経営学研究科Graduate School of Business Administration
MAN600F1-0091(経営学 / Management 600)アカウンティング・ファイナンス演習Seminar in Accounting and Finance
川島 健司Kenji KAWASHIMA
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 経営学研究科Graduate School of Business Administration |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2021 |
授業コードClass code | X7203 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 秋学期授業/Fall |
曜日・時限Day/Period | 土6/Sat.6 |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
教室名称Classroom name | |
配当年次Grade | |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
カテゴリーCategory |
修士課程(夜間)授業科目 アカウンティング・ファイナンスコース |
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Outline (in English)
The seminar for master’s thesis guides students in the entire process of carrying out research to complete a thesis. This process consists of choosing a research topic, selecting a proper approach to the topic, carrying out the research plan, and writing a thesis to summarize the findings.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
アカウンティング・ファイナンスコース演習では、修士論文の執筆に向けて、研究テーマの選択、研究テーマに関する文献レビュー、テーマに沿った適切な研究方法の選択、研究結果をまとめて論文としての形式をどのように整えるのか、引用や参考文献のスタイル等、研究遂行上の重要な問題を逐次指導していく。
到達目標Goal
・修士論文で何を明らかにするかを明確にする。
・学術論文として仕上がるよう、研究テーマに関連する基本的な理論および研究方法論を身に付ける。
・研究テーマに関連する文献のレビューを行う。
・以上の点を踏まえて、適切な研究方法に基づいて研究テーマについて探究を行う。
・以上の結果を修士論文としてまとめる。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、「DP1」「DP2」「DP3」に関連、特に「DP2」「DP3」は強く関連している。
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
論文作成の方法、選択した研究テーマのそれぞれの研究領域における位置づけ、仮説の設定方法、分析手法、結果の解釈などについて、説明を行うとともに、学生の報告に基づいて、議論を行う。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
なし / No
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
秋学期
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回:イントロダクション
秋学期での本講義の概要と授業の進め方について説明を行う。
第2回:データ等の整理と整形
収集した資料・データを、どのように整理したらよいか、また数値データやカテゴリーデータなどを分析にかける際に、どのように整形したらよいかについて説明する。
第3回:分析ツールの検討
研究方法によって分析ツールは様々であるので、ふさわしいツールは何かを検討する。
第4回:分析結果の解釈
データを分析した結果については、様々な解釈が可能であるため、どのような点に注意して結果を解釈したらよいかを説明する。
第5回:主題文の作成
研究テーマ、リサーチクエスチョン、仮説と分析結果、等々について、どのように論文としてまとめたらよいかを、主題文という形に書き下して検討をおこなう。
第6回:論文の構成についての検討
主題文をもとに論文の構成を検討する。
第7回:論文の序論と結論についての検討
論文の序論および結論の書き方についての注意点を学び、具体的に書いてみる。
第8回:先行研究に関する記述の検討
先行研究について、論文においてはどのように書き進めていくべきかについて検討する。
第9回:リサーチクエスチョンおよび仮説の記述についての検討
本研究のリサーチクエスチョンおよび仮説の導出について、どのように記述すべきかを検討する。
第10回:データと分析方法の提示、結果の解釈の記述についての検討
どのようなデータを用い、どのようにして分析を行ったのか、そして結果をどのように解釈したのかに関する記述の検討をおこなう。
第11回:論文全体のドキュメンテーションに関する検討
主として文献の引用の仕方について、具体的な内容に沿いながら検討をする。
第12回:参考文献の記述に関する検討
会計領域で一般的なスタイルにもとづいて参考文献のリストを完成させる。
第13回:論文のドラフト作成と報告
論文のドラフトを完成させ、各自報告してもらい、訂正すべき点などの検討を行う。
第14回:論文の訂正と完成原稿の作成
前回の指摘事項を反映させ、論文を完成させる。
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
大学院レベルでの研究では、ひたすら文献を読むことが重要である。講義では春学期に3回分しか先行研究のレビューにあてていないが、秋学期も引き続き、論文を書き終わるまで常にレビュー作業は続くことになる。
また論文作成において、最低限のパソコンのスキルを習得しておくことが重要である。論文全体のレイアウト設定、図表・数式の作成、脚注の設定、参考文献リストの管理、等はどのような研究テーマ・方法論でも必要となるし、実証研究をするのであれば統計ソフトの扱いにも慣れていなければならない。
テキスト(教科書)Textbooks
テキストは特に指定しない。適宜必要となる論文(その多くは英語論文であろう)を各自入手して読むことになる。
参考書References
どのような研究方法を選択するかにもよるが、以下の本は会計領域の論文作成に非常に役立つので持っていて損はない。
Malcom Smith. 2017. Research Methods in Accounting (4th ed.), Sage Publications Ltd.
また、ファイナンス分野で実証研究をする場合は、次の本が良い手引きになる。
John Campbell, Andrew Lo, and Craig MacKinlay, The Econometrics
of Financial Markets, Princeton University Press, 1997.
成績評価の方法と基準Grading criteria
各自の報告内容、授業へのコミットメントの程度などを総合的に勘案し、成績評価をおこなう。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
統計ソフトなどの使い方等、実際にやってみたら意外と簡単に習得できたという学生を何人も見てきた。何事もチャレンジさせることが良いと思っている。
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
秋学期では具体的な執筆作業の指導に入るので、できるかぎり、パソコンを持参して欲しい。
担当教員の専門分野等
<専門領域> 財務会計論
<研究テーマ> 財務会計における資産評価、統合報告、会計用語の使用法、財務報告におけるグラフの利用
<主要研究業績>
川島健司(2020)「収益という用語は、いつからどのように使われてきたか」『會計』第198巻, 第6号,pp.43-56 .