公共政策研究科Graduate School of Public Policy and Social Governance
SOS600P1-501(その他の社会科学 / Social science 600)論文研究指導1ASeminar 1 on Master Thesis A
名和田 是彦Yoshihiko NAWATA
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 公共政策研究科Graduate School of Public Policy and Social Governance |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2021 |
授業コードClass code | X9104 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 春学期授業/Spring |
曜日・時限Day/Period | 土5/Sat.5 |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
教室名称Classroom name | |
配当年次Grade | |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
カテゴリーCategory |
公共政策学専攻 (修士課程)研究指導科目 |
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Outline (in English)
This is part of the research-training program for master course 1st semester students working in the area of public policy studies. The workshop's principal objective is to foster intellectual exchange by showcasing work from leading and emerging scholars. The workshop will provide a forum in which research students can present their work, discuss the theoretical and methodological problems involved, discuss common challenges in conducting research in this area and obtain feedback on their work.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
公共政策研究科の論文指導科目として、修士課程1年目の院生を対象に修士論文やリサーチペーパーを各自の設定した研究テーマに即してどのように取りまとめていけばいいかを指導するものである。
到達目標Goal
各自の論文を実際に書き切ることがもちろん大きな目標だが、そのまえに、修士課程1年目の課題として、(1)それぞれが関心を持ち熱意をもって取組める研究テーマを発見すること、(2)その研究テーマを追究できる適切な理論枠組や方法を習得すること、(3)論文というものの構成の仕方を理解すること、(4)必要な資料を収集したり先行研究をフォローする時の技法や留意点を理解すること、を具体的な目標として取組む。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、「DP1」「DP2」「DP3」「DP4」に関連している。
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
各院生の学習・研究の進捗に応じて進めていく。下に示す「授業計画」はあくまで目安であるけれども、まさに目安として、どんなことを身につけたらいいかをあらかじめ知っておくために活用してもらいたい。
原則として対面により行うことを考えている。また、授業で報告をしてもらった場合には、原則としてその場で、場合によっては次回に、コメントをする。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
あり / Yes
授業計画Schedule
春学期
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回:一個の研究を作り上げていく心構え
最初に当たって、大学院でのコースワークを経ながら自分固有の研究を論文として著していくことのイメージをつかむ。
第2回:図書館を利用した資料探索 その1 基本編
図書館の利用の仕方、オンラインデータベースの利用の仕方の基礎を学ぶ。
第3回:図書館を利用した資料探索 その2 発展編
図書館の閉架部分を見ながらどんな資料があるかを実感すること、それから、オンラインデータベースの様々な使い方を知ること。
第4回:研究企画の立案
さしあたりこの時点で持っている研究テーマ、仮説、それを追究する具体的な方法、理論枠組、先行研究、などをフォーマットに記載してもらい、これに基づいて指導を行なう。
第5回:論文構成の技法 その1 基礎編
論文の構成の仕方の基礎を指導する。
第6回:論文構成の技法 その2 発展編
院生の研究関心にも合致し、かつ構成のすっきりした良質な学術論文を選定し、これを実際に講読することを通じて、論文の構成の仕方を学ぶ。
第7回:論文構成の技法 その3 レジュメの作り方
大学院の授業では、レジュメを作成して発表するという機会が多くあるだろう。論文の構成を読み解き、簡略で分かりやすいレジュメを作成してみることを通じて、論文の構成の仕方を学ぶと同時に、レジュメの上手な作り方をも習得できるようにしたい。
第8回:フィールド調査の基礎
論文を作成していく上で、様々な形で外に出て人の話を聞いたり資料の提供をお願いしたりする場面があるだろう。このようなフィールド調査の基礎について指導する。
第9回:研究企画の推進
第4回の研究企画の立案でさしあたり取組むこととした方向に従った結果を報告してもらい、研究の進め方について指導する。
第10回:先行研究のフォロー
論文では先行研究をきちんとフォローしてあることが大事である。先行研究の見つけ方、整理の仕方について、具体的に指導する。
第11回:先行研究の整理
それぞれの院生がさしあたり設定している研究企画に沿って、できる範囲で先行研究を整理したものを示してもらい、指導を行なう。
第12回:研究テーマ設定上の悩みの解決
それぞれの院生が持っている研究テーマ設定・推進上の悩みを聞き、解決の方策を考える。
第13回:論文の理論枠組の設定
理論枠組とは、社会認識上の大理論だけではなく、それぞれの研究の基本的な枠組をも含めて考えている。さしあたり設定している研究企画に沿って、どんな枠組によって説得的な論文を書こうとしているかを報告してもらい、指導を行なう。
第14回:論文の基本ルール
論文を書くことへの意欲が高まった時期を捉えて、論文の形式上のスタイル、例えば、註の付け方とか文献表の作り方、更には学会誌への投稿の際の様々なルールなどについて、一通りの指導を行なう。
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
この科目の性質からして、まさに各院生が自分の論文に取組むことそのものであるのだが、具体的には、それぞれの回ごとに、「授業の到達目標」欄に示した4つの項目に沿って、具体的に行なっておくべき作業を指示する。例えば、論文の構成の仕方を指導した後は、実際に自分が当面関心と知識を持っているテーマに即して論文の構成案を作ってみるなどである。
テキスト(教科書)Textbooks
テキストは使用しない。
参考書References
各院生の関心や資質、到達度などに応じて、その都度指示する。
成績評価の方法と基準Grading criteria
「授業の到達目標」欄に記した4つの項目を果たしてまたどの程度身につけたかを評価基準とする(各項目25%ずつ)。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
該当せず。
担当教員の専門分野等
<専門領域>コミュニティ政策論
<研究テーマ>都市内分権(特に日本とドイツ)、自治会・町内会の研究
<主要研究業績>
編著『コミュニティの自治』(日本評論社、2009年)
単著論文「ブレーメン市の地域評議会法の新展開に見る「参加」と「協働」」水林彪・吉田克己編『市民社会と市民法――civilの思想と制度』日本評論社、2018年、257〜287頁。
単著論文「日本型都市内分権の限界と可能性 —宮崎市の地域自治区制度の運用を素材として」『法学志林』第118巻第3号、2020年、1〜88頁。