人文科学研究科Graduate School of Humanities
HIS500B4（史学 / History 500）東洋史学特殊講義ＢⅠLecture: Oriental HistoryBⅠ
水上 和則
授業コードなどClass code etc
| 学部・研究科Faculty/Graduate school | 人文科学研究科Graduate School of Humanities |
| 添付ファイル名Attached documents | |
| 年度Year | 2021 |
| 授業コードClass code | X1324 |
| 旧授業コードPrevious Class code | |
| 旧科目名Previous Class title | |
| 開講時期Term | 春学期授業/Spring |
| 曜日・時限Day/Period | 水4/Wed.4 |
| 科目種別Class Type | |
| キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
| 教室名称Classroom name | |
| 配当年次Grade | |
| 単位数Credit(s) | 2 |
| 備考（履修条件等）Notes | |
| 実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
| カテゴリーCategory | 史学専攻(博士後期課程) |
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Outline (in English)
Chinese ceramics production and cultural study
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的（何を学ぶか）Outline and objectives
中国陶磁生産文化研究
到達目標Goal
陶磁生産技法を通じて、制作文化を研究する能力を獲得する。
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)（学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. ）
中国は“やきもの”の国である。両大河により育まれた平坦で酸性の広大な大地からは、豊かな陶瓷原料を産し、各地で窯業生産が行われた。陶磁器の生産技術を理解することで、陶磁文化が如何に開花したかを学んでゆく。基本文献を精読し、文献史学の学術成果を活用して、基礎力を構築する。中国国内だけでなく、交易と共にアジア諸国への技法伝搬も講義する。
博物館・美術館所蔵品を提示し、優れた造形と装飾をもつ中国陶瓷の名品を鑑賞する能力を養う。時に、遺趾出土の陶瓷片などを元にディスカッションを行い、具体性の強い授業を行ってゆく。
【授業形式】対面授業を行う。
基本的に疑問は授業内で解決すること。授業内で出来なかった質問等は、教員の学内メールで受け付ける。
アクティブラーニング（グループディスカッション、ディベート等）の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク（学外での実習等）の実施Fieldwork in class
あり / Yes
授業計画Schedule
春学期
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回：概説
アジア陶磁生産研究の意義と目的
第2回：アジア陶磁研究の意味
アジア陶磁文化の世界視野上の位置付け
第3回：中国陶磁の調査方法
調査対象と調査方法の具体例
第4回：中国陶磁生産の基準資料
陶磁生産の基準資料とは。何を窯業生産と言うのか
第5回：中国陶磁機能分岐と年代設定
土器・陶器・磁器の分類と、開始年代設定
第6回：中国陶磁研究状況
中国に於ける研究状況
第7回：陶磁考古資料と取扱い
考古資料と分析試料の取扱い方法
第8回：陶磁生産研究上の基本文献(一)
『中国陶瓷見聞録』(清・康煕六十一年)を読む
第9回：同 基本文献(二)
『景徳鎭陶録』(清・嘉慶二十年)を読む
第10回：中国陶磁器の東アジア交易
新安沖沈船と交易品
第11回：陶磁交易と製陶技術伝搬
瀬戸と唐津の製陶技術からみる中国技法
第12回：朝鮮半島への技術伝搬
北宋官窯と高麗青磁の技
第13回：日本への技術伝搬
唐津の窯と肥前磁器窯の形態比較
第14回：中国陶磁の展示見学(日程未定)
東京国立博物館を予定
授業時間外の学習（準備学習・復習・宿題等）Work to be done outside of class (preparation, etc.)
提示する基本文献を身近に置き、繰り返し通読すること。
本授業の準備・復習時間は、各２時間を標準とします。
テキスト（教科書）Textbooks
必要に応じプリント配布
参考書References
授業の進行に沿って随時紹介する。
講義で扱う文献は以下
『中国陶瓷見聞録』(清・康煕六十一年)平凡社、東洋文庫(363)、ISBN-13: 978-4582803631
『景徳鎭陶録1 2』(清・嘉慶二十年)平凡社、東洋文庫(464・465)、ISBN-13: 978-4582804645 ISBN-13: 978-4582804652
成績評価の方法と基準Grading criteria
平常点（60%）と研究発表・レポート(40%)の合計で成績評価を行う。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
今後順次対応してゆく。
その他の重要事項Others
陶磁制作の学外見学(日程未定)
担当教員の専門分野等
＜専門領域＞
中国陶瓷史
＜研究テーマ＞
唐宋代の陶瓷技法の研究
＜主要研究業績＞
(1)「中国釉下彩瓷釉の研究」『東洋陶磁 Vol.31』2002年
(2)「宋元代景徳鎭窯業における素地土配合の研究」『元代青花白瓷研究』六一書房、2009年
(3) 「景徳鎮調合原料の成形性不良と胴継ぎ技法の始まり」『中近世陶磁器の考古学 第八巻』雄山閣、2018年
(4) 「曜変天目再現研究の調査報告」『法政史学 第90号』2018年
(5)「宋代建窯黒褐釉媒熔剤原料についての考察」『中近世陶磁器の考古学 第十三巻』雄山閣、2021年