人文科学研究科Graduate School of Humanities
HIS500B4（史学 / History 500）西洋史学特殊講義ＡⅡLecture: Western HistoryAⅡ
松原 俊文
授業コードなどClass code etc
| 学部・研究科Faculty/Graduate school | 人文科学研究科Graduate School of Humanities |
| 添付ファイル名Attached documents | |
| 年度Year | 2021 |
| 授業コードClass code | X1327 |
| 旧授業コードPrevious Class code | |
| 旧科目名Previous Class title | |
| 開講時期Term | 秋学期授業/Fall |
| 曜日・時限Day/Period | 水5/Wed.5 |
| 科目種別Class Type | |
| キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
| 教室名称Classroom name | |
| 配当年次Grade | |
| 単位数Credit(s) | 2 |
| 備考（履修条件等）Notes | |
| 実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
| カテゴリーCategory | 史学専攻(博士後期課程) |
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Outline (in English)
The course offers tutorials on reading ancient Roman history in English. It is primarily designed for students specialised in Western history who wish to improve their reading fluency and efficiency of academic English.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語・英語併用 / Japanese & English
授業の概要と目的（何を学ぶか）Outline and objectives
古代ローマ史に関する英文文献の講読を通じて、英語で書かれた西洋史関連の研究文献の精読力と速読力を身につける。
到達目標Goal
本授業は、以下を到達目標とします。
・ 英文学術文献を正確かつ速く読むことができる。
・ 論じられているテーマに関して自主的に調べ、批判的に考えることができる。
・ 古代ローマ史上の問題とそれに対する取り組み方を身につけ、自分の論点を立てることができる。
授業で使用する言語Default language used in class
日本語・英語併用 / Japanese & English
授業の進め方と方法Method(s)（学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. ）
1. この授業は、オンライン授業（リアルタイム配信型）形式で行います。アプリケーションはSkypeのWEBミーティング機能を使用する予定です。
2. 古代ローマの政治・社会・文化に関する英文文献を講読します。テキストは通史や特定の問題に絞った論文ではなく、政治制度や属州経営といったテーマを包括的に扱った文献から、受講者の希望も加味した上で決定します。
3. 授業は任意の受講者にテキストを和訳してもらい、適宜解説を行う形で進めます。また内容や英文に関して全受講者に質問を行い、正しく把握しているか確認します。したがって全員が前もって英文テキストを下読みし、内容を把握しておく必要があります。
4. フィードバックは、授業時間内に講評と解説の機会をもうける形で行います。
アクティブラーニング（グループディスカッション、ディベート等）の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク（学外での実習等）の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
秋学期
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回：イントロダクション
テキスト決定・予習方法の説明
第2回：文献講読1
問題の背景説明・イントロダクション講読
第3回：文献講読2
イントロダクションの解説と質疑
第4回：文献講読3
第一節講読
第5回：文献講読4
第一節の解説と質疑
第6回：文献講読5
第二節講読
第7回：文献講読6
第二節の解説と質疑
第8回：文献講読7
第三節講読
第9回：文献講読8
第三節の解説と質疑
第10回：文献講読9
第四節講読
第11回：文献講読10
第四節の解説と質疑
第12回：文献講読11
第五節講読
第13回：文献講読12
第五節の解説と質疑
第14回：秋学期の総括
文献の論点整理と討論
授業時間外の学習（準備学習・復習・宿題等）Work to be done outside of class (preparation, etc.)
本授業の準備学習・復習時間は、各2時間を標準とします。事前に指定された英文テキストの箇所を充分に下読みしておくのは言うまでもなく、固有名詞・事項・専門用語などで不明なものについてもできる限り調べておくこと。授業後は、誤読していた箇所を重点的に読み直して、論旨を再確認すること。
テキスト（教科書）Textbooks
教科書は使用しません。Blackwell Companions to the Ancient Worldシリーズから、古代ローマ史を扱ったテキストを配信します。
参考書References
・ Hornblower, S., Spawforth, A. (eds.), Oxford Classical Dictionary (4th ed.), Oxford, 2012.
・ Bagnall, R. S., et al. (eds.), The Encyclopedia of Ancient History, Malden, MA, 2012.
・ Cancik, H., Schneider, H. (eds.), Salazar, C. F. (Eng. ed.), Brill’s New Pauly, Leiden, 2002-2010.
・ バウダー編、小田謙爾他訳『古代ローマ人名事典』原書房、1994年
・ 松原國師『西洋古典学事典』京都大学学術出版会、2010年
成績評価の方法と基準Grading criteria
平常点100%（英文読解の精度と内容理解度50％、議論の背景と史料の把握度50%）で評価します。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
アンケート対象外につき該当なし。
その他の重要事項Others
毎回授業に英和辞書を持ってくること。辞書の指定はありませんが、収録語句20万語以上の辞書（リーダーズ英和辞典、ジーニアス英和大辞典、研究社新英和大辞典等）、もしくはそれに相当する電子辞書が望ましい。
担当教員の専門分野等
＜専門領域＞
古代ローマ史
＜研究テーマ＞
ギリシア・ローマの歴史叙述
＜主要研究業績＞
1. ‘Out of Many, One? An Aspect of the Public Rôle of Roman Historiography’, Kodai: Journal of Ancient History 16, Editorial Board of Kodai, 2015.
2. 「伝記と歴史の境界を越えて － 英雄伝というジャンルの誕生」、小池登、佐藤昇、木原志乃編『『英雄伝』の挑戦 新たなプルタルコス像に迫る』、京都大学学術出版会、2019年
3. 「記憶（メモリア）と政治 － ローマの政治文化における歴史の役割 －」、『西洋史研究』新輯第48号、西洋史研究会、2019年