キャリアデザイン学研究科Graduate School of Career Studies
EDU500M1-1301(教育学 / Education 500)キャリアガイダンス論Career Guidance
児美川 孝一郎Kouichirou KOMIKAWA
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | キャリアデザイン学研究科Graduate School of Career Studies |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2021 |
授業コードClass code | X8009 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 秋学期授業/Fall |
曜日・時限Day/Period | 火6/Tue.6,火7/Tue.7 |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
教室名称Classroom name | |
配当年次Grade | |
単位数Credit(s) | 4 |
備考(履修条件等)Notes | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
カテゴリーCategory |
プログラム科目 キャリア教育・発達プログラム |
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Outline (in English)
This course introduces the concept, theories, policies and methods of career guidance,and discuss about examples of practice in Japan.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
本講義においては,キャリアガイダンスを「キャリア支援・教育」とほぼ同義のものと広く解する。そのうえで,キャリアガイダンスの制度・システムや政策にかかわる諸問題を踏まえつつ,より実践に近い支援現場における課題について,理論的に検討することをねらいとする。
支援場面における問題や課題の背景には,当然,社会構造や労働市場の動態,企業の雇用方針,政策動向といった問題が存在しているので,本来,両者を切り離すことはできない。
到達目標Goal
受講者が,①さまざまな場におけるキャリアガイダンスの諸課題について,社会的背景と現場の問題とを往還しながら理解できるようになること,②そのうえで,問題解決への見通しを展望できるようになることが,本授業の到達目標である。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち,「DP1」に関連
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
本授業において,主として検討の対象とするのは,①学校(専門学校や大学を含む)におけるキャリア支援・教育,および②コミュニティにおける若年キャリア支援である。
必要に応じて,キャリアガイダンスにかかわる理論や実態調査の報告書の検討,諸外国で行われているキャリアガイダンス施策の事例紹介なども行う。
授業の方法としては,①教員によるレクチャー,②報告者によるレポート発表(文献発表,個人報告),③受講者によるディスカッションの組み合わせを基本とする。中心となるのは,②と③である。
キャリア支援の現場にいる実践者をゲストにお呼びしてディスカッションすることも検討したい。
提出された課題等へのフィードバックは,授業時に行う。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
秋学期
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回:授業ガイダンス①
授業の内容・方法・進め方について説明する。
第2回:授業ガイダンス②
「キャリアガイダンス」をどう把握するかについて,講義とディスカッションを行う。
第3回:キャリア教育とキャリア教育政策①
キャリア教育の捉え方,および日本における政策展開について講義する。
第4回:キャリア教育とキャリア教育政策②
レポート発表と全体でのディスカッションを行う。
第5回:学校におけるキャリア教育(職場体験・インターンシップ)①
学校で行われている職場体験・インターンシップについて講義する。
第6回:学校におけるキャリア教育(職場体験・インターンシップ)②
レポート発表,全体でのディスカッションを行う。
第7回:学校におけるキャリア教育(進路指導)①
学校における進路指導について,講義する。
第8回:学校におけるキャリア教育(進路指導)②
レポート発表と全体でのディスカッションを行う。
第9回:学校におけるキャリア教育(教科)①
教科教育を通じたキャリア教育について,講義する。
第10回:学校におけるキャリア教育(教科)②
レポート発表と全体でのディスカッションを行う。
第11回:学校におけるキャリア教育(高校普通科)①
高校普通科におけるキャリア教育の現状と課題について講義する。
第12回:学校におけるキャリア教育(高校普通科)②
レポート発表と全体でのディスカッションを行う。
第13回:学校におけるキャリア教育(キャリアカウンセリング)①
学校で行われるキャリアカウンセリングについて講義する。
第14回:学校におけるキャリア教育(キャリアカウンセリング)②
レポート発表と全体でのディスカッションを行う。
第15回:諸外国におけるキャリア教育①
諸外国におけるキャリア教育について講義する。
第16回:諸外国におけるキャリア教育②
レポート発表と全体でのディスカッションを行う。
第17回:大学におけるキャリア支援・教育(キャリア教育科目)①
大学で実施されているキャリア教育科目について講義する。
第18回:大学におけるキャリア支援・教育(キャリア教育科目)②
レポート発表と全体でのディスカッションを行う。
第19回:大学におけるキャリア支援・教育(就職活動)①
大学生の就職活動,および大学におけるその支援の現状について講義する。
第20回:大学におけるキャリア支援・教育(就職活動)②
レポート発表と全体でのディスカッションを行う。
第21回:若年支援と若年支援政策①
若年支援の捉え方,および諸外国と日本における若年支援策について講義する。
第22回:若年支援と若年支援政策②
レポート発表と全体でのディスカッションを行う。
第23回:ジョブカフェにおけるキャリア支援①
ジョブカフェにおけるキャリア支援の実態と課題について講義する。
第24回:ジョブカフェにおけるキャリア支援②
レポート発表と全体でのディスカッションを行う。
第25回:若者サポートステーションにおけるキャリア支援①
若者サポートステーションにおけるキャリア支援の現状と課題について講義する。
第26回:若者サポートステーションにおけるキャリア支援②
レポート発表と全体でのディスカッションを行う。
第27回:高校・大学中退者に対するキャリア支援①
高校・大学中退者に対するキャリア支援の課題について講義する。
第28回:高校・大学中退者に対するキャリア支援②
レポート発表と全体でのディスカッションを行う。
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
事前に配布される指定文献を読み込み,疑問点や評価できる点等を精査してくること。
文献発表および個人報告に際しては,入念な準備を行い,授業時に報告する前に,担当教員からの指導を受けること。
本授業の準備学習・復習時間は、各2時間を標準とする。
テキスト(教科書)Textbooks
特に定めない。
参考書References
授業時に,適宜紹介する。
成績評価の方法と基準Grading criteria
評価基準は,①平常点(ディスカッションへの参加等) 30%,②授業内で発表するレポート 30%,③適宜,提出を求めるレポート課題 40%とする。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
より双方向的な授業を心がけたい。
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
場合によって,パワーポイントを使用する。
その他の重要事項Others
授業に関連したディスカッションや情報交換を促す目的で,SNS等のソーシャルネットワークを活用する。(具体的には,Facebookを予定)
担当教員の専門分野等
<専門領域> 教育学
<研究テーマ> キャリア教育,青年期教育
<主要研究業績>
①『若者とアイデンティティ』(法政大学出版局,2005年)
②『権利としてのキャリア教育』(明石書店,2006年)
③『若者はなぜ「就職」できないのか』(日本図書センター,2011年)
④『これが論点!就職問題』(編著,日本図書センター,2012年)
⑤『「親活」の非ススメ』(徳間書店,2013年)
⑥『キャリア教育のウソ』(ちくまプリマー新書,2013年)
⑦『まず教育論から変えよう』(太郎次郎社エディタス,2015年)
⑧『夢があふれる社会に希望はあるか』(ベスト新書,2016年)
⑨『高校教育の新しいかたち』(泉文堂,2019年)