人間社会研究科Graduate School of Social Well-being Studies
PSY500J2(心理学 / Psychology 500)産業・労働分野に関する理論と支援の展開Support Theory and Applications in Industry and Work Area
産業メンタルヘルス特論
梅澤 志乃Shino UMEZAWA
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 人間社会研究科Graduate School of Social Well-being Studies |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2021 |
授業コードClass code | S1062 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | 産業メンタルヘルス特論 |
開講時期Term | 春学期授業/Spring |
曜日・時限Day/Period | 土2/Sat.2 |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
教室名称Classroom name | |
配当年次Grade | 1・2 |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
カテゴリーCategory |
臨床心理学専攻 専門展開科目(関連専門領域科目) |
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Outline (in English)
In this lecture, students are required to acquire useful knowledge and skills to improve mental health of workers.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
本講義では、勤労者のメンタルヘルス問題を予防・軽減するために有益な知識・スキルを習得する。
到達目標Goal
産業・労働分野で活躍し得る心理職を目指す。しかしながら産業・労働分野は、心理職の職域としては対応範囲が広く、また就労形態によっても役割が異なる等、難易度が高いといえる。そこで、現場で必要な知識やキーワードを少なくとも「知っている」状態にする。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、「DP1」と「DP4」に関連
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
産業・労働分野の心理職には精神医学の基礎知識を必須として、インターベンション、コンサルテーション等、幅広い知識・スキルが必要となる。そこで適宜、現場のゲスト講師を交えて事例検討・演習等実践的な内容を多く盛り込む。
なお、状況によって内容や方法が変更になる可能性はあるが、その場合も到達目標は維持する。課題等の提出やフィードバックは、原則授業支援システムを通じて行う。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
あり / Yes
授業計画Schedule
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回:講義への期待ヒアリングと産業領域で求められる力
自己紹介と今後のすすめ方のオリエンテーション、また産業領域全体を概観して心理職に必要とされるコンピテンシーを把握する
第2回:メンタルヘルス対策の動向とトレンド
産業動向を踏まえ、関連する労働衛生法規・指針を押さえると同時に直近の法定労働衛生を把握する
第3回:EAP概論
近年、多くの臨床心理士雇用を創出しているEAPについて紹介
第4回:【相談の実際】概観
人間関係・過重労働を発端としたうつ病、ハラスメントなどの事例を紹介
第5回:【相談の実際】産業・労働分野に多い精神疾患
うつ病、適応障害、アルコール依存など、勤労者のメンタルヘルス不調の概要を、EAPの成り立ちでもあるアディクション観点を含めて学ぶ
第6回:【相談の実際】メール相談回答コンテスト
同一のメール相談に対して全員が回答を持ち寄り、コンテスト形式で自分のスタイルを把握するとともに他者のスタイルやボキャブラリーを学ぶ
第7回:【相談の実際】メール相談を通じた説明性の向上
メールでの相談対応で特に重要な言語的説明について実践しながら学ぶ
第8回:【相談の実際】職場復帰支援の流れ
メンタルヘルス問題による休職者の職場復帰支援策について学ぶ
第9回:【相談の実際】マネジメント・コンサルテーション
産業臨床の醍醐味、EAPの存在価値ともいえるコンサルテーション法について学ぶ
第10回:【相談の実際】キャリア・カウンセリング
産業労働分野で持っておくべき視点、キャリアカウンセリングについて学ぶ
第11回:【相談の実際】CISM・緊急事態のポストベンション
職場で自殺、事故、災害が発生した場合の事後対応について学ぶ
第12回:研修プレゼンテーションスキル
傾聴や相談の受容だけでなく、説明性を以って「分かりやすく」「伝える」技術を学ぶ
第13回:組織への対応
レポーティングやストレスチェック制度の概要、その活用方法について学ぶ
第14回:演習
事例検討を通じて、講義全体で理解してきた知識を有機的に連動し活用するイメージを持つ
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
初回講義までに、ニュースや新聞等を読む、あるいは近親者にヒアリングするなどして、【働く人のメンタルヘルス問題】に関して気になる話題、トピックを一つ見つけておくこと。
本授業の準備学習・復習時間は、各2時間を標準とします。
テキスト(教科書)Textbooks
テキストなどは使用しない。講義で使用する資料は講義毎に配布、または知らせる。
参考書References
「メンタルヘルス・マネジメント検定試験マスターコース公式テキスト」大阪商工会議所編(中央経済社)
成績評価の方法と基準Grading criteria
平常点(80%)+期末レポート(20%)
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
実技やディスカッション、質疑の時間を充実させるよう心がける。
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
昨今の事情を鑑み、オンライン授業になることも想定してwifiなど通信環境の準備をしておくこと。
担当教員の専門分野等
企業メンタルヘルス対策、EAP、産業カウンセリング、臨床心理学
オフィスアワー
授業の開始前または授業後に教室で質問・相談を受け付けます。