デザイン工学部Faculty of Enginneering and Design
OTR100ND(その他 / Others 100)デザインスタジオ1(SD)Design Studio 1
安積 伸、片山 典子、田中 聡一郎、小林 尚登、田中 豊、岩月 正見Shin AZUMI, Noriko KATAYAMA, Soichiro TANAKA, Kobayashi HISATO, Tanaka YUTAKA, Iwatsuki MASAMI
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | デザイン工学部Faculty of Enginneering and Design |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2021 |
授業コードClass code | B2343 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 春学期授業/Spring |
曜日・時限Day/Period | 木1/Thu.1,木2/Thu.2 |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
教室名称Classroom name | |
配当年次Grade | |
単位数Credit(s) | |
備考(履修条件等)Notes | |
他学部公開科目Open Program | |
他学部公開(履修条件等)Open Program (Notes) | |
グローバル・オープン科目Global Open Program | |
成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | |
成績優秀者の他学部科目履修(履修条件等)Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
SDGsCPSDGs CP | |
アーバンデザインCPUrban Design CP | |
ダイバーシティCPDiversity CP | |
未来教室CPLearning for the Future CP | |
カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
千代田コンソ単位互換提供(他大学向け)Chiyoda Campus Consortium | |
選択・必修Optional/Compulsory | 必修 |
入学年度Admission year | |
カテゴリー(2023年度~)Category (2023~) | |
カテゴリー(2019~2022年度)Category (2019~2022) |
システムデザイン学科 専門科目 導入科目 |
カテゴリー(招聘学科)Category | SD |
すべて開くShow all
すべて閉じるHide All
Outline (in English)
Creation stream:
The first half of this course teaches sketching methods as a communication process essential for design. In the second half, students learn the process of turning sketches into solid models, machining real objects from wooden materials, and how to independently verify their usability.
Technology stream:
The aim of this course is to experience how everyday phenomenon follow the laws of nature. Without awareness of natural laws we would not be able to design anything. When thinking about design, it is essential to continuously consider underlying laws of nature. In this course, students will receive hints from multiple supervisors in the technology field for finding solutions to human, physical and phenomenal related problems, thinking and learning hands-on about such laws through their concrete experiences.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
クリエーション系:
前半では、デザインに必要なコミュニケーション手段としてのスケッチの方法を学ぶ。
後半では、スケッチから立体造形への展開を学び、実用品を木材から切削加工し、自ら使用検証する事を学ぶ。
テクノロジー系:
日々の現象は、自然界の法則に従っているということを体験することが、この授業の目的である。私たちは、自然の法則を無視しては何もデザインすることはできない。「デザイン」を考えるときは、常にそのデザイン対象の背景となる自然の法則を意識すべきである。本講義では,テクノロジー系の複数の専任教員が,自然界の人・物・事やその現象に関する課題とその解決へ至るヒントを提示し,学生各自が手と頭を動かしながら,具体的な体験を通して対象や法則を理解する.
到達目標Goal
クリエーション系:
「コミュニケーションをとるための絵」を描く方法を学ぶ。
スケッチから立体物への展開を体験的に理解する。
使用者を意識した生活道具を制作し、検証する。
テクノロジー系:
学生各自が手と頭を動かしながら,具体的な体験を通して対象や法則を理解するための手法を身につけること。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
デザイン工学部システムデザイン学科ディプロマポリシーのうち、「DP2」に関連
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
本講義は,総合ガイダンスの後,クリエーション系7回,テクノロジー系7回の合計14回の実習授業を行う.各系の概要は以下のとおりである。
クリエーション系:
スケッチ演習 スケッチパッドに、鉛筆、ペン、マーカー、パステルなどを用い、パースペクティブや陰影の正しいスケッチ方法の基礎を学ぶ。
造形演習 使用可能なプロダクトを自ら加工し制作。アイデアスケッチ・三面レンダリングと比較しながら、立体物とスケッチ・平面図の差を理解する。
テクノロジー系:
小林:
柱時計などについている「振り子」を対象とする。この振り子が左右に振れることは日常のヒトコマで、何の感慨もないかもしれない。しかし、これはニュートン力学に忠実に従った運動をしている。また、振り子の運動が永続的に続くために多くの工夫(デザイン)がされている。この問題を、つぎのようなプロセスで考察していく。1)振り子を観察する。2)振り子の動画像を採録する。3)振り子の位置の変化を計測し、グラフに表してみる。4)振り子の振動を物理学から導いてみる。5)振り子の各種の物理パラメータを推定してみる。6)振り子を永続的に振らせるための工夫を考えてみる。
田中:
身の周りの運動機構について,実例を通して解説するとともに,運動の変換機構の例として,スライダ・クランクメカニズムの機械要素の運動現象を対象として,観察やシミュレーションを行う.回転運動から直線運動への変換メカニズムや,その仕組み,変位や速度,加速度の変化などを観察・シミュレーションしながら理解する.
岩月:
物理エンジンを実装しているCADを用いて、コンピュータの中で物理法則に従ったCGアニメーションが比較的簡単に製作できること.
クリエーション系は4月23日(木)より,Xクラスの授業を映像によるオンライン授業で行う.詳細は学習支援システムで確認してください.
テクノロジー系は5月7日(木)より,Yクラスの授業を映像によるオンライン授業で行う.詳細は学習支援システムで確認してください.
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
1:総合ガイダンス
運動の観察とモデル化
テクノロジー系(7回)とクリエーション系(7回)の内容の説明とグループ分け,事前に準備するもの,ソフトウェアの使い方などを解説する。
テクノロジー系の第1回として,現象のモデル化とシミュレーションのための基礎的技法を説明する。単振動の運動現象を観察し,それをモデル化する.
2:運動のシミュレーションと可視化
テクノロジー系の第2回として,単振動の運動現象をシミュレーションし可視化する.(課題1)
3:2次元物理シミュレーション
テクノロジー系の第3回として,まず,物理エンジンと物理シミュレーションについて実例を交えながら解説する.次に,2次元お絵描きCAD「Algodoo」による物理オブジェクト生成とインタラクティブな処理につてい学ぶ(課題2-1).
4:3次元物理シミュレーション
テクノロジー系の第4回として,まず,本格的な3次元CAD「Google SketchUp」による3Dオブジェクトの作成手法について学ぶ.次に,プラグイン「Sketchy Physics」を実装して,3次元物理シミューレーションを行う方法を学ぶ(課題2-2).
5:機構の観察とモデル化
テクノロジー系の第5回として,身の周りの機械要素の運動機構を観察する(課題3-1).
次に,観察した機械要素の運動をモデル化する.
6:機構のシミュレーションと可視化
テクノロジー系の第6回として,観察した身の周りの運動機構を発表する.
モデル化した機械要素の運動現象をシミュレーションし,可視化する(課題3-2).
7:課題とレポートの作成,発表
テクノロジー系の3つの課題に対するレポートを作成し,その成果を発表する。
8:パースペクティブスケッチ基礎演習
デザインスケッチとは/透視図法の概要/マーカーで線を引く、描くことに慣れる/線描で立方体、円筒を描く。
9:マーカーを用いた描写演習,講評
陰影をつける-光源と影、グレーマーカーで線描に陰影をつける。
10:様々な画材・モチーフによる描写演習,講評
描き方バリエーション コンテパステルで三次曲面を表現 黒い紙に白鉛筆で描く
11:アイデアスケッチの演習,講評
アイデアを伝えるためのスケッチ・ドローイングの方法を実習する。
12:器物制作のためのアイデアスケッチ,レンダリング演習,講評
木を材料とした小型のプロダクトをデザインし、3面レンダリングを作成する。
13:造形制作演習・素材切り出し,切削加工
前週にデザインしたアイデアを元に、木材から切削してプロダクトを制作する。
14:造形制作仕上げ,切磋・仕上げ剤塗布,レンダリング作成,講評
木製切削加工のプロダクトを完成する。
完成品を元に、再度3面レンダリングを仕上げる
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
シラバス内容の事前の確認
クリエーション系:
必要となる画材、工具を準備する。
宿題のある場合は必ず行う事。
テクノロジー系:
課題で必要となる各種ソフトウェアの事前の使用方法の理解と実行
課題の実行と発表の準備
本授業の準備学習・復習時間は、合わせて1時間を標準とします。
テキスト(教科書)Textbooks
クリエーション系
各教員が授業内で適宜指示する。
テクノロジー系
各教員が授業内で適宜指示する。
参考書References
クリエーション系
How to Draw (スコット・ロバートソン: ボーンデジタル)
プロダクトデザインのためのスケッチワーク (増成和敏:オーム社)
テクノロジー系
特に指定しない.適宜,授業中にプリントを配布する.
成績評価の方法と基準Grading criteria
クリエーション系:
授業内の作業態度と実習作品の提出による総合評価から、90点以上をS、87点以上をA+,83点以上をA,80点以上をA-、77点以上をB+,73点以上をB,70点以上をB-,67点以上をC+,63点以上をC,60点以上をC-とする.提出を求められた作品が1点でも未提出の場合はDとする。
テクノロジー系:
授業内の実習作業態度および3名の教員からの課題に対する提出されたレポートにより総合的に評価する.90点以上をS、87点以上をA+,83点以上をA,80点以上をA-、77点以上をB+,73点以上をB,70点以上をB-,67点以上をC+,63点以上をC,60点以上をC-とする.レポートの未提出はDとする。
最後にクリエーション系とテクノロジー系の評価結果を総合し,最終評価を行う。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
高校での履修状況により学生によってスキルが異なるため、各自のスキルに応じたきめ細かい対応をできる限り行っていく。
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
クリエーション系:
指定のドローイング用画材を購入・準備すること。
毎回使用するする道具が異なるため、授業前に持参の必要なものが何かを確認する事。
テクノロジー系:
データ処理などに大学から配布されたノートパソコンとインストールされた専用ソフトウェアを使用する.