公共政策研究科Graduate School of Public Policy and Social Governance
LAW500P2－124（法学 / law 500）環境と知的財産権The Environment and Intellectual Property Rights
中里 妃沙子Hisako NAKAZATO
授業コードなどClass code etc
| 学部・研究科Faculty/Graduate school | 公共政策研究科Graduate School of Public Policy and Social Governance |
| 添付ファイル名Attached documents | |
| 年度Year | 2021 |
| 授業コードClass code | X9557 |
| 旧授業コードPrevious Class code | |
| 旧科目名Previous Class title | |
| 開講時期Term | 春学期後半/Spring(2nd half) |
| 曜日・時限Day/Period | 水6/Wed.6,水7/Wed.7 |
| 科目種別Class Type | |
| キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
| 教室名称Classroom name | |
| 配当年次Grade | |
| 単位数Credit(s) | 2 |
| 備考（履修条件等）Notes | |
| 実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
| カテゴリーCategory |
サステイナビリティ学専攻 （修士課程）サステイナビリティ学専攻専門科目 |
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Outline (in English)
The purpose of this course is to help students master the basic concepts and principles of Japanese Intellectual Property Rights such as Patent Act, Utility model right Law, Design Act, Plant Variety Protection and Seed Act, Copy right Act, Trademark Act, and Unfair Competition Prevention Act. It also introduces the International Intellectual Property including several global conventions, such as Paris Convention, Berne Convention, Agreement on Trade-Related Aspects of Intellectual Property Rights and Convention, and Convention on Biological Diversity.
At the end of the course, participants are expected to understand the Japanese Law system and social phenomena from the view points of legal perspective because Japanese Civil Code, which is the most important and basic law in Japanese law system, is introduced as well.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的（何を学ぶか）Outline and objectives
知的財産権の基礎を押さえた後、知的財産権の現代社会のおける重要性を学び、さらに工業的分野だけでなく、知的財産権が、自然及び環境問題とどのように関連しているか、知的財産権の種類にわけて、幅広く事例を挙げて講義する。
知的財産権の法的理解を深めるために、必要に応じて、民法などの法的問題についても、講義を行う。
特に、特許権、音楽著作権、商標権など、知的財産権の新しい動向についても解説するとともに、一般にはなじみがない種苗法も取り上げ、環太平洋パートナーシップ（TPP）の農業分野に対する影響、知的財産権に対する影響について解説する。
ほかに、生物多様性条約が知的財産権についても関連の深い条約であることを概説し、知的財産権の現代社会における広がりについて学ぶ。
到達目標Goal
特に、特許権、音楽著作権、商標権など、知的財産権の新しい動向についても解説するとともに、一般にはなじみがない種苗法も取り上げ、環太平洋パートナーシップ（TPP）の農業分野に対する影響、知的財産権に対する影響について解説する。
ほかに、生物多様性条約が知的財産権についても関連の深い条約であることを概説し、知的財産権の現代社会における広がりについて学ぶ。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか（該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連）Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、「DP1」「DP4」に関連している。
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)（学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. ）
対面で実施予定である。講師作成のパワーポイントレジュメを使用し、判例の紹介、その他新聞記事などを適宜配布しながら、知的財産権の内容及び知的財産権と自然との関係について概説する。
アクティブラーニング（グループディスカッション、ディベート等）の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
なし / No
フィールドワーク（学外での実習等）の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
春学期後半
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回：知的財産権が属地的権利であることを確認したのち、グローバル化した社会の中で、条約などを通じて、どのように保護されていくかを論じる。
・知的財産権とはどのような権利の呼称か
・知的財産権の法的性質（「独占」）について
・知的財産権の種類
・知的財産権の国際性（条約を中心にして）
第2回：工業所有権の中心的権利である特許権を概説し、工業分野だけでなく、自然及び環境との関係でも、関連の深い権利であることに触れる。
・特許法１：特許法についての概説及び特許権の具体的事例の説明
第3回：特許法のつづき
実用新案権についての概説
・特許法２：特許権に対する制限について
・実用新案法の解説及び実用新案権の具体的事例の説明
・意匠法の解説及び意匠権の具体的事例を説明
第4回：工業所有権のひとつである意匠権の概説
農業分野で重要な権利であり、自然と直接関わりのある育成者権保護する種苗法を中心に概説する。
・意匠権に対する制限について
・種苗法１：種苗法についての解説
第5回：種苗法についての概説の続き
・種苗法２：指定種苗制度についての解説
第6回：著作権について概説する。
・著作権法１：著作権法の概説
第7回：著作権についての概説の続き
・著作権法２：著作権に対する制限
第8回：商標法について概説し、特許権と同じく、工業分野だけではなく、農業分野など、自然とも深く関わってくる権利であることに触れる。
・商標法１：商標権について概説する
第9回：商標についての概説の続き
・商標法２：新しい商標について概説
第10回：不正競争防止法について概説し、知的財産権分野だけでなく、農業分野など、自然とも深く関わってくる権利であることに触れる。
・不正競争防止法
第11回：自然及び環境と知的財産権の関わりについて、特許権を中心に論ずる。特に、遺伝子特許、生物特許など新しい問題についても扱う。
また、特許権と育成者権の二重保護についても触れる。
・自然と特許権
・特許権と育成者権との関係（二重保護）
第12回：農林水産分野における知的財産権の保護についてのこれまでの講義の総まとめを行う。
・農林水産分野における知的財産権
・地域団体商標
・TPP交渉の農業及び知的財産権に対する影響
第13回：生物多様性条約が、知的財産権をも扱っている点について解説し、さらに今後の知的財産権の方向性についても概説する。
・生物多様性条約（知的財産権に関連して）
第14回：まとめ
学生による研究発表・レポート提出
授業時間外の学習（準備学習・復習・宿題等）Work to be done outside of class (preparation, etc.)
本授業の準備学習・復習時間は各2時間を標準とします。
テキスト（教科書）Textbooks
講師作成のパワーポイントレジュメ
参考書References
特にありません。
成績評価の方法と基準Grading criteria
平常点 ５０％ レポート課題 ５０％
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
毎年、知的財産権について最新の話題を取り入れてお話しようと考えていますが、今年は特にTPPに関連する事柄について、折に触れてお話しする予定です。
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
特にありません。
担当教員の専門分野等
＜専門領域＞
離婚・相続などの家事分野
景表法、薬機法、特商法などを踏まえた広告規制全般
＜研究テーマ＞
特になし
＜主要研究業績＞
特になし