連帯社会インスティテュートInstitute for Solidarity-based Society
POL600Q1-132(政治学 / Politics 600)NPO特論演習ⅠSeminar (NPO) I
柏木 宏Hiroshi KASHIWAGI
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 連帯社会インスティテュートInstitute for Solidarity-based Society |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2021 |
授業コードClass code | X9916 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 春学期授業/Spring |
曜日・時限Day/Period | 土2/Sat.2 |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
教室名称Classroom name | |
配当年次Grade | |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
カテゴリーCategory | 専門科目(NPOプログラム) |
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Outline (in English)
The Seminar (NPO) I and II are the bases for the Thesis Advise I and II. The Seminar I’s purpose is to let students obtain basic ideas about a thesis and skills to write it. The goal of Seminar II is to prepare a study plan for the thesis. By learning these two seminars, students are expected to be ready to conduct research and write a thesis in the next academic year.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
特論演習は、修士論文の執筆を指導する論文指導の前段として位置づけることができる。その特論演習は、ⅠとⅡに分かれている。Ⅰにおいて論文と論文作成に必要な研究方法の基礎を理解し、Ⅱにおいて書き上げる論文のプラン、すなわち研究計画書の作成について学ぶことを目的とする。このふたつの授業を通じて、受講生は、修士論文に必要な調査の実施能力と調査内容の分析と分析した内容などを論文として書き上げる能力を獲得することをめざす。
到達目標Goal
「授業の概要と目的」で述べたように、特論演習Ⅰの目的は、論文と論文作成に必要な研究方法の基礎を理解することである。論文についての理解をえるために、それぞれの受講生自身が関心を持つテーマの先行研究(論文)を検索し、選び、発表していくというプロセスをとる。研究方法の基礎を理解するためには、先行研究に含まれる研究方法について検討していく。前者の到達目標は、関心のあるテーマの論文を検索し、選び、発表することを通じて、論文の構成や論じ方、形式などを理解することである。後者は、各種の研究方法の概要や研究内容と方法の関連性などについて理解することである。
なお、この授業は、ディプロマポリシーのうち、「DP2」「DP3」に関連、特に「DP2」に強く関連している。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、「DP2」「DP3」に関連、特に「DP2」に強く関連。
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
・授業の内容
NPOの研究のテーマや研究のベースとなる学問領域は多様であり、個々の院生の研究のテーマやメソドロジーも異なってくることが想定される。このため、文献調査から実務家のゲスト招聘まで、理論と実践の両面から研究成果を出せるように授業を組み立てていく。具体的な授業の進め方は、最初にそれぞれの院生から関心内容の発表を受け、それに関連した先行研究を検索、これらを教材として院生が発表、受講生全員による議論を通じて、理解を深めていく。したがって、下記の授業計画をベースに、受講する院生の関心内容によって授業の進め方や教材にする論文などを決定する。
・授業の形式
授業は、Zoomを使用し、オンライン授業形式で行う。ZoomのID・パスコード等については、初回授業までに学習支援システム(Hoppii)に掲載する。授業開始後、新型コロナウイルスの感染状況が改善し、対面授業が可能となった場合は、対面授業に切り替える。その場合、事前通知を行い、2週間後より対面授業に切り替える。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
春学期
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回:オリエンテーション
本授業の進め方や評価方法などについて説明するとともに、受講生の関心や希望を聞き、今後の授業に反映させる。
第2回:研究関心の発表
受講生がそれぞれの研究テーマとしていきたい内容について発表し、議論を行い、関心内容を整理する。
第3回:論文の検索方法の指導
受講生がそれぞれの関心にそって、複数の論文を選択し、紹介するための検索方法について、指導する。
第4回:論文の選択
受講生がそれぞれの関心にそって、複数の論文などを選択し、紹介する。受講生と教員の議論を通じて、受講生ひとりあたりひとつの論文を選び、読み合わせていく教材とする。
第5回:論文の読み合わせ1
受講生のひとりまたはふたりが論文についての発表を行い、議論し、調査手法を含めた疑問点などを整理する。
第6回:論文の読み合わせ2
前回の読み合わせで提示された疑問点について、発表した受講生が調べてきた内容を示し、理解を深める。
第7回:論文の読み合わせ3
受講生のひとりまたはふたりが論文についての発表を行い、議論し、調査手法を含めた疑問点などを整理する。
第8回:論文の読み合わせ4
前回の読み合わせで提示された疑問点について、発表した受講生が調べてきた内容を示し、理解を深める。
第9回:論文の読み合わせ5
受講生のひとりまたはふたりが論文についての発表を行い、議論し、調査手法を含めた疑問点などを整理する。
第10回:論文の読み合わせ6
前回の読み合わせで提示された疑問点について、発表した受講生が調べてきた内容を示し、理解を深める。
第11回:研究方法の指導1
第5回から10回までの授業で発表された論文で用いられた研究方法について、指導する。
第12回:研究方法の指導2
第5回から10回までの授業で発表された論文で用いられた研究方法以外の方法について、詳細に指導する。
第13回:授業のふりかえり1
第1回から12回までの授業の振り返りを行い、課題や成果を確認する。
第14回:授業のふりかえり2
第1回から12回の授業の課題や成果を踏まえ、受講生の今後の研究の進め方について議論する。
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
授業時間外の学習は、各回ごとに異なる。予習については、発表の準備が必要な回は4時間、それ以外は2時間、復習については、毎回2時間が見込まれる。
テキスト(教科書)Textbooks
特定のテキストは定めない。授業中に配布する資料を用いて、授業を行う。
参考書References
受講生の希望と必要に応じて、随時、紹介する。
成績評価の方法と基準Grading criteria
他の受講生の発表への質疑への参加度などを含めた平常点50%、受講生自身の論文発表の内容(疑問点への回答を含む)のレベル50%を基準にして評価を行う。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
特になし。
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
オンライン授業に必要なPCやWi-Fi設備などを用意したうえで、学習支援視システム利用できる環境の準備が必要。
その他の重要事項Others
特になし。
担当教員の専門分野等
<専門領域>
NPO論、NPOマネジメント
<研究テーマ>
日米のNPO、社会運動
<主要研究業績>
・『アメリカの外国人労働者』明石書店、1991)
・『企業経営と人権:アメリカに学ぶ社会貢献とNPO』解放出版社、1993年
・『アメリカのなかの日本企業:グラスルーツとジャパンバッシング』日本評論社、1994年
・『災害ボランティアとNPO』共編著、朝日新聞社、1995年
・『ボランティア活動を考える:アメリカの事例から』岩波書店、1996年
・『NPOインターンシップの魅力』共編著、アルク、1998年
・『アメリカの労働運動の挑戦』労働大学、1999年
・『NPOマネジメントハンドブック』明石書店、2004年
・『指定管理者制度とNPO』明石書店、2007年
・『NPOと政治』明石書店、2008年
・『創造都市経済と都市地域再生』共著、大阪公立大学共同出版会、2011年
・『みんなで考える広域複合災害』共著、大阪公立大学共同出版会、2013年
・『高齢者が動けば社会が変わる』共著、ミネルヴァ書房、2017年
・『未来を切り拓く女性たちのNPO活動』共著、明石書店、2019年
・『コロナ禍における日米のNPO』共編著、明石書店、2020年