キャリアデザイン学部Faculty of Lifelong Learning and Career Studies
MAN200MA(経営学 / Management 200)生産システム論Theory of Production System
小林 哲也Tetsuya KOBAYASHI
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | キャリアデザイン学部Faculty of Lifelong Learning and Career Studies |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2022 |
授業コードClass code | C7275 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 秋学期授業/Fall |
曜日・時限Day/Period | 集中・その他/intensive・other courses |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
教室名称Classroom name | 各学部・研究科等の時間割等で確認 |
配当年次Grade | 2~4 |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | |
他学部公開科目Open Program | |
他学部公開(履修条件等)Open Program (Notes) | |
グローバル・オープン科目Global Open Program | |
成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | ○ |
成績優秀者の他学部科目履修(履修条件等)Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | ○ |
SDGsCPSDGs CP | |
アーバンデザインCPUrban Design CP | |
ダイバーシティCPDiversity CP | |
未来教室CPLearning for the Future CP | |
カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
千代田コンソ単位互換提供(他大学向け)Chiyoda Campus Consortium | |
カテゴリー(新)Category (2019) |
展開科目 選択必修(領域別) ビジネス |
カテゴリー(旧)Category (2017) |
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Outline (in English)
【Course Outline】 This course introduces Manufacturing industry and production system to students taking this course. And understand the comparative advantage of the manufacturing industry through this course
【Learning Objectives】 The goal of this course is to understand the role of industry in the economy.
【Learning activities outside of classroom】 Students will check various information about each lesson through newspapers, magazines, the internet, etc. Your study time will be more than four hours for a class.
【Grading Criteria】 Your overall grade in the class will be decided based on the following.
Term-end report(70%),in-class small quiz(30%).
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
日本経済において大きな影響力を持っている製造業は、かつて圧倒的な国際競争優位を確保していました。しかし、現在では、その競争優位を失いつつある分野も存在します。そこで、本講では、製造業とは何かを理解し、日本産業における競争優位がいかに成立してきたのかを紹介することで、日本において製造業がなぜ重要であるのかを理解することを目的とします。さらに競争優位の源泉の1つでもある生産システムに焦点を当てて、その内容を紹介することで、なぜ、日本の製造業がグローバル競争優位を確保できたのかを理解することを本講の目的とします。
到達目標Goal
製造業の基本的な概念を理解し、生産システム全体を見ることで、製造業が置かれているポジションを理解します。その結果としてなぜ製造業が日本において重要な産業であるのかを理解します。一方で、日本の製造業が直面している問題を具体的に解説し、グローバル経済の拡大や、少子高齢化の問題など製造業が直面する課題を例示しながら、どのような対応が必要なのかを理解することを目的とします。これらのことを理解することで、日本における製造業のポジショニングとその役割を理解し、日本経済の置かれている現状を理解し、さらに製造業が日本経済に与える影響と重要度を理解することが目標です。これによって、日本経済に与える産業の役割を理解することで、自らのキャリアを自身の力で考え、判断できるようにすることが目標となります。
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
授業はオンライン上でオンデマンド方式によって進めます。具体的には、学生の皆さん自身でアップされた資料を確認してもらい、その内容を皆さん自身に理解していただきます。授業後には、クイズに回答していただく形の授業を展開します。具体的な内容としては、いくつかの製造業を取り上げ、どのような状況にあるのか、その際の課題も紹介します。また、日本経済やグローバル経済における日本製造業が置かれている状況を解説します。さらに、製造業の競争力の源泉でもある生産システムとは何かを歴史的な視点や講師の実務経験に基づく内容も含めて解説します。以上を通じて製造業の概要と生産システムを理解してもらいます。なお、皆さんの授業への参加の状況を図る物差しとして各回に小クイズを利用します。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
なし / No
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching:オンライン/online
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回[オンライン/online]:イントロダクション
授業全体の解説と授業の進め方、評価の方法などを解説します。さらに、製造業が置かれている状況を簡単に解説し、現在の産業の状況を理解できるようにします。
第2回[オンライン/online]:日本産業の変遷
日本の産業構造の歴史的変化を振り返り、その中で製造業の役割がどのように変化してきたのかを理解でいるようにします。
第3回[オンライン/online]:鉄鋼業
素材型産業の代表例でもあり、他の産業の基盤の1つでもある鉄鋼業とは何かを理解できるようにします。
第4回[オンライン/online]:金型産業
素材型産業の代表例でもあり、加工組み立て産業において欠かせない産業の1つである金型産業とは何かを理解できるようにします。
第5回[オンライン/online]:自動車産業
日本産業のリーディング・インダストリーでもある自動車産業の状況と競争優位の背景を理解できるようにします。
第6回[オンライン/online]:分業と大量生産
生産システムを理解する上で、基本的な概念となる分業とそれを基にした大量生産の基本的な概念を理解できるようにします。
第7回[オンライン/online]:フォード生産方式
生産システムの基本的考えであり、現在の生産システムの基にもなっているフォード生産システムを理解できるようにします。
第8回[オンライン/online]:大量生産方式の発展
フォード生産システムが競争優位を喪失した背景を、GMの経営手法を例に理解できるようにします。
第9回[オンライン/online]:日本的なシステム
日本自動車産業を例に、「日本的な経営・生産システム」とは何かを理解できるようにします。
第10回[オンライン/online]:製造業のグローバル展開と生産システムの移管
日本製造業のグローバル展開に伴う、日本的な生産システムの海外移転の状況やその際の課題を考えられるようにします。
第11回[オンライン/online]:グローバル競争環境の変化
グローバル経済の拡大によって変化した競争環境が、日本の製造業にどのような影響を与えたのかを理解できるようにします。
第12回[オンライン/online]:情報通信産業が製造業に与えた影響
IT革命以降、急速に進展してた情報通信産業の発展が、製造業にどのような影響を与えたのかを理解できるようにします。
第13回[オンライン/online]:製造業の労働・人材育成の現状と課題
バブル経済の崩壊以降、長期化する経済の低迷によって深刻化する労働問題と少子高齢化の進展によって課題となる人材育成の問題を生産という観点から理解できるようにします。
第14回[オンライン/online]:競争環境の変化が日本製造業に与えた課題とその対応
競争環境の変化によって、日本製造業の競争優位の源泉に影響を与えたといわれている背景とその課題を理解できるようにします。
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
事前学習としては、シラバスに即して各回の授業について、新聞や雑誌、インターネットなど通じて、各種情報を仕入れておいてください。また、参考文献に目を通しておいてください。
事後学習としては、授業後に小クイズに回答してください。授業内容の理解を測る物差しとしても利用させていただきます。さらに、授業を振り返り、内容を確認、理解しておいてください。また、疑問があれば疑問点を抽出しておいてください。標準的な予習・復習時間は4時間以上となります。疑問点は必ず講師に確認してください。質問は担当教員宛にメールで送っていただくか、学習支援システム内で行ってください。その後、担当教員よりフィードバックします。
テキスト(教科書)Textbooks
特に指定しません。
参考書References
必要に応じて授業時に具体的に指示しますが、さしあたり、
三菱総合研究所『日本産業読本』東洋経済新報社
経済産業省『製造基盤白書(ものづくり白書)』
経済産業省『通商白書』
大野耐一『トヨタ生産方式』ダイヤモンド社
ヘンリー・フォード『藁のハンドル』中公文庫
アルフレッド・スローン『GMとともに』ダイヤモンド社
フレデリック・F・テイラー『科学的管理法』ダイヤモンド社
安保哲夫他『アメリカに生きる日本的生産システム』東洋経済新報社
小池和男『仕事の経済学』東洋経済新報社
などを事前学習として読んでおいてください。
成績評価の方法と基準Grading criteria
小クイズによる授業への参加状況(30%)、期末レポート(70%)で評価します。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
「産業」という経済に関係する授業ですが、経済学の基本的な枠組みを学んでいない学生の皆さんも理解できるように、経済学の基本的な考え方を具体的に授業内でも説明するように心がけます。経済関係の用語等が難しいとの意見がありましたので、具体的にわかりやすい説明を心がけます。
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
学習支援システムに授業の具体的なやり方の解説を開講前にアップします。授業開始前までに利用方法を確認して、学習支援システムにある解説を事前に読んで、オンライン授業及び小テストに参加できる環境を整えておいてください。オンラインでの授業となりますので、パソコン、タブレット等、インターネット環境にアクセスできる機器を事前に用意しておいてください。
その他の重要事項Others
講師の過去の勤務先である、経済系シンクタンクでの実務経験を踏まえ、業界動向、関係者に対するインタビュー等を通じて得た知見を学生の皆さんに具体的な事例を踏まえた解説等も行います。