人間社会研究科Graduate School of Social Well-being Studies
PSY500J2(心理学 / Psychology 500)教育分野に関する理論と支援の展開Support Theory and Applications in Educational Area
学校臨床心理学特論(2017年度以前入学生)
谷 由紀子Yukiko TANI
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 人間社会研究科Graduate School of Social Well-being Studies |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2021 |
授業コードClass code | S1065 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | 学校臨床心理学特論 |
開講時期Term | 春学期集中/Intensive(Spring) |
曜日・時限Day/Period | 集中・その他/intensive・other courses |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 多摩 |
教室名称Classroom name | |
配当年次Grade | 1・2 |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
カテゴリーCategory |
臨床心理学専攻 専門展開科目(専門技能科目) |
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Outline (in English)
・This class focuses on definig roles of school counselor as a professional psychologist in a school organization.
・ The purpose of this class is to get the specialized knowledge and skills required in a school field.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
・学校という組織の中で心理専門職が担う役割について説明します。
・学校現場で求められる専門的な知識やスキルを習得することを目的とします。
到達目標Goal
自分自身の個性や特徴を踏まえながら、チーム学校の一員である心理専門職としてどのように貢献するか、自分なりのイメージを描けるようにします。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、「DP2」と「DP3」と「DP4」に関連
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
教員と学生間で、学生同士でも質問や意見が飛び交うような活発な時間を一緒につくりましょう。事例をもとに小グループで話し合う、発表する、感じたことを伝えあう、ロールプレイをするなどの機会を作っていきます。相互コミュニケーションを重視するため、開講前の行動制限レベルの状況を踏まえて、オンラインによる実施か対面授業で実施するかを判断します。なお、課題等の提出・フィードバックは「学習支援システム」を通じて行う予定です。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回:オリエンテーション
授業の目的、進め方を説明します。
この授業に期待すること、これまで身に付けたことなどを中心に自己紹介します。
第2回:聴く力と自己理解度、アセスメント力、今の私の自己評価
相談者とカウンセラーのロールプレイ通してお互いをアセスメントし合います。
自分は他者からどのような印象をもたれるのか、その根拠は何かを理解します。
第3回:学校における心理専門職の役割
自分が学校についてどういうイメージや印象をもっているか明らかにします。
学校組織や風土を理解し、教師とは異なるスクールカウンセラーの役割を考えます。
第4回:学校組織のアセスメント
事例をもとに、スクールカウンセラーとして必要な情報を収集し、学校組織をアセスメントします。
第5回:スクールカウンセリングの活動計画
アセスメントから得られた情報を用いて学校の現状を把握し、その学校に必要な支援活動計画を作ります。
第6回:発達の特性と支援
事例をもとに、発達の特性をもった児童・生徒への支援を考えます。
第7回:愛着障害の支援
発達の問題との見極めが難しい、愛着の問題を抱えているケースの対応事例をもとに支援の方法を考えます。
第8回:いじめ
いじめの予防と対応について考えます。
第9回:不登校
不登校の実態や現状を説明します。その上で事例をもとに不登校の対応について考えます。
第10回:虐待
学校で虐待を把握した際の対応や他機関との連携のあり方を考えます。
第11回:当事者の話
当事者の話をもとに、様々なニーズがある中で、心理職として「どうあるべきか」、「どうありたいか」を考えます。
第12回:コンサルテーション
教師役、スクールカウンセラー役に分かれてコンサルテーションのロールプレイを体験します。教師がわかりやすく、納得するコンサルテーションのあり方について考えます。
第13回:成長や変化への気付き
参加者同士で1日目との変化や違いがあれば伝えあいます。自己評価します。
第14回:まとめ
疑問、質問、感想を自由に発言しあいます。
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
スクールカウンセリング、学校心理学の著書を1冊は読んでおいてください。できれば、学校で相談活動に従事しておられる方にインタビューして、学校のイメージつくりをしておいてください。本授業の準備学習・復習時間は各2時間を標準とします。
テキスト(教科書)Textbooks
教科書としては使いません。
参考書References
「近藤邦夫論考集 学校臨床心理学への歩みー子供たちとの出会い、教師たちとの出会い」 近藤邦夫著 福村出版
「発達障害 生きづらさを抱える少数派の「種族」たち」本田秀夫著 SB新書
「子どもの脳を傷つける親たち」友田明美 NHK出版新書
成績評価の方法と基準Grading criteria
自己分析レポート40%
第2回と第12回のロールプレイの自己分析の質。自己理解は深まったか。
授業全般についての意見の発表30%
第1回と第14回の全体への表現。わかり易いか、変化はみえるか。
平常点 30%
ファシリテートするセンスがあるか。積極的に興味をもってこの場やテーマにかかわれたか。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
前年度も好評であった、ケースや当事者の体験談など、現場の感覚を捉える機会を豊富にもちながら、相互の議論を深めていきたいと思います。
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
なし
担当教員の専門分野等
学校臨床
キャリアカウンセリング
オフィスアワー
授業の開始前または授業後に教室で質問・相談を受け付けます。