社会学部Faculty of Social Sciences
ARS200EB, ARS200EC, ARS200ED演習1・2Seminar 1・2
岡野内 正Tadashi OKANOUCHI
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 社会学部Faculty of Social Sciences |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2022 |
授業コードClass code | L1446 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 年間授業/Yearly |
曜日・時限Day/Period | 水5/Wed.5 |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 多摩 |
教室名称Classroom name | 各学部・研究科等の時間割等で確認 |
配当年次Grade | |
単位数Credit(s) | 4 |
備考(履修条件等)Notes | |
他学部公開科目Open Program | |
他学部公開(履修条件等)Open Program (Notes) | |
グローバル・オープン科目Global Open Program | |
成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | |
成績優秀者の他学部科目履修(履修条件等)Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | ○ |
SDGsCPSDGs CP | |
アーバンデザインCPUrban Design CP | |
ダイバーシティCPDiversity CP | |
未来教室CPLearning for the Future CP | |
カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
千代田コンソ単位互換提供(他大学向け)Chiyoda Campus Consortium | |
入学年度Admission year | |
カテゴリーCategory | 専門演習 |
カテゴリー(2022年度以降入学者)Category (2022~) | |
カテゴリー(2018~2021年度入学者)Category (2018~2021) | |
カテゴリー(2017年度以前入学者)Category (~2017) | |
コース・プログラム名Course/Program name |
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Outline (in English)
A seminar class on the issues of Globalization. Participants are required to read the textbook on the issues. Presentation of the outline and some points to discuss on each chapter followed by discussion with the lecturer in the class will be a good occasion to understand the the main issues on the subjects from the sociological perspective.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
担当教員の学問的業績と向き合って議論することを通じて、現代という時代を生きることと、学問的にものごとを考えることを、受講生ひとりひとりが自分なりに結びつけることができるようにしたい。
到達目標Goal
①学術書・論文の内容を的確に理解する力をつける。②さらに批判的に読解する力をつける。③学術的討論の流れをつかむ力をつける。④学術的討論を批判的に評価する力をつける。⑤あらゆることがらについて問いをたて、質問し、答えを聞き、さらに自分なりの問いを発展させる力をつける。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
社会学部のディプロマポリシーのうち,DP1・DP2・DP3・DP4・DP5・DP6・DP7に関連。 DPについてはこちら https://www.hosei.ac.jp/shakai/info/article-20200325181407/
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
春学期(4月初めから7月初めまでの3か月間)は、ゼミ時間以外の火曜と金曜の夕方にオンラインあるいは対面で行われる国際系十大学合同セミナーに参加して、国際問題系のテーマに関する合同論文執筆に参加します。学期末に関西の私大との合同ゼミ、11月には学部研究発表会に参加します。秋学期は、各自の自由テーマでゼミ論文を書きます。
ただし、学びの主体は受講生なので、受講生による自治組織をつくって、ゼミ運営を進めます。さしあたりの提案は、以下のとおりです。
担当教員のライフワークの第一弾である『グローバル・ベーシック・インカム構想の射程』を読みながら、著者に対して、徹底的に疑問をぶつけて議論していく。受講生は毎週の読了する部分について、わかったこと、わからなかったこと、調べたこと、議論してみたいことを、学習支援システムの掲示板に書き込んでいく。毎回の授業時間では、ディベート形式の議論や少人数討論などで話し合い、知識を付けるとともに、各自の疑問をより深く発展させていく。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
あり / Yes
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching:対面/face to face
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
1[対面/face to face]:現代の学問状況と社会問題
授業説明と顔合わせ。ゼミ運営の役割分担。合同ゼミ合宿や学部研究発表会での報告準備などの年間計画、報告の順番などの決定。
2[対面/face to face]:ユートピアを語ることは無意味か?
テキストの「はじめに」に関する議論およびテーマに関するディベート形式の議論
3[対面/face to face]:人類は幸せになれるか?
第1章第1節①、テーマに関するディベート形式の議論。
4[対面/face to face]:一人の力は社会を変えられるか?
第1章第1節②、テーマに関するディベート形式の議論。
5[対面/face to face]:自分の幸せと人類全体の幸せを同時に追求できるか?
第1章第1節③に関するディベート形式の議論。
6[対面/face to face]:生活の安定が保障されると人は腐敗するか?
第1章第2節、およびテーマに関するディベート形式の議論。
7[対面/face to face]:飢えと貧困に直面すると人は勤勉になるか?
第1章第2節、およびテーマに関するディベート形式の議論。
8[対面/face to face]:人類が全員に衣食住を保障できないほど、地球上の物資は欠乏しているか?
第1章第2節、およびテーマに関するディベート形式の議論。
9[対面/face to face]:たまたまどんな両親のもとに生まれてくるか生まれてくるかによる環境の日本国内での格差は許せるレベルか?
第1章第2節、およびテーマに関するディベート形式の議論。
10[対面/face to face]:たまたまどんな両親のもとに生まれてくるかによる環境の格差は、人類全体では許せるレベルか?
第1章第2節、およびテーマに関するディベート形式の議論。
11[対面/face to face]:日本国内での貧富の格差は、今では正当化できない歴史的な悪事によるものか?
第1章第2節、およびテーマに関するディベート形式の議論。
12[対面/face to face]:人類社会での貧富の格差は、今では正当化できない歴史的な悪事によるものか?
第1章第2節、およびテーマに関するディベート形式の議論。
13[対面/face to face]:大企業、多国籍企業はがん細胞と同じか?
第2章、およびテーマに関するディベート形式の議論。
14[対面/face to face]:連帯経済による内発的発展は可能か?
第2章、およびテーマに関するディベート形式の議論。
15[対面/face to face]:アメリカが変われば世界が変わるか?
第3章、およびテーマに関するディベート形式の議論。
16[対面/face to face]:ヨーロッパが変われば世界は変わるか?
第4章、およびテーマに関するディベート形式の議論。
17[対面/face to face]:福祉国家は再建できるか?
第5章、およびテーマに関するディベート形式の議論。
18[対面/face to face]:人びとはベーシックインカムを求めて立ち上がるか?
第6章、およびテーマに関するディベート形式の議論。
19[対面/face to face]:人びとは、国境を越える支配の仕組みを見破ることができるか?
第7章、およびテーマに関するディベート形式の議論。
20[対面/face to face]:SDGsは大衆のアヘンか?
第8章、およびテーマに関するディベート形式の議論。
21[対面/face to face]:COVID-19は人類社会の終わりの始まりか?
第9章、ディベート形式の議論。
22[対面/face to face]:SDGsを人類社会の仕組みを変えるチャンスにできるか?
第9章、ディベート形式の議論。
23[対面/face to face]:学術論文の書き方講座1
全員にゼミ論文のテーマを語ってもらいます。
24[対面/face to face]:学術論文の書き方講座2
ゼミ論文のテーマに関する参考文献紹介。その1
25[対面/face to face]:先行研究、研究状況の整理について
ゼミ論文のテーマに関する参考文献紹介。その2
26[対面/face to face]:学部研究発表会での共同発表の検討会
合同ゼミに向けて改善点を話し合います。
27[対面/face to face]:ゼミ論文報告会1
報告と討論:ゼミ論文のプレゼンと討論。
28[対面/face to face]:ゼミ論文報告会2
ゼミ論文のプレゼンと討論。
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
春学期は十大学合同セミナーに参加して共同論文を書く。秋は、関西との合同ゼミ、学部研究発表会での報告に参加する。その間、授業のテキストを読み、ディベート形式の議論のための準備をし、毎回の授業の前に掲示板に書き込む。最終回の2回前までに、自由論題で学術論文形式のゼミ論文を書く。本授業の準備学習・復習時間は各2時間を標準とします。なお春学期については、十大学合同セミナーのためにさらに毎週4時間、そのための4時間程度の準備が必要となります。
テキスト(教科書)Textbooks
岡野内正『グローバル・ベーシック・インカム構想の射程』法律文化社、2021年、3300円+税。
参考書References
岡野内正他訳著『グローバル・ベーシック・インカム入門』(明石書店、2016年、定価2000円プラス税)。
ガイ・スタンディング著 岡野内正監訳『プレカリアート』(法律文化社、2016年、3000円プラス税)
ヘレン・カルディコット著 岡野内正他訳『狂気の核武装大国アメリカ』(集英社新書、2008年、定価777円)
成績評価の方法と基準Grading criteria
毎回の出席を前提として、掲示板に提出された毎回の書き込み40%、共同研究作業やゼミ討論への貢献について30%、ゼミ論文について30%、合計100%で評価します。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
春学期の10大セミナーへの参加を必修にし、学習支援システムの掲示板と、ゼミでの共同作業やディベート形式の討論などの組み合わせによって、活気ある議論のできる関係ができるように工夫しました。
その他の重要事項Others
「実務経験のある教員による授業」に該当。国際開発・人権NGOでの長年の活動経験と観察を踏まえて、教室での討論を展開します。