社会学研究科Graduate School of Sociology
SOC500E1-2200(社会学 / Sociology 500)メディア理論1(メディアの歴史と思想)Media and Communication Theory 1
小林 直毅
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 社会学研究科Graduate School of Sociology |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2021 |
授業コードClass code | X6022 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 秋学期授業/Fall |
曜日・時限Day/Period | 土4/Sat.4 |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
教室名称Classroom name | |
配当年次Grade | |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience |
すべて開くShow all
すべて閉じるHide All
Outline (in English)
Graduate students will be able to study the history and thought of media as technology and institution.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
近現代史上の重要な出来事の経験とその記録と記憶をめぐる身体の技術的、制度的な変容を、さまざまなメディアの歴史と思想として考察する。
到達目標Goal
当面する諸現象、諸課題を、仮構的な「メディアの世界」だけに内向きに狭く閉じ込めて自己完結する「メディア研究」からの脱却を目指して、「人間の認識と存在を可能にする技術と制度としてのメディア」の歴史と思想を問い直すメディア研究の可能性と課題を考察することができる。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、「DP2」に関連
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
テッサ・モーリス=スズキ『過去は死なない──メディア・記憶・歴史』をテキストとして、各自の研究テーマに即して分担報告者を決めて、報告とディスカッションを重ねていく。
課題等へのフィードバックは、各回の授業内で行う。
*本授業は原則として対面形式で実施するが、受講者の希望があればオンラインでの参加も可とする。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
秋学期
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回:オリエンテーション
授業概要の説明と、秋学期のスケジュール確認。
第2回:この授業の問題構成
参加者の研究テーマに即した分担報告の決定。
第3回:過去は死なない(1)
テキストの第1章前半の分担報告。
第4回:過去は死なない(2)
テキストの第1章後半の分担報告。
第5回:想像しがたい過去(1)
テキストの第2章前半の「歴史小説」をめぐる考察を分担報告。
第6回:想像しがたい過去(2)
テキストの第2章前半の「歴史小説」をめぐる考察を分担報告。
第7回:レンズに映る影(1)
テキストの第3章前半の「写真と記憶」をめぐる考察を分担報告。
第8回:レンズに映る影(2)
テキストの第3章後半の「写真と記憶」をめぐる考察を分担報告。
第9回:活動写真(1)
テキストの第4章前半の「歴史の映画化」をめぐる考察を分担報告。
第10回:活動写真(2)
テキストの第4章後半の「歴史の映画化」をめぐる考察を分担報告。
第11回:視角(1)
テキストの第5章前半の「漫画の歴史表象」をめぐる考察の分担報告。
第12回:視角(2)
テキストの第5章後半の「漫画の歴史表象」をめぐる考察の分担報告。
第13回:ランダム・アクセス・メモリー
テキストの第6章の「多メディア時代の歴史」をめぐる考察の分担報告。
第14回:"歴史への真摯さ"の政治経済学に向かって
テキスト第7章の分担報告と総括討論。
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
本授業の準備学習・復習時間は各2時間を標準とする。
テキスト(教科書)Textbooks
テッサ・モーリス=スズキ(田代泰子訳)『過去は死なない──メディア・記憶・歴史──』岩波現代文庫。
参考書References
「参考文献リスト」を配布する。
成績評価の方法と基準Grading criteria
分担報告と討論における達成度で評価する。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
該当なし。
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
とくになし。
担当教員の専門分野等
<専門領域>
メディア文化研究
<研究テーマ>
メディア/アーカイブ研究、水俣病事件報道研究
<主要研究業績>
『メディアテクストの冒険』(世界思想社、2003 年)
『テレビはどう見られてきたのか』(共編著、せりか書房、2003 年)
『水俣学研究序説』(共著、藤原書店、2004 年)
『水俣学講義 [第2集]』(共著、日本評論社、2005 年)
『テレビニュースの社会学』(共著、世界思想社、2006 年)
『「水俣」の言説と表象』(編著、藤原書店、2007 年)
『テレビジョン解体』(共著、慶應義塾大学出版会、2007 年)
『ポピュラーTV』(共著、風塵社、2009 年)
『放送番組で読み解く社会的記憶―ジャーナリズム・リテラシー教育
への活用―』(共著、日外アソシエーツ、2012 年)
『メディア・リテラシーの現在―公害/環境問題から読み解く』(共著、ナカニシヤ出版、2013 年)
『ニュース空間の社会学―不安と危機をめぐる現代メディア論』(共著、世界思想社、2014年)
『原発震災のテレビアーカイブ』(編著、法政大学出版局、2018年)