク
タイポグラフィの基礎を学ぶ。各自のポートフォリオを相互観賞し、お互いの技法と作品性を合評する。
学期末課題のガイダンス、絵コンテについて学ぶ。
8[対面/face to face]:メディア環境とデザイン
メディア環境とデザインを学ぶ。
クリティーク:Webアルバム
【課題:ポスターのデザイン】
9[対面/face to face]:ヒューマンファクタと認知モデル
ヒューマンファクタと認知モデルについて理解する。
クリティーク:ポスター
【課題:広告のデザイン】
10[対面/face to face]:情報デザインとマルチモーダルインターフェース 実習:期末課題の絵コンテあるいは企画書提出
情報デザインとマルチモーダルインターフェースを学ぶ。
クリティーク:広告
11[対面/face to face]:知的所有権とメディア表現
知的所有権とメディア表現について学ぶ。
12[対面/face to face]:コンテンツの流通、管理と電子透かし
コンテンツの流通、管理の仕組みと電子透かしの技法を理解する。
13[対面/face to face]:インターネット環境
インターネットにおけるマルチメディアコンテンツの配信を学ぶ。
14[対面/face to face]:まとめ:学期末課題のクリティーク
学習内容を総括する。各自の映像作品を相互観賞し、お互いの技法と作品性を合評する。
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
毎週のように課題が出るので作品制作には十分に計画的に取り組むこと。また課題の多くは印刷出力やWeb上での公開を求めており、単に作品を完成させるだけではなく観賞可能な形式で相互批評に堪えるレベルものを準備するにはDTPやWeb制作の基礎知識と最低限の経験が求められる。これらについては授業内では特に触れないので各自が時間外に必要な知識を得ること。長尺プリンタを用いて制作物を大型の判型で出力し、セメスタ後半に制作展の開催を目指す。本授業の準備学習・復習時間は各2時間を標準とします。
テキスト(教科書)Textbooks
必要に応じて紹介する。
参考書References
マルチメディア全般について以下の2冊を参考書として挙げる。
参考書(1)CG-ARTS協会、「第三版 入門マルチメディア ITで変わるライフスタイル」、ISBN 978-4-903474-45-8 参考書(2)CG-ARTS協会、「実践マルチメディア」、ISBN 978-4-903474-44-1 以上の2冊は資格取得を目指す人にも最適の参考書である。
撮影技法については、キット タケナガ(著) 東京写真学園(監修)、「デジタル 写真の学校」、雷鳥社(2005)、ISBN 978-4-8441-3434-3 が理解に役立つ。
ショートムービーの制作については、ヒルマン・カーティス、「ウェブ時代のショート・ムービー」、フィルムアート社 (2006)、ISBN:978-4845906956が参考になる。
成績評価の方法と基準Grading criteria
平常点(授業参加の積極性を含む、30%)、クリティークなど授業参加による平常点(20%)、中間課題(30%)ならびに最終課題(20%)を総合的に評価する。平常点の評価ポイントは積極的な授業参加、すなわち映像や音響作品への表現意欲をコンピュータ上で形にする「やる気と努力」、作品作りの背後にある仕組みへの技術的関心度、制作メモの提出、合評形式の相互批評への参加など。これらすべてが、お互いの作品から学び一人ひとりが自らを高めようとする向上心として評価される。この成績評価の方法をもとに、本授業の到達目標の60%以上を達成した者を合格とする。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
2011年度までは3~4年次の科目だったが、受講希望者、履修者の要望を採り入れ、また教学上の配慮も含め、2012年度より2年次より履修可能とした。2017年度は他学部生が参加したことで作品制作も合評もこれまで以上に刺激的な学びとなった。作品制作のテクニックの重要性のみならず作品性の追求や批評のための言語化の作業の重要性を気づいてもらえるよう努める。作品集は個人ポートフォリオだけではなく、クラス全体のギャラリーとしても公開を目指す。
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
本科目は国際文化学部・情報セミナー室(BT#0704)にて授業を行う。制作にはデジカメ、ハンディカム、PCを必要とする。
長尺プリンタを用いて制作物を大型の判型で出力し、セメスタ後半に制作展を開催する。Web、メディア媒体ならびにePortfolioに提出作品を保存公開する。
その他の重要事項Others
学生へのメッセージ:Premiere、Photoshopなどを駆使して制作とデザインに関するかなりの課題をこなしてもらいます。PCやソフトの操作を教える授業ではないので、作品作りを通じて自ら習得することを目指します。演習設備に限りがあるため20名程度の定員を設けており、受講者多数の場合には選抜することがあります。作品作りが好きでたまらない人、とにかく何か作ってみたい人を歓迎します。
情報系教員によるワークショップ形式の授業、マルチメディア実習、
高度なICT の活用実習、ならびに作品制作を通じて本科目では学生の就業力育成を支援します。
前提科目
前提科目:「情報リテラシーⅠ」、「情報リテラシーⅡ」、情報系基礎科目(「情報システム概論」、「メディア情報基礎」、「ネットワーク基礎」)
Photoshopの応用技法については「メディア表現法」の履修をお薦めする。写真の技法については、本科目にて扱う。
関連科目:基幹科目「ディジタル情報学概論」、情報科目「仮想世界研究」など。
教員の実務経験
担当教員はIT企業での研究所勤務において15年間のディジタル信号処理、マルチメディア処理分野での研究とシステム開発の経験がある。