経営学部Faculty of Business Administration
MAN300FD(経営学 / Management 300)製品開発論ⅡProduct Development II
田路 則子Noriko TAJI
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 経営学部Faculty of Business Administration |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2021 |
授業コードClass code | A4468 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 秋学期授業/Fall |
曜日・時限Day/Period | 金2/Fri.2 |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
教室名称Classroom name | |
配当年次Grade | 3~4 |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | |
他学部公開科目Open Program | |
他学部公開(履修条件等)Open Program (Notes) | |
グローバル・オープン科目Global Open Program | |
成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | |
成績優秀者の他学部科目履修(履修条件等)Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
SDGsCPSDGs CP | |
アーバンデザインCPUrban Design CP | |
ダイバーシティCPDiversity CP | |
未来教室CPLearning for the Future CP | |
カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
千代田コンソ単位互換提供(他大学向け)Chiyoda Campus Consortium | |
入学年度Admission year | |
カテゴリー(2019年度以降)Category (2019~) | 市場経営学科専門科目200番台 |
カテゴリー(2018年度以前)Category (~2018) | 市場経営学科専門科目 |
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Outline (in English)
Students learn how to integrate technological knowledge and manage the process of product development. Product development is to commercialize science/technology in order to increase customer satisfaction. Research & development is a task of engineering people. On the other hand, making a strategy and designing and operating organization is a task of people related to social science. This class has an objective of deep understanding management in high-tech industries.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
PC、TV、スマートフォン等ハイテク製品の進歩は目覚しく、我々の生活に便益を与えている。そのハイテク製品とは、どのような技術知識が統合されているのか、製品として世に出るまでにどのようなプロセスをたどるのか、どのような組織で製品開発は行われているのかを学ぶ。
顧客の満足を高めるために、サイエンスを製品化することが製品開発である。サイエンスそのものを追求して研究することは理工系人材の仕事であるが、戦略上の位置づけを考えること、組織の設計や運営は、社会科学系人材の役割である。ハイテク産業のマネジメントについて理解を深めることが目標である。
到達目標Goal
以下に関する知識を習得し、将来、製品開発に携わる職務に就いた際に役立つ考察力と判断力の基礎を固めることが目標である。
ハイテク製品を生み出す製品開発を学ぶ意義
・サイエンスとビジネスの関係、ハイテク製品がもたらす便益、製品開発を文科系が学ぶ意義
ハイテク製品の構造
・統合される多様な技術知識
・コスト構造
製品開発のプロセス
・研究、開発、製造、販売までのプロセス
・コンセプト・デザインの重要性
・マニュファクチャリング(製造)
イノベーション
・市場と技術の関係
・イノベーションの定義
・ドミナント・デザインの決定
製品開発戦略
・競争戦略論と資源蓄積論
・ライセンシング、アウトソーシング、アライアンス、ハイテク・スタートアップ
製品開発組織
・研究所と事業部
・プロジェクト・マネージャーの仕事
・グローバル市場への対応
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、「DP1-1」に関連が特に強く、「DP1-4」、「DP2-1」、「DP2-2」、「DP4」、「DP5」に関連がかなりある
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
原則、オンデマンド形式の講義となる。解説をする講義の映像を試聴しながら、ビジネスケースを読んだり、ビジネス映像を見て理解を深める。製品の感覚や製品開発の仕事のイメージが持てるようなメニューを用意している。
ほとんどの事例は、ビジネスケースが用意されているので、指示に従って、事前または事後に読むことが望ましい。ケースは大学院レベルのものを使用しているので、かなり難解である。ビジネス映像と解説講義を試聴した後に、受講生は設問に対する考察を考え、提出する必要がある。
秋学期はビジネスプラットフォーム、グローバル化、日米のスタートアップの事例を扱う。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
Ⅱ 秋学期
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
1:カメラ(コダック)
ラディカルとインクリメンタル・イノベーション
2:カメラ(コダックと富士フィルム
イノベーションのジレンマ
3:イメージセンサー (ソニー)
イノベーションのジレンマ
4:PC(Apple)
ドミナントデザインの決定
5:PC(Apple)
ビジネス・プラットフォームの構築
6:自動車(トヨタ)
アジアでのローカリゼーション
7:空調機(ダイキン工業)
欧州市場における製品サービス
8:空調機(ダイキン工業)
グローバル&ローカル
9:シリコンバレーのスタートアップ
起業エコシステム
10:シリコンバレーのスタートアップ(IT)
起業プロセス
11:シリコンバレーのスタートアップ(ライフサイエンス)
起業プロセス
12:日本のスタートアップ
起業エコシステム
13:日本のスタートアップ(IT)
起業プロセス
14:日本のスタートアップ(ライフサイエンス)
起業プロセス
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
事前または事後にビジネスケースを読む必要がある。事前にケースを読んだり、課題提出のために、2時間程度の予習と、受講後の復習に2時間程度が必要となる。
テキスト(教科書)Textbooks
特になし
参考書References
①『起業プロセスと不確実性のマネジメント』田路則子 白桃書房 2020年
②『ハイテク・スタートアップの経営戦略―オープン・イノベーションの源泉』田路則子・露木恵美子 東洋経済新報社 2010年
成績評価の方法と基準Grading criteria
全部で4回程度の課題の提出及び最終課題(またはテスト)によって評価する。なお、映像とビジネスケースを理解しなければ、課題に答えることは難しいので、すべてを習得してほしい。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
なじみのない製品を扱う回もあるが、VTRや写真等を使うことにより、「製品を理解することができた」という意見は多かった。
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
オンデマンドであるため、PCとwifi環境がなければ、学習できない。
その他の重要事項Others
関連科目は、技術管理論Ⅰ/Ⅱ、経営戦略論Ⅰ/Ⅱ、国際経営論Ⅰ/Ⅱ等
教員の研究テーマ
「イノベーション・マネジメントにおける戦略と組織行動」
「グローバル戦略」
「ハイテク・スタートアップの成長」
主要研究業績
①『起業プロセスと不確実性のマネジメント』田路則子 白桃書房 2020年
②「アーキテクチャ進化における製品開発マネジメント・半導体露光機産業の事例から」榎波龍雄・田路則子『一橋ビジネスレビュー』第65巻号,pp172-184,2017年.
③「ITビジネスの興隆を支える移民のシリアル・アントレプレナー」田路則子・新谷優『研究技術計画』30巻,pp.312-325,2016年
④“Resource Acquisition in High-Tech Startup Global Strategies,” Noriko Taji, Technology, Innovation, Entrepreneurship and Competitive Strategy, Emerald Publishing Group,Vol. 14,pp.263-287,2014
⑤『ハイテク産業における研究開発者のキャリア」田路則子『日本のキャリア論ー専門職編』金井壽宏・鈴木竜太編著 白桃書房,pp.133〜159,2013年.
⑥「WEBビジネスの起業家像ーシリコンバレーのモバイル&ソーシャルメディア・ビジネス」田路則子『赤門マネジメントレビュー』第10巻10号, pp.753-774.2011年
⑦『ハイテク・スタートアップの経営戦略―オープン・イノベーションの源泉』田路則子・露木恵美子,東洋経済新報社,2010年
⑧「半導体商社の事業ドメイン拡大のメカニズム」田路則子・甲斐敦也,『赤門マネジメント・レビュー』東京大学,第8巻,5号,pp211-231,2009年
⑨『アーキテクチュラル・イノベーション』田路則子,白桃書房,2005年