人間環境学部Faculty of Sustainabillity Studies
SOC300HA(社会学 / Sociology 300)アーティストと社会貢献Artists and Social Action
庄野 真代
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 人間環境学部Faculty of Sustainabillity Studies |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2021 |
授業コードClass code | C2554 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 春学期授業/Spring |
曜日・時限Day/Period | 水3/Wed.3 |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
教室名称Classroom name | |
配当年次Grade | 2~4 |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | |
他学部公開科目Open Program | |
他学部公開(履修条件等)Open Program (Notes) | |
グローバル・オープン科目Global Open Program | |
成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | |
成績優秀者の他学部科目履修(履修条件等)Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
SDGsCPSDGs CP | |
アーバンデザインCPUrban Design CP | |
ダイバーシティCPDiversity CP | |
未来教室CPLearning for the Future CP | |
カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
千代田コンソ単位互換提供(他大学向け)Chiyoda Campus Consortium | |
カテゴリー(一般・総合型選抜、編入学試験入学者)Category | |
カテゴリー(社会人RSP入試入学者)Category | |
カテゴリー(2022年度以前)Category (~2022) |
展開科目 コース共通科目 |
すべて開くShow all
すべて閉じるHide All
Outline (in English)
This is a course to learn social contribution by artists through music and other performances. Students will learn the footprints of artists, who have developed social contribution and support activities through music while analyzing their messages and will explore ways to engage with their own society.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
環境、人権、医療、福祉、災害など多様な公共的課題に関するアーティストの社会貢献活動は世界的にみても20世紀半ばから歴史的蓄積があるが、そこから生きた学問を紡ぎだす作業は未開拓である。そこで、この授業では、私自身の「音楽を通した社会貢献・支援活動」を積んだ経験とともに、社会貢献活動を推進しているアーティストが共生社会の実現にどう関わっているのかを考えながら、参加者自身の社会性を問い直す機会とする。さらに、アーティストと大学の協働による新たな社会貢献論を構想する。
到達目標Goal
・アーティストの社会貢献活動の歴史、現状と課題について理解する。
・アーティストが社会貢献活動を通じて訴えたい現代社会の諸問題を考察する。
・アーティストの社会貢献活動を通して、自らの社会参加について思考力を高める。
・社会貢献活動の実践的な企画力を身につける。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、「DP2」「DP5」に関連
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
まず「アーティスト」「社会貢献」という言葉の定義について理解を深め、アーティストが国際社会や日本で活動を展開してきた歴史的な経緯を確認する。さらに、現代社会におけるアーティストの多様な社会貢献活動から、それらが社会や一般市民の考えにどのような影響をおよぼしていく可能性があるのかを探る。授業形式は、毎回のテーマに添った内容を解説しながら関連した音楽や映像を紹介する。
課題提出後の授業、または学習支援システムにおいて、提出された課題からいくつかポイントを取り上げ、全体に対してフィードバックを行う。大学の行動方針レベルの変更に応じた授業形態の詳細は学習支援システムでお知らせします。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回:イントロダクション
講師の自己紹介と講義ガイダンス
第2回:アーティストとは?社会貢献とは?
芸術は人が豊かな精神生活を営む上で不可欠なもの。その担い手であるアーティストの定義や社会貢献の意味への理解を深める。
第3回:プロテストソングの誕生~アーティストと現代史(1)
1960年代にアメリカのフォーク歌手らが政治的抗議の歌を歌い、ジョンレノンらによって他ジャンルに広がり、音楽が社会活動となった経緯を知る。ピート・シーガーなど。
第4回:代表的アーティストの社会貢献と自己変容~アーティストと現代史(2)
イギリスとアイルランドのロック/ポップス界のスター達で結成された「ライブ・エイド」(1984年)を契機に「USAフォー・アフリカ」「LIVE 8」などが作られ、多くのアーティストが慈善活動家として動き出した時代を考察する。ボブ・ゲルドフ、ボノなど。
第5回:社会貢献活動の軌跡~アーティストと現代史(3)
平和・環境・子ども・HIV/AIDS、貧困、災害支援、地域など、諸問題に取りくむアーティストの活動を知る。マイケルジャクソンなど。
第6回:国際社会とアーティスト~親善大使としての役割
国や文化の違いを超えて交流できるアートの有用性を考察するとともに、国内外の親善大使として活動するアーティストがどのような働きをしているのかを探ってみる。アンジェリーナ・ジョリーなど。
第7回:東日本大震災とアーティストの社会貢献活動
震災後、アーティストたちが被災地支援のために手がけたことを検証するとともに、各地における反応や成果、その継続性について考察する。レディガガなど。
第8回:アートと市民社会組織
アート(文化・芸術)の促進活動そのものが社会貢献活動になっているNPO/NGO、市民団体について考察する。
第9回:企業とアーティストの協働
企業や団体が行う社会貢献活動において、アーティストが関わる(チャリティイベントなど)ケースの企画意図や効果について考える。
第10回:コミュニティ形成とアーティストの役割
アートのある場所には人が集まり一時的なコミュニティができる。そこでのアーティストの果たす役割について考察する。
第11回:社会貢献活動の企画ワークショップ
社会貢献イベントなどを自分で企画してみる。
第12回:アーティスト参加型プロジェクトのケース
「ピンクリボン」「ほっとけない世界のまずしさキャンペーン」「なんとかしなきゃ!プロジェクト55億人」など、啓蒙プロジェクトに参加してきたアーティストの活動を知る。
第13回:クラウドファンディングなどによる支援活動例
アーティストが社会貢献するための資金集めについて最近の動向を考察し、誰もが社会参加につながる方法を知る。
第14回:新たな知の創造と社会貢献活動の展望
授業内試験の実施
授業内容に基づきながら、新たな社会貢献論を構想し、さらに、社会の触媒としてのアートから生まれた提言が、今後どのように市民社会で発展していくのかを探る。
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
初回の講義にて全講義に関するリサーチレポートをアップロードしますので、翌週、それを書いて提出してください。
本授業の準備学習・復習時間は、各2時間を標準とします。
テキスト(教科書)Textbooks
各回の教材は、学習支援システムにアップロードします。
参考書References
その都度、紹介する。
成績評価の方法と基準Grading criteria
①リサーチレポート30%、②課題レポート40%、③授業内試験30% による総合評価
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
現在活動中のアーティストの動画などの紹介が好評だったため、今期も新しい情報を提供しながら講義を進めていきたい。
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
特になし
その他の重要事項Others
・履修希望者は、初日に配布したリサーチレポートを翌週必ず提出していただきます。
リサーチレポートの提出がない場合は履修できません。
・動画の紹介もあるので、時間の余裕を十分持って受講してください。
関連の深いコース
履修の手引き「D.6 専門科目一覧・コース関連科目表」を参照してください。
実務経験のある教員による授業
本科目は、「実務経験のある教員による授業」に該当しません。