経営学研究科Graduate School of Business Administration
MAN500F1-0082(経営学 / Management 500)マーケティング・リサーチ論Marketing Research
本條 晴一郎Seiichiro HONJO
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 経営学研究科Graduate School of Business Administration |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2021 |
授業コードClass code | X7191 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 春学期授業/Spring |
曜日・時限Day/Period | 木6/Thu.6,木7/Thu.7 |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
教室名称Classroom name | |
配当年次Grade | |
単位数Credit(s) | 4 |
備考(履修条件等)Notes | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
カテゴリーCategory |
修士課程(夜間)授業科目 マーケティングコース |
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Outline (in English)
Currently, knowledge of marketing research can be said to be essential in practice and research.
In this lesson, to make it easier for graduate students to learn about marketing and research for the first time, they learn fundamentals and methods of marketing research systematically and practically to actually set up hypotheses based on qualitative surveys such as interviews, and test the hypothesis based on quantitative surveys such as questionnaire preparation and various data, after understanding the methodology of qualitative survey and quantitative survey.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
現在、マーケティングリサーチの知識は、実務や研究において必須ともいえるだろう。
本授業では、マーケティング・リサーチをはじめて学ぶ大学院生が理解しやすいように、定性調査と定量調査の方法論を理解した上で、実際にインタビューなどの定性調査をもとに仮説を設定し、アンケート作成やさまざまなデータ分析などの定量調査をもとにその仮説を検証することを通して、マーケティング・リサーチの基礎と方法を体系的・実践的に学ぶ。
到達目標Goal
到達目標としては、以下の3点に整理できる。
①インタビューなどの定性調査のスキルを身につけ、自ら実際に分析し、その結果を考察することができる。
②アンケート作成やさまざまなデータ分析などの定量調査のスキルを身につけ、自ら実際に分析し、その結果を考察することができる。
③複数の定量調査を用いて、仮説を検証することができる。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、「DP1」「DP2」「DP3」に関連、特に「DP1」は強く関連している。
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
授業は、Zoomを用いた双方向型オンライン授業の形式で実施する。演習でパソコンを用いるので、パソコンでの受講が望ましい。参加方法は、学習支援システムの授業情報表示でお伝えする。履修希望者は、4月6日までに学習支援システムで授業の仮登録をすること。
リサーチプロセスは、課題定義にはじまり、リサーチデザイン、データと収集法の決定、サンプルデザインとデータ収集、データ分析・結果の解釈、レポート作成となる。しかし、授業では、受講生が全体像や最終レポートをイメージしやすいように、順番を入れ替えて学習する。
さらに、受講生が理解しやすよう、以下の工夫も行う。まず、データ分析・結果の解釈では、定量調査を実践的に学べるように、サンプルデータをもとに、マニュアルにそって無料ソフトの「R」を使ったミニ演習を多く実施する。レポート作成では、複数の最終レポート例をもとに、その手続きも含めて詳しく説明する。大事なプロセスでは、中間報告があり、受講生の理解状況の確認が行われつつ、指導が行われる。こうした進め方をするため、はじめてリサーチを実施する方でも大丈夫である。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
春学期
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回:マーケティングリサーチとは
課題定義とリサーチデザイン
リサーチプロセス
・Rの操作、パソコン持参のこと
第2回:データ分析・結果の解釈①
平均・標準偏差と無相関検定
・定量調査のミニ演習
第3回:データ分析・結果の解釈②
χ2検定とt検定
・定量調査のミニ演習
第4回:データ分析・結果の解釈③
回帰分析と因子分析
・定量調査のミニ演習
第5回:データ分析・結果の解釈④
分散分析
・一元配置、二元配置の分散分析
・定量調査のミニ演習
第6回:レポート作成
最終レポートの説明
・レポート例を提示
第7回:課題定義、データと収集法の決定①
課題とリサーチクエスチョン、インタビュー、仮説
・定性調査のミニ演習
第8回:第1回中間レポートの報告
課題とリサーチクエスチョン、インタビュー、仮説の中間報告
第9回:データと収集法の決定②、サンプルデザインとデータ収集
アンケートとサンプリング
・アンケートフォームを実際に作成
・プレリサーチ
第10回:第2回中間レポートの報告
アンケートとサンプリングの中間報告
第11回:第2回中間レポートの再報告
アンケートとサンプリングの再報告
・修正して報告
第12回:早期最終レポートの報告
早期最終報告
・早期最終レポートの提出・報告
第13回:最終レポートの報告
最終報告
・最終レポートの提出・報告
第14回:リサーチの実際
ゲスト講義
・ゲストによる研究報告
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
本授業の準備学習・復習時間は、各2時間を標準とする。データ収集および、最終レポートの作成を行うこと。
テキスト(教科書)Textbooks
テキストとして、レジュメを授業支援システムにアップするので、パソコンあるいはタブレット、スマホで閲覧できるようにすること。
参考書References
①山田剛史・杉澤武俊・村井潤一郎『Rによるやさしい統計学』オーム社、2008年.
②南風原朝和『心理統計学の基礎:統合的理解のために 』有斐閣、2002年.
③ベルク・フィッシャー・コジネッツ『消費者理解のための定性的マーケティング・リサーチ』碩学舎、2016年.
④マルホトラ『マーケティング・リサーチの理論と実践:理論編』同友館、2006年.
⑤マルホトラ『マーケティング・リサーチの理論と実践:技術編』同友館、2007年.
成績評価の方法と基準Grading criteria
・中間レポート・報告(10点×2回=20点)、講義や演習での発言・議論参加(50点)、最終レポートおよび報告(30点)
・早期最終レポートの報告者には、全員加点あり(早期レポート制度)。
・評価対象は講義回数の3分の2以上の出席が最低条件である。なお、遅刻は2回で1回の欠席扱いとなる。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
①受講生の理解に差があるため、基本編と解説編を分けて、説明を行う。
②サンプルデータを用いたミニ演習を多くし、理解をしやすくする。
③レポート例をもとにイメージしやすい課題の説明をする。さらに、確実に課題を進めらるように、リサーチ・プロセスの途中段階での中間報告を実施する。
④全体レポートの質向上をはかるために、参加学生の優秀レポート報告が提出前に確認できる、早期レポート制度を採用する。
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
各自、ノートパソコンを持参すること。なお、統計ソフトは、フリー・ソフトであるRを使用するので、テキストを参考に、事前にパソコンにインストールしてくること。
その他の重要事項Others
受講生には断った上で、受講生の要望や進行状況によって適宜授業計画を修正することは想定される。
担当教員の専門分野等
<専門領域>
マーケティング論、ユーザーイノベーション、デジタルマーケティング
<研究テーマ>
リードユーザー、消費者イノベーション、デザイン文化
<静岡大学教員データベース>
https://tdb.shizuoka.ac.jp/RDB/public/Default2.aspx?id=11221&l=0