人間環境学部Faculty of Sustainabillity Studies
SOC200HA(社会学 / Sociology 200)ファシリテーション論Introduction to Facilitation
徳田 太郎
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 人間環境学部Faculty of Sustainabillity Studies |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2021 |
授業コードClass code | C2208 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 春学期授業/Spring |
曜日・時限Day/Period | 火3/Tue.3 |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
教室名称Classroom name | |
配当年次Grade | 1~4 |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | |
他学部公開科目Open Program | |
他学部公開(履修条件等)Open Program (Notes) | |
グローバル・オープン科目Global Open Program | |
成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | |
成績優秀者の他学部科目履修(履修条件等)Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | ○ |
SDGsCPSDGs CP | |
アーバンデザインCPUrban Design CP | |
ダイバーシティCPDiversity CP | |
未来教室CPLearning for the Future CP | |
カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
千代田コンソ単位互換提供(他大学向け)Chiyoda Campus Consortium | |
カテゴリー(一般・総合型選抜、編入学試験入学者)Category | |
カテゴリー(社会人RSP入試入学者)Category | |
カテゴリー(2022年度以前)Category (~2022) |
展開科目 コース共通科目 |
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Outline (in English)
Facilitation is one of the skills and mindsets required of the leaders of a sustainable society. It is an approach that supports and promotes co-creation and collaboration among diverse people by creating a participatory space. In this class, you will understand and acquire the significance of facilitation in solving the problems of modern society, the basic knowledge and skills for effective facilitation, and the mindset for acting as a facilitator through lectures and exercises.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
持続可能な社会の担い手に求められるスキルとマインドの一つとして「ファシリテーション」を挙げることができる。ファシリテーションとは、参加型の場をつくることで、多様な人々による共創や協働を支援・促進する働きかけである。本授業においては、現代社会の課題解決におけるファシリテーションの意義、効果的なファシリテーションを行うための基礎的な知識や技術、およびファシリテーターとして行動するための心構えを、講義と演習を通じて理解・習得する。
到達目標Goal
・参加者主体の話しあいや課題解決の方法論と、そのような場におけるファシリテーションの意義や役割を説明することができるようになる。
・社会における連携や協働の実現の鍵となる「当事者としての主体性」や「相互作用による創造性」を育むための働きかけができるようになる。
・演習での体験を通じ、メンバーの個性を活かし、ともに協力しあうチームを育んでいくためのリーダーシップを発揮できるようになる。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、「DP1」「DP2」に関連
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
課題提出後の授業、または学習支援システムにおいて、提出された課題からいくつかポイントを取り上げ、全体に対してフィードバックを行う。
・第1回:オリエンテーションとして、授業の内容と進め方を確認する。
・第2回~第3回:講義と質疑応答を中心に、ファシリテーションに関する基本的な考え方を学習する。
・第4回~第10回:話しあいにおけるファシリテーションの技術を、各回それぞれ異なる技術に焦点を当てつつ、演習と解説を中心に習得する。
・第11回~第13回:それまでに学んだスキルとこころを活かして、実際に参加型の場を企画・運営し、相互にフィードバックを行う。
・第14回:まとめの講義と、授業内試験(レポート)を行う。
*第1回~第13回は、各授業時間の最後の10分程度を「振り返りシート」の作成に充てる(毎回提出のこと)。振り返りシートについては、次の回にコメントの上で返却する。また演習におけるファシリテーターとしての(また参加者としての)言動については、その都度フィードバックを行う。大学の行動方針レベルの変更に応じた授業形態の詳細は学習支援システムでお知らせします。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
1:オリエンテーション
授業の内容と進め方を確認する(講義)
2:ファシリテーションとは何か
ファシリテーション・ワークショップの全体像を学ぶ(講義・演習)
3:話しあいとは何か
話しあいにはモードがあることを学ぶ(講義・演習)
4:話しあいの場をつくる技術①空間のデザイン
物理的な「場」の影響を学ぶ(講義・演習)
5:話しあいの場をつくる技術②オリエンテーション
「方向づけ」の方法を学ぶ(講義・演習)
6:話しあいの場をつくる技術③チェックイン
「雰囲気づくり」を学ぶ(講義・演習)
7:話しあいの場をホールドする技術①発問
話しあいの「活性化」を学ぶ(講義・演習)
8:話しあいの場をホールドする技術②可視化
話しあいの「構造化」を学ぶ(講義・演習)
9:話しあいの場をホールドする技術③意見の吟味
意見の集約方法を学ぶ(講義・演習)
10:プログラムを組み立てる技術
参加型の場を企画する方法を学ぶ(講義・演習)
11:ファシリテーション実践①
参加型の場(ミーティング)の運営を体験する(演習)
12:ファシリテーション実践②
参加型の場(ワークショップ)の運営を体験する(演習)
13:ファシリテーション実践③
参加型の場(オンライン)の運営を体験する(演習)
14:まとめ
まとめ(講義)および授業内試験(レポート)
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
本授業の準備学習・復習時間は、各2時間を標準とする。
・第2回~第3回:予習として、テキストをよく読み、疑問点・質問事項を明確にすること。復習として、テキストやノートを読み返し、学んだことを整理すること。(各120分程度)
・第4回~第10回:予習として、各回の授業で指示するテーマにつき、テキストをもとに、「どのようなときに」「どのような働きかけを」「どのような点に留意して」行うと効果的かを説明できるよう準備すること。復習として、学んだことをどのように実践・活用・応用できるかを考え、ノートにまとめること。(各120分程度)
・第11回~第13回:予習として、講義内容全体を振り返り、しっかりと準備をして演習に臨むこと。復習として、演習を通して学んだことや不十分なところを整理し理解しておくこと。(各120分程度)
テキスト(教科書)Textbooks
徳田太郎・鈴木まり子『ソーシャル・ファシリテーション:「ともに社会をつくる関係」を育む技法』(北樹出版、2021年、1,600円+税)。授業は、テキストを予習していることを前提に進める。
参考書References
・中野民夫・森雅浩・鈴木まり子・冨岡武・大枝奈美 『ファシリテーション:実践から学ぶスキルとこころ』(岩波書店、2009年)
・堀公俊 『ファシリテーション・ベーシックス:組織のパワーを引き出す技法』(日本経済新聞出版社、2016年)
成績評価の方法と基準Grading criteria
到達目標に記した3点について、小課題(各回の振り返りシート)の質と量(約40%)、レポート課題(授業内試験)(約30%)、発言や質問・演習など授業への参加度(約30%)から、総合的に評価する。期末の筆記試験は行わない。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
本年度授業担当者変更によりフィードバックできません。
その他の重要事項Others
◎演習を中心にした授業です。履修希望者が多い場合は、受講者数を限定する可能性があります。その際、第1回授業の出席者を優先しますので、履修希望者は、必ず第1回授業に出席してください。
◎RSP生は、本科目は履修不可です。火曜2限のファシリテーション論(C2240)を受講してください。
関連の深いコース
履修の手引き「D.6 専門科目一覧・コース関連科目表」を参照してください。
実務経験のある教員による授業
2003年にファシリテーターとして独立、以降、市民活動や地域づくり、医療・福祉、教育・文化などの領域を中心に、全国各地で会議やワークショップ等のファシリテーターとして実務経験を積む。それに関連して、実際の現場での事例をもとに、具体的なイメージをもつことができる授業を行う。