キャリアデザイン学研究科Graduate School of Career Studies
MAN500M1-1405(経営学 / Management 500)職業キャリア政策論Policy on Career Development and Occupation
松浦 民恵Tamie MATSUURA
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | キャリアデザイン学研究科Graduate School of Career Studies |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2021 |
授業コードClass code | X8018 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 秋学期授業/Fall |
曜日・時限Day/Period | 月6/Mon.6,月7/Mon.7 |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
教室名称Classroom name | |
配当年次Grade | |
単位数Credit(s) | 4 |
備考(履修条件等)Notes | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
カテゴリーCategory |
プログラム科目 ビジネスキャリアプログラム |
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Outline (in English)
In this course, students will learn what is a job, views of occupation, and the social structure that is underlying of them by understanding from historical and international point of view. After that, students will review a present state. Besides, students will learn a background or present state of Ability for Job Development Support Policy and Matching Job with Employee Policy and think about problems and what the ideal state of them. In this course, students are required to submit reports and documents to introduce examples, and you will give a presentation, have a discussion and review reports.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
本授業では、「職業キャリア」を軸として、職業の位置づけや職業観とその背景にある社会構造を、歴史的・国際的な観点から理解し、その上で現状について改めて考えます。また、職業能力開発支援政策・職業と人材のマッチング政策の背景・現状について学び、課題やあるべき方向性について考えます。途中で事例紹介のための資料、課題レポートを提出頂き、授業のなかでの発表・ディスカッション・講評(講評はレポートについて)を予定しています。
到達目標Goal
以下を到達目標とします。
①職業の位置づけや職業観について、社会構造と関連づけて理解することができる。
②職業キャリアに関わる国や企業の政策の現状や課題を理解し、複眼的な視点で考察することができる。
③修士論文の作成に向けて、的確な課題設定・仮説提示や、説得的な論旨の展開ができるようになる。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち,「DP1」に関連
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
授業は毎回、講義形式(問題提起や概説)だけでなく、輪読やディスカッションを中心とする参画型の形式も取り入れます。輪読については、事前に指定した文献・論文について担当の受講者から報告頂き、全員でディスカッションを行います。また、①勤務先等の事例をご紹介いただく回、②統一テーマ「企業・団体における人材育成(仮)」のなかで自分なりの個別テーマを立てて執筆頂いたレポートをご報告頂く回、も設ける予定です。授業は14週(2限続きで合計28回)で実施します。
初回授業は対面で実施予定です。その後の実施形態については、対面の回、オンラインの回を織り交ぜる可能性が高いです(対面とオンラインを併用することは予定しておりません)。初回授業で、受講生と相談・合意のうえ、計14日(28回)の実施形態を決定したいと思います。
なお、受講の状況等によっては、授業計画を一部変更する場合がありますので、予めご了承ください。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
秋学期
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回:オリエンテーション
①授業の進め方の説明(文献・論文の指定とレジュメ作成の分担、課題レポートのテーマ等)
②受講者の現時点での問題意識の共有
第2回:職業とは
職業の定義や日本における職業の位置づけに関する概説
第3回:職業とそれを取り巻く社会環境の変遷(1)
職業とそれを取り巻く社会環境の変遷に関する概説
第4回:職業とそれを取り巻く社会環境の変遷(2)
職業の変遷と今後の変化に関するディスカッション
第5回:職業観・職業倫理と組織(1)
職業観・職業倫理と組織に関する概説
第6回:職業観・職業倫理と組織(2)
職業観・職業倫理に関する事例紹介とディスカッション
第7回:日本的雇用システムのもとでの職業キャリア(1)
日本的雇用システムのもとでの職業キャリアに関する概説
第8回:日本的雇用システムのもとでの職業キャリア(2)
日本的雇用システムのもとでの職業キャリアに関する指定文献・論文の輪読とディスカッション
第9回:職業能力評価・支援政策と企業における職業能力開発支援(1)
職業能力評価・支援政策と企業における職業能力開発支援に関する概説
第10回:職業能力評価・支援政策と企業における職業能力開発支援(2)
職業能力評価・支援政策と企業における職業能力開発支援に関する指定文献・論文の輪読とディスカッション
第11回:事例紹介~企業・団体における職業能力開発支援の現状と課題(1)
企業・団体における職業能力開発支援の現状と課題~民間企業(仮)
第12回:事例紹介~企業・団体における職業能力開発支援の現状と課題(2)
企業・団体における職業能力開発支援の現状と課題~団体(仮)
第13回:職業キャリア政策(1)職業キャリアに関連する労働政策の潮流と決定メカニズム
職業キャリアに関連する労働政策の潮流と決定メカニズムに関する概説
第14回:職業キャリア政策(2)同一労働同一賃金の議論の背景と課題
同一労働同一賃金の議論の背景と課題に関する概説
第15回:職業キャリア政策(3)女性活躍推進政策の現状と課題
女性活躍推進政策の現状と課題に関する概説
第16回:職業キャリア政策(4)女性活躍推進の現状と課題
女性活躍推進に関するディスカッション
第17回:職業キャリア政策(5)労働時間規制の変遷
労働時間規制の変遷に関する概説
第18回:職業キャリア政策(6)労働時間規制と働き方改革
労働時間規制と働き方改革に関するディスカッション
第19回:職業と人材のマッチング(1)労働市場における職業と人材のミスマッチ
労働市場における職業と人材のミスマッチと、官民による人材サービスの現状に関する概説
第20回:職業と人材のマッチング(2)官民による人材サービスの種類と役割
官民による人材サービスの現状や役割分担に関するディスカッション
第21回:職業と人材のマッチング(3)職業紹介・求人広告の現状と課題
職業紹介・求人広告の現状と課題に関する概説
第22回:職業と人材のマッチング(4)個人の職業キャリアと職業紹介・求人広告
職業紹介・求人広告に関するディスカッション
第23回:職業と人材のマッチング(5)派遣規制の変遷
派遣規制の変遷に関する概説
第24回:職業と人材のマッチング(6)派遣社員のキャリア形成
派遣社員のキャリア形成に関する指定文献・論文の輪読とディスカッション
第25回:統一テーマ(仮)企業における人材育成(1)
課題レポートの報告と質疑・講評~民間企業・前半
第26回:統一テーマ(仮)企業における人材育成(2)
課題レポートの報告と質疑・講評~民間企業・後半
第27回:統一テーマ(仮)企業における人材育成(3)
課題レポートの報告と質疑・講評~団体
第28回:授業の振り返り
授業の振り返り
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
指定した文献・論文については、受講者全員が事前に読んだ上でご出席下さい。また、指定した文献・論文のレジュメ作成を受講者で分担頂きます。これとは別に、授業のなかで事例の紹介(簡単なメモの提出)、課題レポートの報告(事前提出)が必要です。
本授業の準備学習・復習時間は、各2~3時間を標準とします。
テキスト(教科書)Textbooks
テキストは使用しませんが(授業毎に資料を配布します)、文献・論文(初回授業で指定します)を輪読します(分担してレジュメの作成、報告を頂きます)。
輪読する文献は、原則としてご自身で準備頂きます。輪読する論文については、こちらで準備し、事前にコピー・PDF等を配布します。
参考書References
授業のなかで適宜紹介します。
成績評価の方法と基準Grading criteria
平常点(ディスカッションへの貢献等)、輪読のレジュメの作成・報告(レジュメの内容把握の的確さ、報告のわかりやすさ、質問への対応等)、事例紹介、課題レポートの執筆・報告(課題設定や仮説提示の的確さ、論旨展開における説得力等)で評価します。平常点30%、レジュメ30%、レポート40%を原則とします。
レポート未提出(提出期限を過ぎてからの提出を含む)の場合、評価点はゼロ(原則としてD評価)となりますので、ご注意ください。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
概説の途中のディスカッションも好評でしたので継続したいと思います。
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
パソコン等の情報機器。輪読する文献。
その他の重要事項Others
欠席や遅刻・早退の場合は事前にご連絡ください。報告担当の回は原則として必ず出席してください(どうしても出席できない場合はお早めにご相談ください)。
秋学期は当面オンラインでの実施となります。学習支援システムで詳細をご案内しますので、ご登録をお願いいたします。
担当教員の専門分野等
<専門領域>
人的資源管理論、労働政策
<研究テーマ>
働き方改革、非正社員のキャリア形成、女性や高齢者の活躍推進、幹部候補の人材育成など
<主要研究業績>
『営業職の人材マネジメント』(中央経済社、2012年)
「働き方改革のフロンティア」『日本労働研究雑誌』第679号(2017年)
「女性活躍推進の変遷と課題」『日本労務学会誌』第16巻第1号(2015年)
「人材育成における3つのジレンマ」『ニッセイ基礎研所報』Vol.60(2016年)
「第2章どうすれば時給が上がるのか」佐藤博樹・大木栄一編『人材サービス産業の新しい役割』(有斐閣、2014年)