経営学研究科Graduate School of Business Administration
MAN500F1－0072（経営学 / Management 500）労使コミュニケーション論Industrial and Labor Relations
呉 学殊Haksoo OH
授業コードなどClass code etc
| 学部・研究科Faculty/Graduate school | 経営学研究科Graduate School of Business Administration |
| 添付ファイル名Attached documents | |
| 年度Year | 2021 |
| 授業コードClass code | X7167 |
| 旧授業コードPrevious Class code | |
| 旧科目名Previous Class title | |
| 開講時期Term | 秋学期授業/Fall |
| 曜日・時限Day/Period | 月6/Mon.6,月7/Mon.7 |
| 科目種別Class Type | |
| キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
| 教室名称Classroom name | |
| 配当年次Grade | |
| 単位数Credit(s) | 4 |
| 備考（履修条件等）Notes | |
| 実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
| カテゴリーCategory |
修士課程（夜間）授業科目 人材・組織マネジメントコース |
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Outline (in English)
This class aims to understand the actual conditions and problems of labor-management communication in Japan, and to explore desirable ways and specifically recognize the direction that companies, labor unions and governments should take for practicing.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的（何を学ぶか）Outline and objectives
日本における労使コミュニケーションの実態と問題点を把握して望ましいあり方を探ってその実践に向けた企業、労働組合、政府のなすべき方向性を具体的に認識する。
到達目標Goal
企業の労使コミュニケーションの実態を把握できる思考力を得る。
労使コミュニケーションの経営資源性の内容を把握できる。
労使コミュニケーションを中心に企業、労働組合、国のあり方を的確に認識できる。
社会の望ましいあり方を考える力を得る。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか（該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連）Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、「DP1」「DP2」「DP3」に関連、特に「DP1」は強く関連している。
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)（学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. ）
基本的に学生は講師の書いた本、論文、報告書を毎回読んで報告して議論する。講師は、論文等の執筆背景等を述べて議論を深めていく。
授業の初めに、前回の授業で提出されたリアクションペーパーからいくつか取り上げ、全体に対してフィードバックを行う。
授業形式は、オンライン授業(リアルタイム配信型)を予定している。ただし、受講生の要望や状況によって変更する場合がある。
アクティブラーニング（グループディスカッション、ディベート等）の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
なし / No
フィールドワーク（学外での実習等）の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
秋学期
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回：オリエンテーション（1）
授業の基本的な方針について述べて学生からコメントを頂き方向性を確定する
第2回：オリエンテーション（2）
授業で取り上げる講師の本、論文、報告書について概略的にその内容を紹介する
第3回：日本の労使コミュニケーションの実態・問題点（1）
日本の内部労働市場、国際比較等から労使コミュニケーションの問題点を明らかにする
第4回：日本の労使コミュニケーションの実態・問題点（2）
労働組合の組織率、従業員過半数代表制の問題点を明らかにする
第5回：日本の労使コミュニケーションの方向性（1）
問題点の解決に繋がる法的な措置のあり方を探る
第6回：日本の労使コミュニケーションの方向性（2）
諸外国の法制を紹介しながらより具体的に法的な組織の内容を考える
第7回：労働組合結成と労使関係及び企業経営の変化（1）
労働組合の結成の実態、結成に伴う労使関係の変化を確認する
第8回：労働組合結成と労使関係及び企業経営の変化（2）
労働組合結成効果を考える
第9回：パートタイマーの組織化と異見反映システム（1）
非正規労働者問題の実態と労働組合の組織化実態
第10回：パートタイマーの組織化と異見反映システム（2）
組織化戦略の違いがどう現れてその結果はどのようなものかを学ぶ
第11回：CSRと企業別組合の役割（1）
CSRの内容と動向
第12回：CSRと企業別組合の役割（2）
企業別組合がCSRにおけるどのような役割を果たせるかを学ぶ
第13回：企業グループ連結経営と人事労務管理（1）
個別企業の事例を取り上げて、企業グループ経営の実態を把握する
第14回：企業グループ連結経営と人事労務管理（2）
企業グループ経営に伴う人事労務管理の変化や課題、また、労使関係の変化を学ぶ
第15回：純粋持株会社企業グループの労使関係（1）
4つの純粋持株会社企業グループにおける労使関係の多様性を把握する
第16回：純粋持株会社企業グループの労使関係（2）
4つの純粋持株会社企業グループにおける労使関係の多様性について議論と理解を深める
第17回：企業グループの労使関係の望ましい姿（1）
企業グループの労使関係の望ましい姿の事例を把握する
第18回：企業グループの労使関係の望ましい姿（2）
企業グループの労使関係の望ましい姿についての討論を通じて、その姿の波及可能性を探る
第19回：中小企業の労使コミュニケーション（1）
中小企業の労使コミュニケーションの実態についてアンケート調査結果から学ぶ
第20回：中小企業の労使コミュニケーション（2）
中小企業の労使コミュニケーションの多様性について議論を通じて理解力を高める
第21回：中小企業の労使コミュニケーションの最先進事例（1）
中小企業の労使コミュニケーションの最先進事例の実態を学ぶ
第22回：中小企業の労使コミュニケーションの最先進事例（2）
中小企業の労使コミュニケーションの最先進事例から労使コミュニケーションの経営資源性を理解する
第23回：個別労働紛争の実態と解決（1）
個別労働紛争の実態をヒアリング調査とアンケート調査から理解する
第24回：個別労働紛争の実態と解決（2）
個別労働紛争の解決・予防におけるユニオン・合同労組の役割・意義について討論を通じて理解度を高める
第25回：事例発表（1）
受講生の事例を発表して、労使コミュニケーションの実態、経営資源性、課題等について認識を共有する
第26回：事例発表（2）
受講生の事例を発表して、労使コミュニケーションの実態、経営資源性、課題等について認識を共有する
第27回：労使コミュニケーションの経営資源性（1）
労使コミュニケーションの経営資源性を発揮するために必要な課題を労使関係の実態、法制等の観点から探り、解決への認識を高める
第28回：労使コミュニケーションの経営資源性（2）
労使コミュニケーションの経営資源性を発揮するために想像力を高めて、その実現可能性を目指す
授業時間外の学習（準備学習・復習・宿題等）Work to be done outside of class (preparation, etc.)
翌週に発表する論文等を読むこと
テキスト（教科書）Textbooks
呉学殊（2013）『労使関係のフロンティアー労働組合の羅針盤』（増補版）労働政策研究・研修機構、本体定価3500円。
労働政策研究・研修機構（2013）『労使コミュニケーションの経営資源性と課題』労働政策研究・研修機構。
参考書References
下記、講師の勤め先HP
http://www.jil.go.jp/profile/ohhs.html
成績評価の方法と基準Grading criteria
授業発表内容（30％）
授業への貢献度：出席、積極的な発言（30％）
レポート（自分の事例発表をベースにしたもの）（40％）
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
今後自分の職場における労使コミュニケーションの改善と日本の本質的な再生に向けた授業と考えて積極的に参加してほしい。
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
特にない。
その他の重要事項Others
ない。
労使コミュニケーション論
＜専門領域＞労使関係論、産業社会学
＜研究テーマ＞労使関係、CSR、労働組合の組織化、企業組織再編
＜主要研究業績＞次のサイトをご参照
http://www.jil.go.jp/profile/ohhs.html