連帯社会インスティテュートInstitute for Solidarity-based Society
POL500Q1-214(政治学 / Politics 500)協同組織運営の論理と制度Logics and institutions of cooperative management
意思決定とガバナンス
伊丹 謙太郎Kentaro ITAMI
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 連帯社会インスティテュートInstitute for Solidarity-based Society |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2021 |
授業コードClass code | X9928 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 秋学期後半/Fall(2nd half) |
曜日・時限Day/Period | 水6/Wed.6,水7/Wed.7 |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
教室名称Classroom name | |
配当年次Grade | |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
カテゴリーCategory | 選択必修科目 |
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Outline (in English)
Students learn some basic methods of social sciences applied to the study of co-operatives.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
各回異なる問題圏をテーマとして協同組合組織運営に関わる課題を示すとともに、社会科学的な研究アプローチを学ぶことで、学生が自身の修士論文の方法論的軸を明確に意識できるようになる。
到達目標Goal
法学、政治学、経済学、経営学、行政学、社会学、心理学等における多様な研究手法をどのようにして協同組合研究へと応用するのか、基礎的な手法を学ぶことで研究リテラシーを高め、学生が自らの研究を通して明らかにしたい課題に対し適切なアプローチを選択できるようになる。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、「DP2」「DP3」に関連、特に「DP2」に強く関連。
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
・2コマx7回の授業構成において、各回前半は講義形式で多様な研究アプローチの概説と協同組合研究への応用可能性について説明する。後半は各回テーマに関して協同組合/協同組織で発生し得る諸問題について例示し思考実験を通して課題解決案の共有化を図るディスカッションの時間とする。
・この授業は、Zoomを使用し、オンライン授業形式で行う。ZoomのID・パスコード等については、初回授業までに学習支援システム(Hoppii)に掲載する。
・最終授業で、これまでの講義内容のまとめや復習だけでなく、課題に対する講評や解説も行う。
※COVID-19の情勢次第で、Zoomから通常授業に戻すことがあります。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
秋学期後半
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回:私的所有は絶対的か
法の経済分析(Law and Economics)アプローチとその融合。市場モデルと取引費用/コモンズ論。
第2回:意思決定は正しさを保証するのか
合理的選択、民主主義のパラドクス、反目する政治学と経済学
(K.J.Arrow, A.Sen)反功利主義のリベラリズム。
第3回:道徳的主体は必要なのか
インセンティブか主体形成か。社会運動論における心理学と経済合理性。権力としてのアーキテクチャとポストヒューマン。効果的な利他主義と進化生物学。
第4回:強い紐帯は強いのか
"weak ties"の発見と社会ネットワーク論の発展、ソーシャル・キャピタル論争。技術制約とAI的世界観。レジリエンス再考。
第5回:公共性とは誰のものか
公助と共助、法と政治の境界線。ポストモダン法学と社会保障、福祉レジーム論。北欧新自由主義とフレクシキュリティ。
第6回 :組織戦略は社会を織り込めるのか
比較制度分析と進化経済学。ナレッジ・マネジメント
と競争戦略。ソーシャル・マーケティングとCSV。
第7回 :ビジネス倫理か倫理的ビジネスか
企業統治と法令遵守、信任義務。会計における複数評価原理の可能性とESG投資。労働CSR(組合員と職員)
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
本授業の準備学習・復習時間は、各2時間を標準とする。
テキスト(教科書)Textbooks
特になし。
参考書References
毎回の授業時間中にスライド等を用いながら説明する。
成績評価の方法と基準Grading criteria
出席点20点、期末レポート80点。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
基礎的な方法論や思考方法を習熟してもらうため、予習・復習に繋げられるような工夫を行いたい。
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
Zoom受講に必要な機器・環境(PCおよびネット接続)
その他の重要事項Others
現行シラバスは規範的研究に軸を置いたアプローチを中心に組み立てている。
以下の手法を採用する履修者が多い場合は、シラバスに一部変更を加える。
1)統計的手法:データサイエンス系の習熟に結びつく社会科学の先行研究について説明する
2)エスノグラフィ:観察手法のほかデータ蓄積・整理に関連する調査手法について説明する
また、場合によっては、当該学生に対し、関連する学内授業の履修を推薦する。
担当教員の専門分野等
<専攻>
協同組合論、公共哲学
<研究テーマ>
協同組合思想、協同組合運動史、デジタル経済と協同主義、
非営利組織連携論、賀川豊彦研究