経営学部Faculty of Business Administration
ECN200FD(経済学 / Economics 200)コーポレートファイナンス入門Ⅰ(2019年度以降入学者)Introduction to Corporate Finance I
金 瑢晋Yong-jin KIM
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 経営学部Faculty of Business Administration |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2021 |
授業コードClass code | A4469 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 春学期授業/Spring |
曜日・時限Day/Period | 火2/Tue.2 |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
教室名称Classroom name | |
配当年次Grade | 2~4 |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | |
他学部公開科目Open Program | |
他学部公開(履修条件等)Open Program (Notes) | |
グローバル・オープン科目Global Open Program | |
成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | |
成績優秀者の他学部科目履修(履修条件等)Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | ○ |
SDGsCPSDGs CP | |
アーバンデザインCPUrban Design CP | |
ダイバーシティCPDiversity CP | |
未来教室CPLearning for the Future CP | |
カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
千代田コンソ単位互換提供(他大学向け)Chiyoda Campus Consortium | |
入学年度Admission year | |
カテゴリー(2019年度以降)Category (2019~) | 市場経営学科専門科目200番台 |
カテゴリー(2018年度以前)Category (~2018) |
すべて開くShow all
すべて閉じるHide All
Outline (in English)
This course introduces the basics of corporate finance. Topics include investment projects analysis, capital structure, valuation of the firm, payout policy, M&A decision, financial risk management, and international financial management.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
CFOと呼ばれる最高財務責任者は、様々な財務意思決定問題の解決策を見出さなければなりません。ここで、財務意思決定とは、投資案の評価、資金調達手段の選択、企業価値の評価、ペイアウト政策、買収・合併の決定、新規株式公開の決定、コーポレート・ガバナンス、財務リスク管理、国際財務管理など等があり、多岐に渡ります。なお、最高財務責任者が合理的な財務意思決定を行うためには、資金提供者である投資家の行動原理を理解する必要があります。例えば、企業価値の値評は、企業の経営者と投資家の両方の意思決定において極めて重要なプロセスです。この授業では、企業価値向上に関わる様々な財務意思決定問題を取り上げ、企業の最高財務責任者が、どのような考え方に基づき、その問題を解決すべきかについて検討します。
到達目標Goal
・キャッシュフローの時間価値の重要性が分かるようになるます。
・投資案・金融資産・企業の価値が評価出できるようになります。
・株式会社の経営者と投資家の関係に対する見方が確立します。
・株主と債権者の立場の違いが分かるようになります。
・資金調達手段の選択について理解が深まります。
・配当・自社株買いに関する理解が深まります。
・財務リスクについて理解が深まります。
・経済・金融関連のニュースをより身近に感じるようになります。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、「DP1-1」と「DP4」に関連が特に強く、「DP1-3」、「DP2-1」、「DP2-2」、「DP5」に関連がかなりある
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
授業は、基本的に講義形式に基づきます。また、受講者との相互コミュニケーションを重視しますので、積極的な授業参加を高く評価します。電卓(関数電卓を含む)を持参し、授業中に使用して構いません。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
なし / No
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
Ⅰ 春学期
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
1:企業と資本市場
企業組織の形態、株式会社の仕組みの理解、投資家とステークホルダー、資本市場の役割
2:財務諸表と情報
財務諸表からの情報と財務意思決定、市価と簿価、キャッシュフローの重要性
3:キャッシュフローの時間価値1
キャッシュフローの割引現在価値・将来価値、資産評価と無裁定均衡の理解
4:キャッシュフローの時間価値2
特殊なキャッシュフローを持つ場合の割引現在価値の計算、表計算ソフトを用いた計算例
5:債券と株式の評価
マネーの時間価値の応用、債券の理論価格、債券の利回り、株式の理論価格、配当割引モデル、企業成長と株価
6:投資の意思決定1
プロジェクト評価の諸手法、正味現在価値、内部収益率、回収期間法、収益性指標
7:投資の意思決定2
内部収益率法の落とし穴、資金制約がある場合のプロジェクト評価、日米企業における投資案評価の実際
8:証券のリターンとリスク1
株式の投資収益率、ポートフォリオ理論の基礎、分散可能なリスクと体系的リスクの理解、体系的リスクの尺度
9:証券のリターンとリスク2
市場均衡、均衡におけるリターンとリスクとの関係、ベータ値の推定、資本資産評価モデルの理解、マルチファクターモデルの紹介
10:資本コストの推定
株主資本コスト、株式のベータ、負債の資本コスト、加重平均資本コストの推定、負債利用の節税効果の含意
11:資本構成理論1
完全資本市場、資本構成理論の基礎、無裁定均衡の理解、MMの命題Ⅰと命題Ⅱ、レバレッジと株主資本コストの関係
12:資本構成理論2
節税効果、修正MMの命題ⅠとⅡ
倒産コストの考慮、資金調達意思決定とエージェンシ費用、トレードオフ理論、ペッキングオーダー理論、実務における資本構成、資本構成理論のまとめ
13:資本構成理論3
倒産コストの考慮、資金調達意思決定とエージェンシ費用、トレードオフ理論、ペッキングオーダー理論
14:総括
補足と纏め
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
授業内容について理解を深めるためにも日頃経済関連記事、経済ニュースなどに目を配りましょう。本授業の準備学習・復習時間は、各2時間を標準とします。
テキスト(教科書)Textbooks
新井富雄・高橋文朗・芹田敏夫著『コーポレート・ファイナンス』、中央経済社、2016
参考書References
コーポレート・ファイナンス、企業財務論、経営財務論というタイトルがついている図書の中で、受講者が理解できるレベルの本を参照して下さい。
成績評価の方法と基準Grading criteria
期末試験90%、クイズ10%
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
更に分かり易い解説を心がけます。
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
電卓や表計算ソフトウェアの使い方に慣れて置きましょう。
その他の重要事項Others
授業では、初歩的な計算を行いますが、特に前提知識は要りません。奮ってご参加下さい。
関連科目
ファイナンス入門、投資入門、ポートフォリオ理論、デリバティブ入門Ⅰ/Ⅱ、Excelで学ぶファイナンス理論Ⅰ/Ⅱ
実務経験のある教員による授業
民間シンクタンクの金融部門で財務意思決定や金融市場調査などの金融実務に携わりました。授業では、ファイナンスの基礎理論と実際についてわかり易く解説します。