公共政策研究科Graduate School of Public Policy and Social Governance
POL500P2-138(政治学 / Politics 500)外交政策論Studies on Diplomatic Policies
宮本 悟Satoru MIYAMOTO
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 公共政策研究科Graduate School of Public Policy and Social Governance |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2021 |
授業コードClass code | X9543 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 春学期後半/Spring(2nd half) |
曜日・時限Day/Period | 火6/Tue.6,火7/Tue.7 |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
教室名称Classroom name | |
配当年次Grade | |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
カテゴリーCategory |
サステイナビリティ学専攻 (修士課程)サステイナビリティ学専攻専門科目 |
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Outline (in English)
The objectives of the class is to understand how foreign policy is decided, while leaning Japanese postwar diplomatic history, territorial issues and foreign policy theory. The important point is the applying foreign policy theory in considering real foreign policy, while deepening the knowledge of the territorial issues and diplomatic issues facing Japan and international society, understanding the foreign policy theory in international politics.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
日本の戦後外交史や領土問題、外交政策理論について学んだうえで、外交政策がどのようにして決定されるのかについて理解していく。重要なことは、国際社会や日本が直面している外交問題や領土問題について知識を深め、国際政治学における外交政策論を理解した上で、現実の外交政策を考察する際に応用できるようになることである。
到達目標Goal
外交政策について、(1)日本の外交政策の歴史的な経緯と現状の説明をでき、(2)日本が置かれている領土や外交上の問題とその対処について理解を深め、(3)実際の外交政策の決定過程について学んだうえで、その理論的な知識を実際の問題に応用できる能力を身につけることを目標とする。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、公共政策学専攻公共マネジメントコースにおいては「DP1」「DP3」に関連している。ディプロマポリシーのうち、公共政策学専攻政策研究コースにおいては「DP1」「DP2」「DP3」「DP4」に関連、特に「DP4」は特に強く関連している。ディプロマポリシーのうち、サステイナビリティ学専攻においては「DP2」「DP4」に関連している。
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
2021年度は対面で実施する予定である。戦後日本外交史と日本の領土については、全体的に理解していくことが目的であり、基本的には講義形式によって授業を進めていくが、教員側の一方的な講義ではなく、受講者と対話をしながら授業を進めることを重視する。質問があれば、講義の途中でも遠慮なく質問してかまわないし、教員側からも積極的に受講者に問いかける。
対外政策の選択については、受講者側の発表について教師も含めて討議しながら、理解を深めていく。従って、授業が充実したものになるかは、受講者側の積極的な参加にかかっている。受講者の発表に対するフィードバックは、その都度、授業内でコメントすることにする。重要なことは、領土や安全保障上の問題に対して、外交政策が必ずしも合理的に決定されるわけではないことを理解し、実際の外交政策を理解するための応用力をつけることである。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
春学期後半
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回:戦後日本外交史(1)
戦後日本外交史のあらましと占領期における日本とGHQの交渉について学ぶ。テキスト:五百旗頭真編『戦後日本外交史』第三版補訂版。
第2回:戦後日本外交史(2)
戦後日本外交史について50年代を学ぶ。テキスト:五百旗頭真編『戦後日本外交史』第三版補訂版。
第3回:戦後日本外交史(3)
戦後日本外交史について60年代を学ぶ。テキスト:五百旗頭真編『戦後日本外交史』第三版補訂版。
第4回:戦後日本外交史(4)
戦後日本外交史について70年代を学ぶ。テキスト:五百旗頭真編『戦後日本外交史』第三版補訂版。
第5回:戦後日本外交史(5)
戦後日本外交史について80年代を学ぶ。テキスト:五百旗頭真編『戦後日本外交史』第三版補訂版。
第6回:戦後日本外交史(6)
戦後日本外交史について冷戦後を学ぶ。テキスト:五百旗頭真編『戦後日本外交史』第三版補訂版。
第7回:戦後日本外交史(7)
戦後日本外交史について全体像を議論する。テキスト:五百旗頭真編『戦後日本外交史』第三版補訂版。
第8回:日本の領土(1)
領土の概念や北方領土問題についての歴史的経緯やその問題点を探る。テキスト: 芹田健太郎『日本の領土』。
第9回:日本の領土(2)
竹島問題と尖閣諸島問題についての歴史的経緯やその問題点を探る。テキスト: 芹田健太郎『日本の領土』。
第10回:対外政策の選択(1)
外交とは何かを学ぶ。テキスト: 中西寛、石田淳、田所昌幸『国際政治学』。
第11回:対外政策の選択(2)
国内政治と対外政策の連関について学ぶ。テキスト: 中西寛、石田淳、田所昌幸『国際政治学』。
第12回:対外政策の選択(3)
ゲーム理論で国家間の戦略的依存関係ついて学ぶ。テキスト: 中西寛、石田淳、田所昌幸『国際政治学』。
第13回:対外政策の選択(4)
国際情勢についての認識と行動から戦争が勃発する原因について学ぶ。テキスト: 中西寛、石田淳、田所昌幸『国際政治学』。
第14回:対外政策の選択(5)
ゲーム理論で国家間の戦略的依存関係ついて学ぶ。テキスト: 中西寛、石田淳、田所昌幸『国際政治学』。
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
本授業の準備学習・復習時間は各2時間を標準とします。
テキスト(教科書)Textbooks
『戦後日本外交史』第三版補訂版、五百旗頭真編、有斐閣、2014年、2,200円
『日本の領土』芹田健太郎、中央公論新社、2010年、755円。ただし、授業で使用するのは一部分なので、その部分は最初の授業で配布する。
『国際政治学』中西寛, 石田淳, 田所昌幸、有斐閣、2013年、3,520円。ただし、授業で使用するのは一部分なので、その部分は最初の授業で配布する。
参考書References
『新訂第5版 安全保障学入門』防衛大学校安全保障学研究会編、株式会社亜紀書房。
『決定の本質―キューバ・ミサイル危機の分析』グレアム T. アリソン (著)、宮里 政玄 (訳)、中央公論新社、1977年。絶版。
成績評価の方法と基準Grading criteria
70%:平常点と、授業における発言内容の充実度
30%: 発表:「対外政策の選択」に関して、自分の研究にどのように応用できるのか最後の授業で一人一人発表してもらう。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
過度な学生の負担はない授業内容にしています。受講者の発表は短い時間でかまいません。
勤務後に授業に来られる方がおられたら、時間を考慮しますので、申し出てください。
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
対面授業では授業支援システムは使いません。オンライン授業ではZOOMを使います。
その他の重要事項Others
大学院の方針によって全てオンライン授業になる可能性があります。対面授業でも第8回の講義ではパワーポイントを使って説明します。
担当教員の専門分野等
<専門領域>国際政治学、比較政治学、政軍関係論、安全保障論
<研究テーマ>東アジアの安全保障、経済制裁、北朝鮮研究
<主要研究業績>
"North Korea's Foreign Policy: A Non-isolated Country with Expanding Relations" Takashi Inoguchi ed., The SAGE Handbook of Asian Foreign Policy, Dec. 2019,Sage Publishing.
「北朝鮮流の戦争方法-軍事思想と軍事力、テロ方針」川上高司編『「新しい戦争」とは何か-方法と戦略-』2016年1月、ミネルヴァ書房。
「北朝鮮の軍事・国防政策」木宮正史編『朝鮮半島と東アジア』2015年6月、岩波書店。
『北朝鮮ではなぜ軍事クーデターが起きないのか?政軍関係論で読み解く軍隊統制と対外軍事支援』2013年10月、潮書房光人社。