人間社会研究科Graduate School of Social Well-being Studies
SOW500J3(社会福祉学 / Social Welfare 500)福祉臨床系特殊講義ⅡAdvanced Study on Social Work II
岩田 美香Mika IWATA
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 人間社会研究科Graduate School of Social Well-being Studies |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2021 |
授業コードClass code | |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 秋学期授業/Fall |
曜日・時限Day/Period | 集中・その他/intensive・other courses |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 多摩 |
教室名称Classroom name | |
配当年次Grade | 1~3 |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
カテゴリーCategory |
人間福祉専攻 選択・必修科目 |
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Outline (in English)
This course focuses specifically on the theoretical framework for social work practice.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
社会福祉援助実践を深めていくために、その背景にある理論を実践に展開し、また実践の積み重ねを理論化していくための検討を行う。
到達目標Goal
本年度は、福祉臨床においても重要となる「家族」のについて考察する。特に、日本における家族制度の単位である「戸籍」を手がかりに、歴史的経緯も含めた検討を行う。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、「DP1」と「DP2」と「DP4」と「DP5」に関連
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
・履修者は順番でレポーターを担当して発表すると同時に、レポーター以外の履修者も事前にテキストを読み、各自の研究関心との関連で論点を書き出したペーパーを全員が用意し、討論を進めていく。
・課題のフィードバックは学習支援システム等を通じて行う。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回:オリエンテーション
講義の進め方、各自の問題関心の紹介
第2回:戸籍の何が問題なのか
戸籍とは、個人の生涯にわたる身分証明、戸籍と家族の結びつき
第3回:戸籍の単位をめぐって
家族単位か個人単位か、家族単位の戸籍を問う
第4回:「家族単位」という選択
「夫婦と未婚の子」という妥協点、民法・戸籍法改正案起草委員会案
第5回:公証ツールとしての機能性
「家」単位、個人カード方式をめぐって
第6回:「家族単位」成立の時代性
最小限度の法改正、民法応急措置法に伴う緊急対応
第7回:GHQ提案に対する抵抗
家族単位の死守、人々の生活に直結する制度
第8回:戸籍と格闘する人々―婚外子にまつわる「身の上相談」から
虚偽の出生届、戸籍に翻弄される女性たち、特別養子縁組
第9回:認知がもたらす葛藤
戸籍に記載される認知の事実、認知された子の入籍
第10回:戸籍の不条理
結婚と戸籍謄本、嫡出推定にかかる子の籍
第11回:家族と非家族の境界
離婚・再婚と子の籍、再婚の障害、連れ子の入籍、前婚の子の除籍
第12回:家族政策としての戸籍制度
「家族単位」の選択と作用、「婚姻家族」の規範化の背景
第13回:個人単位へ向けて
失われた視点の回復、家族政策からの脱却
第14回:総括:文献全体を通してのディスカッション
自らの研究との関連での検討
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
事前にテキストを読み、各自の研究関心との関連で論点を書き出したペーパーを用意すること。本授業の準備・復習時間は各回4時間を標準とする。
テキスト(教科書)Textbooks
下夷美幸(2019)『日本の家族と戸籍 なぜ「夫婦と未婚の子」単位なのか』東京大学出版会
参考書References
履修者の関心も含めて適宜紹介する。
成績評価の方法と基準Grading criteria
講義内発表と討議参加(30%)、課題の提出(30%)、最終レポート(40%)
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
特になし
担当教員の専門分野
〈専門領域〉子ども・家族福祉論、教育福祉論
〈研究テーマ〉1.子育て・子育ちの社会的不平等
2.子どもと家族へのソーシャルワーク