法学部Faculty of Law
POL100AD（政治学 / Politics 100）国際政治の理論と現実国際政治の理論と現実
佐竹 知彦Tomohiko SATAKE
授業コードなどClass code etc
| 学部・研究科Faculty/Graduate school | 法学部Faculty of Law |
| 添付ファイル名Attached documents | |
| 年度Year | 2022 |
| 授業コードClass code | A0446 |
| 旧授業コードPrevious Class code | |
| 旧科目名Previous Class title | |
| 開講時期Term | 秋学期授業/Fall |
| 曜日・時限Day/Period | 月5/Mon.5 |
| 科目種別Class Type | 講義 |
| キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
| 教室名称Classroom name | 各学部・研究科等の時間割等で確認 |
| 配当年次Grade | 1～4 |
| 単位数Credit(s) | 2 |
| 備考（履修条件等）Notes | |
| 他学部公開科目Open Program | |
| 他学部公開（履修条件等）Open Program (Notes) | |
| グローバル・オープン科目Global Open Program | |
| 成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | |
| 成績優秀者の他学部科目履修（履修条件等）Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | |
| 実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | ○ |
| SDGsCPSDGs CP | |
| アーバンデザインCPUrban Design CP | |
| ダイバーシティCPDiversity CP | |
| 未来教室CPLearning for the Future CP | |
| カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
| 千代田コンソ単位互換提供（他大学向け）Chiyoda Campus Consortium | |
| カテゴリー（法律学科）Category (法律学科) | |
| カテゴリー（政治学科（2021年度以降入学者））Category (政治学科（2021年度以降入学者）) | |
| カテゴリー（政治学科（2020年度以前入学者））Category (政治学科（2020年度以前入学者）) | |
| カテゴリー（国際政治学科（2021年度以降入学者））Category (国際政治学科（2021年度以降入学者）) | |
| カテゴリー（国際政治学科（2020年度以前入学者））Category (国際政治学科（2020年度以前入学者）) |
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Outline (in English)
This is a lecture to study the theory and the reality of international politics by focusing upon international relations of Asia-Pacific. The existing theory and concepts of international politics have mainly developed based on the Western international system from the 17th century. Thus, it is often argued that those theories and concepts cannot sufficiently explain international relations of Asia. The lecture will identify, with the existing theory of international politics, what can be explained and what cannot be explained regarding contemporary international relations of Asia-Pacific. By so doing, students are expected to deepen their understanding of international relations of Asia-Pacific at the contemporary era, as well as of the theory and the reality of international politics.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的（何を学ぶか）Outline and objectives
本科目は、アジア太平洋における国際関係を題材としつつ、国際政治の理論と現実について学ぶものである。国際政治の理論や概念は、主として17世紀以降の西欧国際体系を基に発展してきた。それゆえ、既存の理論や概念ではアジアの国際関係を十分に説明できないことがしばしば指摘される。本授業では、既存の国際政治理論によって現代のアジア太平洋の国際関係の何が説明でき、何が説明できないのかを明らかにすることで、国際政治の理論と現実について学ぶとともに、今日のアジア太平洋の国際関係に対する理解を深めることを目的とする。
到達目標Goal
アジア太平洋の国際関係を題材としつつ、国際政治の理論と現実について学ぶ。具体的には、米国や中国、日本を含む地域の主要なアクターの動向や、米中対立をはじめとした地域の主要な問題について理論的な枠組みを用いて理解を深めることにより、今日我々が置かれている国際的な状況について理論的かつ客観的な理解が行えるようになることを目標とする。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか（該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連）Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、「DP2」に強く関連。「DP1」、「DP3」、「DP4」に関連。
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)（学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. ）
授業は、オンライン講義（ライブ型）と対面講義でのハイブリッド形式を中心に進める。状況次第では、少人数グループと教員との間のディスカッション・セッションを設ける。詳細は、学習支援システムを通じて告知する。
アクティブラーニング（グループディスカッション、ディベート等）の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
なし / No
フィールドワーク（学外での実習等）の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching：対面/face to face
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
1[対面/face to face]：導入
授業要領の説明。なぜアジア太平洋か？成績評価の方法等
2[対面/face to face]：国際政治の理論
リアリズム、リベラリズム、コンストラクティビズム及び英国学派の国際政治理論。
3[対面/face to face]：冷戦とアジア太平洋
アジア太平洋の冷戦は、欧州の冷戦とどのように異なっていたのか？
4[対面/face to face]：米国とアジア太平洋
戦後米国は、アジア太平洋にいかなる秩序を打ち立てようとしてきたのか？
5[対面/face to face]：中国とアジア太平洋
中国はなぜ拡張を続けるのか？中国の国際秩序観はいかなるものか？
6[対面/face to face]：米中対立
米中間の紛争は避けられないのか？トゥキュディデスの罠とは何か？
7[対面/face to face]：日本とアジア太平洋
戦後日本はなぜ軍事大国化しなかったのか？「吉田路線」とは何か？
8[対面/face to face]：朝鮮半島
なぜ朝鮮半島の分断は続くのか？
9[対面/face to face]：ASEANとアジア太平洋
ASEANウェイとは何か？その可能性と限界とは？
10[対面/face to face]：アジア太平洋のミドルパワー
ミドルパワーとは何か？豪州と韓国のミドルパワー外交とは？
11[対面/face to face]：インドとアジア太平洋
21世紀の大国であるインドはなぜ独自の外交政策を追求するのか？
12[対面/face to face]：地域の多国間枠組み
アジア太平洋における多国間の安全保障・経済枠組みにはどのようなものがあるのか？
13[対面/face to face]：アジア太平洋における価値と人権
アジア太平洋において、民主主義や人権規範はどのように発展してきたのか？
14[対面/face to face]：総括
アジア太平洋に「秩序」は存在するのか？あるとすればそれはどのようなものか？
授業時間外の学習（準備学習・復習・宿題等）Work to be done outside of class (preparation, etc.)
関心を持ったトピックについて、参考書で関連用語を調べ、理解を深めるという個人的な努力を積めば、ゼミでの研究に結びつく力を養うことができる。
新聞の国際面の記事を読みながら、授業で習った概念を使って、そこで報じられている事件・事象をどう理解できるかを常に考える癖をつけるとなお良い。本授業の準備学習・復習時間は各2時間を標準とします。
テキスト（教科書）Textbooks
テキストは特に指定しない。
参考書References
必要に応じて授業中に示す。
以下を購入する義務はないが、要すれば適宜参照されたい。
・田中明彦・中西寛編『新・国際政治経済の基礎知識（新版）』、有斐閣ブックス、2004年、2400円。
・小笠原高雪・栗栖薫子・広瀬佳一・宮坂直史・森川幸一編『国際関係・安全保障用語辞典』、ミネルヴァ書房、2013年、3000円。
・中西寛・石田淳・田所昌幸著『国際政治学』、有斐閣、2013年、3200円。
・川島真・服部龍二『東アジア国際政治史』、名古屋大学出版会、2017年、2600円。
成績評価の方法と基準Grading criteria
成績は、基本的にレポート課題により評価する予定だが、状況次第では授業内試験に切り替える可能性もあるので、開講時に告知する。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
・複雑な概念を扱う場合には、講義で少なくとも2回解説する。
その他の重要事項Others
担当教員は、防衛省での実務経験あり。授業においては、外交や安全保障をめぐる実務や政治という視点を織り込んだ講義・解説を行う。