キャリアデザイン学研究科Graduate School of Career Studies
MAN500M1-1401(経営学 / Management 500)キャリア開発論Theory of Career Development
武石 惠美子Emiko TAKEISHI
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | キャリアデザイン学研究科Graduate School of Career Studies |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2021 |
授業コードClass code | X8014 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 春学期授業/Spring |
曜日・時限Day/Period | 水6/Wed.6,水7/Wed.7 |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
教室名称Classroom name | |
配当年次Grade | |
単位数Credit(s) | 4 |
備考(履修条件等)Notes | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
カテゴリーCategory |
プログラム科目 ビジネスキャリアプログラム |
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Outline (in English)
This course is intended that students understand how a personal business carrier is developed under the structural change of the economic society and the employment system. Students will examine how a personal business carrier is developed in the relation with social structure and the employment system. In addition, they will understand a theoretical frame about career development and learn a viewpoint, methodology to approach the current situation of the career development.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
本授業の目的は、経済社会や企業の雇用システムの構造変化の下で、個人のビジネスキャリアがどのように開発・形成されているのかを考察していきます。個人のビジネスキャリア開発を社会構造、雇用システムとの関連においてとらえることができるようになるとともに、キャリア開発にかかわる理論的な枠組みを踏まえ、キャリア開発の現状や課題をとらえる視点、方法論を学びます。
到達目標Goal
授業の到達目標は以下のとおり。
・個人のビジネスキャリア開発が企業の人事管理はもとより社会の構造と関連していることについての視点をもつ。
・ビジネスキャリア開発の背景にある社会構造について理解する。
・関連する文献、論文の講読を通じて、自身の問題意識を明確にし、それを主張することができる。
・研究テーマに対してどのように研究を進めればよいのか、研究方法論について一定の知識を得る。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち,「DP1」に関連
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
授業は、下記の大テーマに関連して、理論等の概説や問題提起を中心とする講義、質質疑、ディスカッションにより進めます。ただし、授業内容は、受講者の状況に応じて変更することがあります。
(1)キャリア開発に関する基礎
(2)キャリア開発の変化の動向
(3)個人が進めるキャリア開発
(4)キャリア開発を支援する組織、社会
課題等の提出は「学習支援システム」を通じて行い、フィードバックは個別に行うとともに、共有すべき内容は授業において行う予定です。
なお、第1回はオンラインでの開催となります。その後の授業実施形態は、受講状況(受講者数や受講者の希望等)により決定します。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
春学期
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
1回:オリエンテーション
授業の説明、受講者の問題意識についてのディスカッション。
2回:キャリア開発概論
キャリア開発についての概論。
3回:キャリア開発をとらえる視点
キャリア開発をとらえる視点について。
4回:キャリア開発にかかわる理論的な枠組み
キャリア開発を議論するうえで重要な理論的な枠組みについて。
5回:キャリア開発の主体
キャリア開発の主体について。
6回:人材育成との違い
キャリア開発と人材育成との視点の違いについて。
7回:経済環境の変化とキャリア自律
社会構造の時系列的な変化の中で、キャリア開発、キャリア形成のモデルやそのあり方がどのように変化したのか、縦断的な視点からのアプローチを行う。
8回:経済環境の変化とキャリア自律(文献講読等)
社会構造の時系列的な変化の中で、キャリア開発がどのように変化したのかについて、文献をもとにディスカッションをする。
9回:ダイバーシティ経営
人材の多様性を生かすダイバーシティ経営について事例を含めて検討する。
10回:ダイバーシティ経営(文献講読等)
人材の多様性を生かすダイバーシティ経営について、文献をもとにディスカッションをする。
11回:正社員の多元化とキャリア開発
正社員の働き方の現状、課題について「多元化」の切り口から考察する。
12回:正社員の多元化とキャリア開発(文献講読等)
正社員の働き方の現状、課題について、文献をもとにディスカッションをする。。
13回:ワーク・ライフ・バランス、働き方改革
ワークライフバランス政策、企業が行う働き方改革について理解する。
14回:ワーク・ライフ・バランス、働き方改革(文献講読等)
ワークライフバランス政策、企業が行う働き方改革について、文献をもとにディスカッションをする。。
15回:女性のキャリア開発
ジェンダーの視点から男女の雇用格差の実態を把握し、女性のキャリア開発の課題を検討する。
16回:女性のキャリア開発(文献講読等)
女性のキャリア開発の課題について、文献をもとにディスカッションをする。
17回:育児期のキャリア開発
育児と仕事の両立、育児期の男女のキャリア開発について検討する。
18回:育児期のキャリア開発(文献講読等)
育児と仕事の両立、育児期の男女のキャリア開発について、文献をもとにディスカッションをする。
19回:介護責任とキャリア開発
介護と仕事の両立のあり方について検討する。
20回:介護責任とキャリア開発(文献講読等)
介護と仕事の両立のあり方について、文献をもとにディスカッションをする。
21回:再就職者のキャリア開発
女性のライフコースとキャリアを理解するうえで重要な再就職をめぐる現状と課題について検討する。
22回:再就職者のキャリア開発(文献講読等)
再就職をめぐる現状と課題について、文献をもとにディスカッションをする。
23回:非正規雇用とキャリア
パート、派遣などの非正規労働者のキャリア開発の現状と課題について検討する。
24回:非正規雇用とキャリア(文献講読等)
パート、派遣などの非正規労働者のキャリア開発の現状と課題について文献をもとにディスカッションをする。
25回:高齢期のキャリア
高齢期のキャリア開発の現状と課題について検討する。
26回:高齢期のキャリア(文献講読等)
高齢期のキャリア開発の現状と課題について文献をもとにディスカッションをする。
27回:総括
授業の振り返り
28回:総括
授業のまとめ、ディスカッション
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
ほぼ毎回、文献講読の課題が出てレジュメの作成を求めることになります。
また、2回のレポート課題を予定しています。
本授業の準備学習・復習時間は、各3時間を標準とします。
テキスト(教科書)Textbooks
テキストは、武石恵美子(2016)『キャリア開発論-自律性と多様性に向き合う』中央経済社、を使用します。
このほかに関連する文献を講読します。講読する文献は授業で具体的に指定します。
参考書References
適宜紹介します。
成績評価の方法と基準Grading criteria
○ 平常点70%:ディスカッションへの参加も含む
○ レポート30%:レポート内容を評価。未提出や期限を過ぎての提出があれば不可とする。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
修士論文の課題設定や執筆のための視点の提供をしていくとともに、受講者からのプレゼンテーションや話題提供をベースにしたディスカッションを積極的に取り入れていきます。
また、課題のレポートはコメントを付けて返却し、それをもとに論文の書き方についての解説も加えます。
担当教員の専門分野等
<専門領域>人的資源管理論、女性労働論
<研究テーマ>働き方の多様化、ダイバーシティ経営、女性のキャリア形成
<主要研究業績>
①『シリーズダイバーシティ経営 女性のキャリア支援』(共編著)、中央経済社、2020年.
②『ダイバーシティ経営と人材活用』(共編著)、東京大学出版会、2017年.
③『キャリア開発論』、中央経済社、2016年.
④『ワーク・ライフ・バランス支援の課題』(共編著)、東京大学出版会、2014年.
⑤『国際比較の視点から日本のワーク・ライフ・バランスを考える』(編著)、ミネルヴァ書房、2012年
⑥『ワーク・ライフ・バランスと働き方改革』(共編著)、勁草書房、2011年.
⑦『職場のワーク・ライフ・バランス』(共著)日本経済新聞出版社、2010年.
⑧『叢書働くということ 第7巻 女性の働きかた』(共編著)、ミネルヴァ書房、2009年.
⑨『人を活かす企業が伸びる -人事戦略としてのワーク・ライフ・バランス』(共編著)勁草書房、2008年.
⑩『雇用システムと女性のキャリア』勁草書房、2006年.