連帯社会インスティテュートInstitute for Solidarity-based Society
POL500Q1-209(政治学 / Politics 500)NPOと事業創造Entrepreneurship in NPO
伊藤 伸Shin ITO
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 連帯社会インスティテュートInstitute for Solidarity-based Society |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2021 |
授業コードClass code | X9930 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 春学期前半/Spring(1st half) |
曜日・時限Day/Period | 木6/Thu.6,木7/Thu.7 |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
教室名称Classroom name | |
配当年次Grade | |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
カテゴリーCategory | 選択必修科目 |
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Outline (in English)
Students will first understand the basic concepts behind NPO, such as the concept of public interest, the overall image of NPO and how they should be managed, and their profit structure. Then, based on various examples of NPO activities (project implementation), students will learn about the process of "planning, formulation, project implementation, and mission realization.
At the same time, we will examine the social significance of NPOs and current issues, and conduct practical research on how NPO can have a greater impact on society.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
NPOの背景にある公益性の考え方や、NPOの全体像及び運営のあり方、収益構造など基盤的なことをまず理解する。そのうえで、NPOの活動(事業実施)において、様々な事例をもとに「企画~立案~事業実施~ミッションの実現」のプロセスを学ぶ。
併せて、NPOの社会的意義や現状の課題を考察し、NPOがより社会にインパクトを持つための方策を実践的に研究する。
到達目標Goal
NPOの意義と現状の課題について実感するとともに、NPOが一から事業を創りあげるにあたっての考え方や具体的なノウハウが身に付くことを目標とする。
講義を終える時には、受講生が関わりのあるNPOに対して、社会的な課題の解決へ向けた新たな事業の実施の提案ができるようになることを目指す。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、「DP1」「DP3」に関連、特に「DP3」に強く関連。
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
これまで、政治、行政、NPOそれぞれに所属し、現在もNPO(一般社団法人)の政策シンクタンク及び内閣府に所属する自身の経験を踏まえて、様々な視点からNPOに関しての論点を提示し、受講生と双方向に議論していく。
NPOの活動が社会的意義を果たすにあたっては政治、行政とは密接に関わるため、それらとの結び付きの実例や有効性なども交えながら講義を進めていく。
授業の初めに、前回の授業で提出されたリアクションペーパーからいくつか取り上げ、全体に対してフィードバックを行う。
最終授業で、13 回までの講義内容のまとめや復習だけでなく、課題に対する講評や解説も行う。
この授業は、Zoomを使用し、オンライン授業形式で行う。ZoomのID・パスコード等については、初回授業までに学習支援システム(Hoppii)に掲載する。また、必要に応じて対面授業を行うことを予定している。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
春学期前半
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回:・イントロダクション
・問題意識の共有
・公益性について
講義のねらいと進め方、自身の経歴及びNPOとの関係などを伝えたうえで、NPOについての問題意識の共有を行う。また、NPOを考えるための背景にある「公益」とは何か、公益の担い手について概説する。
第2回:・営利と非営利
・公益法人、一般法人、NPO法人の概要
・NPOの経営
NPOの定義や様々あるNPOの類型を正確にとらえる。そのうえで、経営面からNPOを捉え、その課題や今後の方向性を考える。
第3回:NPOの事業展開①
企画から事業の実施までのプロセス研究及び政策提言
NPOが行う事業について、企画~立案~実施に至るプロセスの考察及び、上記プロセスから見える構造的な課題の解決策としての政策提言(アドボカシー)について考える。
第4回:NPOの事業展開②
行政に対しての事業展開と事業の評価
行政が行っている事業にどのようにNPOが関わっているのか(関わることができるのか)実例の紹介をしながら関係性を考察する。
さらに、行政とNPOの関係性の課題やそれらの事業の評価の考え方、今後の方向性を考察する。
第5回:NPOの現場
ゲストスピーカーを招いての講義。NPOが社会のために事業を実施することの意義や課題について問題提起をしてもらい議論する。
第6回:学生によるプレゼン①
個々の学生が関わっている、もしくは関心を持っているNPOについて考察し、社会的な意義や課題などについてのプレゼン及び討論。
第7回:学生によるプレゼン②
まとめ
前回に引き続いてプレゼン及び討論を実施し、総括的に講義の振り返りを行う。
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
プレゼン資料の作成。必要に応じて実地調査あり。
授業外の学習時間:およそ10時間(合計)。
テキスト(教科書)Textbooks
特になし。講義ごとに資料を配布する。
参考書References
随時指示。
成績評価の方法と基準Grading criteria
平常点50%、レポート及びプレゼン50%を基準に評価。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
毎回Googleフォームによるアンケートを取っている。その回答から見ると、多様な視点からNPOを考察する進め方は概ね好評と考えているが、講師自身が現在NPOに所属している特性を生かし、より実践的・実務的な内容にしていく。
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
パソコンの持込み可。
毎回配布資料を用意。オンラインの場合は前日まで授業支援システムにアップ。
担当教員の専門分野等
<専門領域>
市民自治、NPO論、地方行政、公共政策、政策形成論、行政評価、地方議会制度
<研究テーマ>
市民自治確立、政治・行政の「自分事化」のための行政経営の研究。
そのためのアプローチの一つとしての事業仕分け(所属する構想日本が事業仕分けを考案)。特に近年増加している無作為抽出手法の事例研究。
NPOの自立のあり方、政治・行政におけるNPOの役割について。
霞が関における政策立案から実現にいたるプロセス。
<主要研究業績>
「自治体の事業仕分け 進め方・活かし方」(共著、学陽書房、2011年)
雅粒社「時の法令」連載(2018~20年)