法務研究科Law School
LAW500A2(法学 / law 500)商法演習ⅡSeminar on Commercial Law Ⅱ
明田川 昌幸、柴田 和史、柳 明昌Masayuki AKETAGAWA, Kazufumi SHIBATA, Akimasa YANAGI
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 法務研究科Law School |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2021 |
授業コードClass code | V1621、V1622、V1623、V1624 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 秋学期授業/Fall |
曜日・時限Day/Period | 月2/Mon.2, 月3/Mon.3,水2/Wed.2 |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
教室名称Classroom name | |
配当年次Grade | 3 |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | 必修 |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
カテゴリーCategory |
法律基本科目群(応用科目) 民事系 |
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Outline (in English)
In this course, Students will study on theory and important cases of share, stock-option, debenture, dividend, mergers, share-exchange. And students will study on general principle of commercial law and negotiable instruments.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
授業では、学生がひととおり商法および会社法の基本的知識を持ち合わせていることを前提として、より高度な問題を検討する。重要な判例については、事案の概要および判決の射程距離などを丁寧に検討する。授業は、教師による解説、および、対話形式の質疑応答を織り交ぜて行う。学生には十分な予習を行うことが求められる。少人数の演習であるから、文章のまとめ方、実際に討論に入ってからの議論の進め方などの指導も可能である。さらに、必要に応じて現実に生起する高度でかつ最新の問題についても取り上げる予定である。
到達目標Goal
商法演習Ⅱでは、学生がひととおり商法、会社法、および、手形小切手法の基礎的知識を持ち合わせていることを前提として、より高度な授業を展開する。授業の範囲は、会社法、商法総則、および、手形小切手法である。本授業は、上記の範囲にわたって、基礎的知識・基礎理論が定着していることを確認したうえで、学生が基礎的知識・基礎理論の理解を活用する能力、判例を分析し批判的に検討する能力、発展的な専門知識を活用する能力を習得し、最終的には、複雑な事案を的確に整理し分析し、適切な法的推論を行い、理論的・実務的な問題の適切な処理を行うことができる能力を獲得することを目指すものである。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、「DP1」と「DP2」に関連
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
各回において、必要最小限の講義を行い、それと織り交ぜながら、質疑応答を行う。学生は、配付資料等を十分に予習し、配布資料に含まれる様々な質問事項について事前に良く調べ、良く考えて、講義に臨まなければならない。提出された課題等に対して、授業内または学習支援システムで講評する。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回:募集設立等
募集設立等の意義と法構造の解説と問題点
[準備学習等]
教科書28頁~53頁
第2回:株式・種類株式
株式・種類株式の意義と法構造の解説と問題点
[準備学習等]
教科書54頁~76頁
第3回:株式の譲渡ほか
株式の譲渡の意義と法構造の解説と問題点
[準備学習等]
教科書77頁~100頁
第4回:自己株式ほか
自己株式ほかの意義と法構造の解説と問題点
[準備学習等]
教科書101頁~128頁
第5回:新株発行
新株発行の意義と法構造の解説と問題点
[準備学習等]
教科書345頁~369頁
第6回:新株予約権・社債
新株予約権の意義と法構造の解説と問題点および社債の意義と法構造の解説と問題点
[準備学習等]
教科書370頁~386頁、教科書387頁~402頁
第7回:計算・配当①
計算・配当の意義と法構造の解説と問題点(計算書類の作成・監査を中心として)
[準備学習等]
教科書312頁~343頁
第8回:計算・配当②
計算・配当の意義と法構造の解説と問題点(配当関係を中心として)
[準備学習等]
教科書312頁~343頁
第9回:組織再編
吸収合併・新設合併・株式交換・株式移転・新設分割・吸収分割の意義と法構造の解説と問題点
[準備学習等]
教科書403頁~478頁
第10回:株主総会・取締役・監査役・株主等の総括
株主総会・取締役会・取締役・監査役・会計参与・会計監査人・監査等委員会設置会社・指名委員会等設置会社・株主等の総括
[準備学習等]
教科書129頁~311頁
第11回:解散・清算・持分会社
解散・清算および持分会社の意義と法構造の解説と問題点
[準備学習等]
教科書479頁~499頁
第12回:商法総則
商法総則の意義と法構造の解説と問題点
[準備学習等]
教科書1頁~119頁
第13回:手形法①
約束手形の振出の意義と法構造の解説と問題点
[準備学習等]
教科書25頁~42頁、201頁~248頁
第14回:手形法②
約束手形の裏書の意義と法構造の解説と問題点
[準備学習等]
教科書60頁~125頁
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
学生は、教科書を熟読し、配付資料等を十分に予習し、配布資料に含まれる様々な質問事項について事前に良く調べ、良く考えて、講義に臨まなければならない。また、講義範囲に関連する重要判決等(会社法判例百選、商法総則商行為判例百選、手形小切手判例百選に掲載されているものでよい)を予習してくることが必要である。なお、本授業の準備学習・復習時間は各2時間を標準とする。
テキスト(教科書)Textbooks
柴田和史『会社法詳解〔第3版〕』(商事法務、2021年)、
近藤光男『商法総則・商行為法〔第8版〕』、
関俊彦『金融手形小切手法〔新版〕』。
参考書References
会社法判例百選〔第3版〕、
商法総則商行為判例百選〔第5版〕、
手形小切手判例百選〔第6版〕
柴田和史『日経文庫ビジュアル 図でわかる会社法〔第2版〕』(2021年)
成績評価の方法と基準Grading criteria
授業期間中における評価(平常点)
中間テスト 20%
期末における評価
期末試験 80%
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
説明が早口になることがたまにあるようなので、十分に注意したい。
その他の重要事項Others
このシラバスを執筆している時点では、『会社法詳解〔第3版〕』の校正作業が進行中であり頁数が確定していないため、授業の各回の内容として記載してある教科書の頁数は、『会社法詳解〔第2版〕』の頁数を記載してあるので、注意してほしい。講義が開始した時点で、訂正表を配布する予定である。