法務研究科Law School
LAW500A2(法学 / law 500)刑事基礎演習ⅡBasic Seminar Ⅱ on Criminal Law
水野 智幸Tomoyuki MIZUNO
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 法務研究科Law School |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2021 |
授業コードClass code | V1851 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 秋学期授業/Fall |
曜日・時限Day/Period | 木4/Thu.4 |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
教室名称Classroom name | |
配当年次Grade | 1 |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | 選択 |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
カテゴリーCategory |
法律基本科目群(応用科目) 刑事系 |
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Outline (in English)
This course covers the current and problems, the method of to guess at a lawschool and fundamental approach to criminal cases
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
刑事法全体の流れと問題点を理解し、法科大学院における刑事法の検討方法・刑事事件に対するアプローチの基本を学ぶ
到達目標Goal
刑法や刑事訴訟法の学習が、実際の刑事事件の流れの中で、どのように位置付けられるかを知り、検察官、弁護人、裁判官がどのような規定に基づき、どのような判断要素の下に、どのような活動をするかを把握する。その上で、裁判傍聴や日頃のニュースを見聞きする中で、刑事法に関する問題意識を高め、教授や他の学生と議論し、自らの意見を適切に発表できるようにする。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、「DP1」と「DP2」に関連
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
基本的な事項を講義するほか、配布した設例に基づき、接見や法廷活動の実演を積極的に取り入れ、法律家がどのような活動をするかを体験できるようにします。
法廷傍聴の報告、プレゼンの準備、刑事実体法のトピックの検討なども組み込みます。提出された課題等に対しては、授業内で解答、解説します。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
あり / Yes
授業計画Schedule
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回:ガイダンス
身柄拘束制度の概観
本科目の概要と注意点を示す。
身柄拘束に関する制度と、検察官、弁護人、裁判官の活動
第2回:捜査機関・裁判官の活動(逮捕段階)
設例につき、警察から事件送致を受けた検察官の活動と、勾留請求を受けた裁判官の判断要素
第3回:弁護人の活動(逮捕段階)
設例につき、初回接見の模擬活動のほか、被疑者の権利保護のための弁護人の活動
第4回:検察官の活動(起訴不起訴の決定まで)
設例につき、検察官の捜査に関する活動と起訴不起訴の判断要素
第5回:弁護人の活動(起訴不起訴の決定まで)
設例につき、被疑者の権利保護及び不起訴をめざす弁護人の活動
第6回:公判における、証拠の請求・意見・採否決定・証拠調べの概観
設例につき、証拠調べに関する全体像と証拠等関係カードの読み方
第7回:公判手続(人定質問~書証の取調べまで)
設例につき、公判手続の前半段階の概要と実演
第8回:公判手続(証人尋問、被告人質問、弁論)
設例につき、公判手続の公判段階の概要と実演
第9回:裁判員裁判の特例(公判前整理手続を含む)
通常の裁判と異なる点の確認。公判前整理手続の概要と証拠開示制度
第10回:犯罪被害者保護制度
犯罪被害者保護制度の概観と問題点
第11回:少年法の特例
成人の刑事事件と異なる少年法の特殊性
第12回:刑事事件に関連する諸科学
法廷傍聴を踏まえた質疑応答
精神医学や供述心理学の概要
法廷傍聴で見聞きした問題点についての質疑応答
第13回:プレゼン1
自ら選んだ刑事法に関する問題につき発表する
第14回:プレゼン2
自ら選んだ刑事法に関する問題につき発表する
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
予め与えられた課題があるときは、各自が持っている刑法や刑事訴訟法の教科書を読み、問題点を把握しておく。本授業の準備学習・復習時間は各2時間を標準とします。
テキスト(教科書)Textbooks
各人が持っている刑法、刑事訴訟法の教科書
参考書References
佐伯仁志他「刑法判例百選Ⅰ総論[第8版](有斐閣・2020年)
佐伯仁志他「刑法判例百選Ⅱ各論[第7版](有斐閣・2020年)
井上正仁他「刑事訴訟法判例百選[第10版](有斐閣・2017年)
成績評価の方法と基準Grading criteria
授業期間中における評価(平常点)
・授業内の質疑応答における貢献度 50%
・プレゼンの充実度 30%
・模擬接見や模擬公判での実演、法廷傍聴レポートの充実度 20%
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
学生からの意見や要望を踏まえて、授業内容を改善していきます。
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
学習支援システムを使用できる環境を整えておいて下さい。
その他の重要事項Others
裁判官として24年、弁護士として5年の実務経験を有しており、それに基づき刑事司法実務がどのように運用されているかということを前提に授業を進めます。