生命科学部Faculty of Bioscience and Applied Chemistry
PPE300YD（生産環境農学 / Plant production and environmental agriculture 300）媒介システム学Transmission Biology and Epidemiology
津田 新哉Shinya TSUDA
授業コードなどClass code etc
| 学部・研究科Faculty/Graduate school | 生命科学部Faculty of Bioscience and Applied Chemistry |
| 添付ファイル名Attached documents | |
| 年度Year | 2022 |
| 授業コードClass code | H8027 |
| 旧授業コードPrevious Class code | |
| 旧科目名Previous Class title | |
| 開講時期Term | 春学期授業/Spring |
| 曜日・時限Day/Period | 水1/Wed.1 |
| 科目種別Class Type | |
| キャンパスCampus | 小金井 |
| 教室名称Classroom name | 各学部・研究科等の時間割等で確認 |
| 配当年次Grade | |
| 単位数Credit(s) | |
| 備考（履修条件等）Notes |
成績優秀者の他学部科目履修制度で履修する学 生：教員の受講許可が必要(オンライン授業の場合は、学習支援システムで許可を得るようにする) |
| 他学部公開科目Open Program | |
| 他学部公開（履修条件等）Open Program (Notes) | |
| グローバル・オープン科目Global Open Program | |
| 成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | ○ |
| 成績優秀者の他学部科目履修（履修条件等）Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | |
| 実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | ○ |
| SDGsCPSDGs CP | |
| アーバンデザインCPUrban Design CP | |
| ダイバーシティCPDiversity CP | |
| 未来教室CPLearning for the Future CP | |
| カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
| 千代田コンソ単位互換提供（他大学向け）Chiyoda Campus Consortium | |
| カテゴリー＜生命科学部＞Category |
応用植物科学科 学科専門科目 |
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Outline (in English)
The primary objective of this course is to introduce the student to the subject of transmission for plant microorganisms occuring diseases. The course will emphasize an interaction between plant virus and insect vector as they apply to plants and discuss plant protection measures considering their ecological relationships to their physical environment and to other organisms, including other plants, microorganisms. The standard study time for this class is 4 hours, including preparation and review. Students are not required to prepare for the lecture, but are required to review technical terms in reference books. In particular, students are expected to read books on biochemistry and molecular biology to gain a basic understanding of the functions of biological macromolecules such as genes and proteins. There will be time for questions at the end of each class, and students are expected to respond positively, including to questions from classes that have already been completed. Evaluation will be based on 50% on the final exam, 30% on quizzes and reports, and 20% on attendance. The final exam will test your comprehension of each lecture and your overall understanding of the course.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的（何を学ぶか）Outline and objectives
本授業では、植物病原微生物が植物から植物へと自然界において媒介される実態を解説する。特に、植物病の主たる媒介者である昆虫の分類を事例として、媒介生物と植物病原微生物、さらに植物との三者間の伝染環に基づく相互作用を説明し、植物を病気から保護する技術的対策について論説する。
到達目標Goal
植物病の主たる媒介生物である昆虫とそれに媒介される病原微生物の自然界における相互作用を理解し、それらの媒介に関連する生体高分子間の反応の実態を学習する。また、植物、病原微生物、媒介生物の三者間の連鎖により成立する伝染環を把握し、媒介様式に着目した病害制御対策を考察する。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか（該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連）Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
DP2
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)（学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. ）
本授業は、パワーポイントによるスライド映写と配布資料を用いて、講義を行う。また、適度にグループディスカッションや小テスト等も交え知識の醸成を図る。課題等の提出・フィードバックは「学習支援システム」を通じて行う。
アクティブラーニング（グループディスカッション、ディベート等）の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク（学外での実習等）の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching：対面/face to face
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
1[対面/face to face]：植物病害における伝染環研究の歴史
植物病害伝染環の研究史と病原微生物の伝播の基礎知識を概説する。
2[対面/face to face]：植物病原微生物の伝染様式
植物病原微生物の自然界における伝染様式を説明する。
3[対面/face to face]：植物病原微生物の媒介様式
植物病原微生物の媒介生物による伝染経路を説明する。
4[対面/face to face]：植物病原微生物の媒介生物（１）
植物病原微生物を媒介する昆虫などについて具体的事例を説明する。
5[対面/face to face]：植物病原微生物の媒介生物（２）
引き続き、植物病原微生物を媒介する昆虫などについて具体的事例を説明する。
6[対面/face to face]：昆虫などによる植物病原微生物の媒介様式（１）
媒介昆虫などの体内における植物病原微生物の動態について具体的事例を説明する。
7[対面/face to face]：昆虫などによる植物病原微生物の媒介様式（２）
引き続き、媒介昆虫などの体内における植物病原微生物の動態について具体的事例を説明する。
8[対面/face to face]：昆虫などによる植物病原微生物の媒介様式（３）
引き続き、媒介昆虫などの体内における植物病原微生物の動態について具体的事例を説明する。
9[対面/face to face]：生物によるウイルス媒介の分子機構
媒介生物体内におけるウイルス等の局在、増殖、移動などについての分子機構を説明する。
10[対面/face to face]：植物病原体の種子伝染機構
植物種子により伝染する病害を解説するとともに、ウイルス等を事例にした種子伝染の分子機構を説明する。
11[対面/face to face]：媒介昆虫の生態と植物病害発生との相互関係
媒介昆虫の生活環の変転に伴う植物病害の発生の変化について説明する。
12[対面/face to face]：植物病原体-媒介生物-宿主植物の相互作用の解析
三者間の相互作用により発生する植物体の生物反応について解説する。
13[対面/face to face]：植物病原体の薬剤耐性とその対処法
植物病原微生物の薬剤耐性能の発達とその対処法を説明する。
14[対面/face to face]：総括
授業のまとめを行う。
授業時間外の学習（準備学習・復習・宿題等）Work to be done outside of class (preparation, etc.)
【本授業の準備・復習等の授業時間外学習は、4時間を標準とする】受講生は、特に予習を必要としないが、専門用語などについては、参考書などでしっかり復習する。特に、遺伝子、タンパク質などの生体高分子の機能については、生化学や分子生物学に関する本を読み、基本的知識を理解するように努める。なお、毎回の授業の最後に質問する時間を設けるので、すでに終了した授業の内容も含めて積極的に応答することを期待する。
テキスト（教科書）Textbooks
特になし。毎回資料を配付する。
参考書References
開講時に紹介する。
成績評価の方法と基準Grading criteria
期末試験の成績で50%、小テスト・レポートで30%、平常点20%で評価する。期末試験は、毎回の講義の理解度と、総合的な理解度を問う。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
講義資料のうち量の多いもの、講義をより深く理解する助けとなる参考資料等については、授業支援システムを活用する。
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
なし。
その他の重要事項Others
民間企業、公設試、国立研究機関において植物病の伝染環制御に関する研究・技術開発に携わった教員が、生産現場における問題点の抽出、それを解決するための技術体系の構築、開発した技術体系の社会実装に至るまでの経緯を講義する。