文学部Faculty of Letters
HIS200BE（史学 / History 200）史学概論／歴史思想（史学概論）Introduction to History
高澤 紀恵Norie TAKAZAWA
授業コードなどClass code etc
| 学部・研究科Faculty/Graduate school | 文学部Faculty of Letters |
| 添付ファイル名Attached documents | |
| 年度Year | 2022 |
| 授業コードClass code | A3153,A2274 |
| 旧授業コードPrevious Class code | |
| 旧科目名Previous Class title | |
| 開講時期Term | 春学期授業/Spring |
| 曜日・時限Day/Period | 木1/Thu.1 |
| 科目種別Class Type | |
| キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
| 教室名称Classroom name | 各学部・研究科等の時間割等で確認 |
| 配当年次Grade | 2～4 |
| 単位数Credit(s) | 2 |
| 備考（履修条件等）Notes | |
| 他学部公開科目Open Program | |
| 他学部公開（履修条件等）Open Program (Notes) | |
| グローバル・オープン科目Global Open Program | |
| 成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | ○ |
| 成績優秀者の他学部科目履修（履修条件等）Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | |
| 実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
| SDGsCPSDGs CP | |
| アーバンデザインCPUrban Design CP | |
| ダイバーシティCPDiversity CP | |
| 未来教室CPLearning for the Future CP | |
| カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
| 千代田コンソ単位互換提供（他大学向け）Chiyoda Campus Consortium | |
| カテゴリーCategory | 史学科 |
| 他学科公開科目 | ○ |
| クラスGroup | |
| 昼夜表記Day or Night |
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Outline (in English)
（Course outline and learning objectives)
What characterizes history as an academic discipline? What does it mean to confront the past? What skills and attitudes should we learn?
This course aims to offer students opportunities to think about these problems through reading works of previous historians of the East and the West, nurture historical thinking, and acquire the ability to conduct historical research.
The course consists of two parts; the first treats historiography (A), and the second treats practical skills required in historical research (B). Students are expected to read, do presentations about, and discuss books and articles about historical methodology.
（Learning activities outside of the classroom)
Your study time will be more than four hours for a class.
(Grading Criteria)
Grading will be decided based on the students' presentation (40%) and the final report (60%).
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的（何を学ぶか）Outline and objectives
歴史学とはどのような学問なのだろうか。過去に向き合うことに、どのような意味があるのだろうか。そのために必要な作法は何だろうか。この授業は、東西の歴史家の営みに学びながらこうした問題と向き合い、歴史的思考を育み、自ら研究する基礎を獲得することを目標とする。授業の全体はA）史学史篇とB）実践篇にわける。この授業を通して、受講生は歴史学の方法論をめぐる書物を読み、報告し、議論することを期待されている。
到達目標Goal
この授業は３つの目標を掲げる。
①歴史学を専門に学ぶ上で必要な史学史的な基礎を理解する。
②歴史学が今、直面する課題について考える。
②歴史学を主体的に学ぶための技術を身につける。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか（該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連）Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、「DP1」に関連
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)（学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. ）
この授業は、報告、ディスカッション、講義の組み合わせで進める。
受講生は、学期中に一回、設定した十のテーマから一つを選び、指定された文献を読んでレジュメを用意して報告をする。報告に基づいてグループ・ディスカッションを予定している。授業では、毎回、リアクション・ペーパーの提出を求める。フィードバックは、次回授業の冒頭に口頭で行う。
最後に、４０００字のレポートの提出を求める。
アクティブラーニング（グループディスカッション、ディベート等）の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク（学外での実習等）の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching：対面/face to face
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回[オンライン/online]：イントロダクション
授業の概要の説明、テーマ毎グループ分け。
第2回[対面/face to face]：過去と向き合う
村上春樹『猫を捨てる』を題材に、過去と向き合う意味を考える。
第3回[対面/face to face]：歴史修正主義を考える
映画『否定と肯定』から歴史修正主義を考える。
第4回[対面/face to face]：史学史篇①
制度としての歴史学
制度としての歴史学が形成されるプロセスを学ぶ。
第5回[対面/face to face]：史学史篇②
日本における展開
日本において、日本史・東洋史・西洋史の三区分が生まれた経緯を考える。
第6回[対面/face to face]：史学史篇③
戦後歴史学の挑戦
敗戦後の日本の社会科学と歴史学の展開を考える。
第7回[対面/face to face]：史学史篇④
アナールの挑戦
１９７０年代に日本に大きな影響を与えたアナールの挑戦について考える。
第8回[対面/face to face]：史学史篇⑤
記憶と歴史
１９８０年代以降の記憶をめぐる議論について考える。
第9回[対面/face to face]：史学史篇⑥
現代歴史学への「転回」
英語圏で展開した言語論的転回と新しい文化史について考える。
第10回[対面/face to face]：史学史篇⑦
グルーバル・ターン？
グローバル化の進展に伴う観察尺度の変化を考える。
第11回[対面/face to face]：実践篇①
史料を読む
史料の探し方、読み方を学ぶ。
第12回[対面/face to face]：実践篇②
事実と解釈
歴史研究の現場から、事実と解釈について考える。
第13回[対面/face to face]：実践篇③
歴史を書く
自分で歴史を書くために必要な作法を考える。
第14回[対面/face to face]：総括討論
これまでの学びを通して見えてきた論点を整理する。
授業時間外の学習（準備学習・復習・宿題等）Work to be done outside of class (preparation, etc.)
授業ではグループ・ディスカッションを多用するので、課題テクストを読んだり、事前準備を求められることが多い。
報告は、グループ報告となるので、他のメンバーと一緒に作業をすることになる。担当週に向けて集中して準備することになるが、平均すると各週の準備ならびに復習には週４時間を要する。
テキスト（教科書）Textbooks
特に指定せず。適宜プリントなどを配布する。
参考書References
・リン・ハント（長谷川貴彦訳）『なぜ歴史を学ぶのか』岩波書店、2019.
・ジョー・グルディ、D・アーミテージ（平田雅弘・細川道久訳）『これが歴史だ！ 21世紀の歴史学宣言』刀水書房、2017.
・ジョン・H・アーノルド『歴史』岩波書店、2003.ほか。
初回に参考文献表を配付する。
成績評価の方法と基準Grading criteria
授業での報告(40％)＋レポート（60％）
レポートは本文4000字＋脚注＋参考文献表
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
毎回のグループ報告に際しては、学生から活発な質問が寄せられた。二年生から四年生まで、日本史、東洋史、西洋史の多様な分野を学ぶ学生から構成されていたことがよかったと思う。
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
学習支援システムを最大限利用するため、パソコンがあることが望ましい。