経済学研究科Graduate School of Economics
ECN512C1－2（経済学 / Economics 500）経済史ＢEconomic History B
杉浦 未樹Miki SUGIURA
授業コードなどClass code etc
| 学部・研究科Faculty/Graduate school | 経済学研究科Graduate School of Economics |
| 添付ファイル名Attached documents | |
| 年度Year | 2021 |
| 授業コードClass code | X3007 |
| 旧授業コードPrevious Class code | |
| 旧科目名Previous Class title | |
| 開講時期Term | 秋学期授業/Fall |
| 曜日・時限Day/Period | 水6/Wed.6 |
| 科目種別Class Type | |
| キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
| 教室名称Classroom name | |
| 配当年次Grade | |
| 単位数Credit(s) | 2 |
| 備考（履修条件等）Notes | |
| 実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience |
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Outline (in English)
This course provides an extensive overview on the multi-faceted development of textile industry of Japan in the 19-20th centuries. Through this course, students will gain basic knowledge on the approach and methods of Global Economic history as well as skills for searching, interpreting, and analyzing historical sources and literature.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的（何を学ぶか）Outline and objectives
明治から平成（19世紀と20世紀）までの日本における繊維産業の発達を、綿絹毛合繊に製帽業・衣服産業を加えて、多角的にグローバルな視点から位置付ける。1990年代から今日までに刊行された主要文献を読み解くことを通じて、経済史の基本的なアプローチや方法論を学ぶ。さらに史料分析や文献解釈のスキルを向上させる。
到達目標Goal
1.19－20世紀の産業発展を、組織、制度、技術普及、商品化と市場開拓の面から
理解する
２．経済史の基本的な文献解釈、史料調査、分析方法を学ぶ
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか（該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連）Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、「DP1」「DP2」に関連
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)（学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. ）
講義テーマに沿った文献を読み、概略を把握し、討論する。
この授業はオンラインレクチャー形式で行う予定です。
生徒の希望や状況に応じては対面に切り替えます。
アクティブラーニング（グループディスカッション、ディベート等）の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク（学外での実習等）の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
秋学期
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回：19、20世紀の日本の繊維業発展とは
明治から昭和期の日本の繊維業をグローバルエコノミックヒストリ―の観点から位置付ける
第2回：技術普及の国際比較
清川雪彦.「 日本の経済発展と技術普及」を主なテキストに、日本の繊維業における技術発展をインド、中国と比較する
第3回：開港期の交易・工業発展と世界経済
開港期の交易と世界市場の反応を概略する
第4回：力織機導入をめぐる議論
綿織物業の機械化の中心となる力織機の導入をめぐって起きた、産業集積や労働配分に関する議論を紹介する。
第5回：生産組織：問屋制から工場制へ、労働者の直接管理
岡崎哲二と中林真幸. 『生産組織の経済史』 のなかから、 1 章「問屋制から工場制へ－戦間期日本の織物業」（橋野知子）、 4 章「戦前中国紡績企業における企業組織改革－工頭制度から直接管理へ」（王穎琳）を取り上げる
第6回：産地発展論（１）
綿、絹織物業における産地発展の経緯を複数の文献から見て比較する
第7回：産地発展論（２）
綿、絹織物業における産地発展の経緯を複数の文献から見て比較する
第8回：在来的経済発展（１）
産地を理解したうえで、谷本雅之「日本における在来的経済発展と織物業―市場形成と家族経済」をテキストに、在来的経済発展を理解する
第9回：在来的経済発展（２）
産地を理解したうえで、谷本雅之「日本における在来的経済発展と織物業―市場形成と家族経済」をテキストに、在来的経済発展を理解する
第10回：繊維産業と女性労働
Janet.Hunter, Women and the labour market in Japan's industrialising economy: the textile industry before the Pacific Warをテキストに、日本の工業化と女性労働の位置づけを考察する
第11回：東アジアの中に繊維業発展をみる（１）
これまでのテーマを、中国、台湾、朝鮮の発展と連結させながら論じる。
第12回：東アジアの中に繊維業発展をみる（２）
これまでのテーマを、中国、台湾、朝鮮の発展と連結させながら論じる。帽子に注目し、麦棹の輸出から、製帽業の国際展開までをとり上げる予定である。
第13回：衣類の市場形成と産業発展（１）
輸入織物によって在来織物業の商品化がどのように進み、衣類の流行やマーケティングに与えた影響をみる
第14回：衣類の市場形成と産業発展（２）
日本における衣服産業の成立を論じる
授業時間外の学習（準備学習・復習・宿題等）Work to be done outside of class (preparation, etc.)
毎回テキストを読み、要旨をまとめ、論点を発表する。授業時間外で4時間程度必要である。
テキスト（教科書）Textbooks
授業で指示する。毎回輪読テキストがある。
参考書References
授業で指示する
成績評価の方法と基準Grading criteria
毎回の授業のおける論点発表 40％、最終レポート 60％で成績を評価する。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
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担当教員の専門分野等
＜専門領域＞ 17世紀から20世紀の英蘭と東アジアとアフリカとの経済関係史。
＜研究テーマ＞ 物流（とくに繊維製品）、移民、都市ネットワーク、女性の財産形成
＜主要研究業績＞
‘The Mass consumption of refashioned clothes: Re-dyed kimono in post war Japan’ in Business History,61-1, 106-121, 2018.
Miki Sugiura ed., Linking Cloth/Clothing Globally, Transformations of Use and Value, c.1700-2000, Tokyo: ICES, Hosei University Publishing, March, 2019. ISBN 978-4-9910044-0-7
Miki Sugiura, Giovanni Favero, and Michael Serruys eds., The urban logistic network. Cities, transport and distribution in Europe from the Middle Ages to the Modern Times, Palgrave, 2019.