人文科学研究科Graduate School of Humanities
LIT500B2（文学 / Literature 500）日本中世文芸特殊研究ＡResearch: Medieval Japanese Literature A
佐藤 明浩
授業コードなどClass code etc
| 学部・研究科Faculty/Graduate school | 人文科学研究科Graduate School of Humanities |
| 添付ファイル名Attached documents | |
| 年度Year | 2021 |
| 授業コードClass code | X0628 |
| 旧授業コードPrevious Class code | |
| 旧科目名Previous Class title | |
| 開講時期Term | 春学期授業/Spring |
| 曜日・時限Day/Period | 木3/Thu.3 |
| 科目種別Class Type | |
| キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
| 教室名称Classroom name | |
| 配当年次Grade | |
| 単位数Credit(s) | 2 |
| 備考（履修条件等）Notes | |
| 実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
| カテゴリーCategory | 日本文学専攻(博士後期課程) |
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Outline (in English)
This course deals with Hekiansho(written by Fujiwarano Sadaie).The aim of this course is to understand the characteristics of Waka literaly works and to acquire skills to study them.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的（何を学ぶか）Outline and objectives
藤原定家著『僻案抄』の後撰集注釈をとりあげ、書誌・文献の知識を身につけたうえで、内容を精細に読解し、見出した課題を探究します。
到達目標Goal
・書誌・文献に関する知識を身につけ、作品の研究を推進する技能を習得する。
・調査、考究の過程でみいだした課題について、適切な方法を用いて探究できる。
・写本、版本のくずし字を読解できる。
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)（学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. ）
・『僻案抄』の後撰集注釈を読解していきます。宮内庁書陵部鷹司家旧蔵本を底本とし、書誌の特徴をとらえたうえで、各受講者の担当部分を決め、精確に読解するための調査をし、課題について考究した内容を、作成した資料を提示して発表します。それを基に全員で討論します。
・はじめに各自の担当箇所を決め、調査・考究の方法、発表の要領を教員が提示します。
・発表、討論の内容、提出課題について、教員が講評します。
・研究文献を読んで、研究上の課題を共有します。
・随時、くずし字を読解する練習を行います。
アクティブラーニング（グループディスカッション、ディベート等）の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク（学外での実習等）の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
春学期
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回：ガイダンス
調査、考究の方法 担当箇所の決定
第2回：『僻案抄』の概要
文献の基礎的情報
第3回：『僻案抄』の背景
平安・鎌倉時代の歌学・和歌注釈
第4回：『後撰和歌集』諸本の概要
天福本等の実態の確認
第5回：後撰1「ふる雪の」
発表と討論
第6回：後撰214「こよひかく」
発表と討論
第7回：後撰241「けふよりは」
発表と討論
第8回：追註「かはやしろ」
追註「かはやしろ」の講読
第9回：後撰262「秋くれば」
発表と討論
第10回：後撰679「あふ事は」
発表と討論
第11回：『僻案抄』の研究
発表と討論
第12回：後撰903「はちすはの」
発表と討論
第13回：後撰1259「いまこむと」
発表と討論
第14回：まとめ
春学期の課題整理
授業時間外の学習（準備学習・復習・宿題等）Work to be done outside of class (preparation, etc.)
・各自の担当歌について、十分な調査、考究を行い、あらかじめ発表資料を提示して、発表に臨みます。担当者以外の受講者は、とりあげられる箇所について予習し、提示された資料を読んで、ポイントを把握して、討論に臨みます。
・授業でとりあげる研究文献をあらかじめ読んで、要点・問題点をとらえておきます。
・くずし字の読解練習をすすめます。
・準備学習、復習の時間は、1回につき平均で4時間を標準とします。
テキスト（教科書）Textbooks
配付します。
参考書References
授業時に提示します。
成績評価の方法と基準Grading criteria
発表内容50％、考察レポート20％、討論への参加状況30％を総合して評価します。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
写本についての知識や読解技能を確認しながらすすめます。
その他の重要事項Others
受講者数によって、担当箇所、回数を調整します。
担当教員の専門分野等
＜専門領域＞日本古典文学
＜研究テーマ＞平安・鎌倉時代の和歌集・歌書
＜主要研究業績＞『院政期和歌文学の基層と周縁』（和泉書院 2020年）