デザイン工学部Faculty of Enginneering and Design
ADE100NB(建築学 / Architecture and building engineering 100)デザイン理論(建築)Design Theory
後藤 武Takeshi GOTO
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | デザイン工学部Faculty of Enginneering and Design |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2021 |
授業コードClass code | B2148 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 秋学期後半/Fall(2nd half) |
曜日・時限Day/Period | 木1/Thu.1,木2/Thu.2 |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
教室名称Classroom name | |
配当年次Grade | |
単位数Credit(s) | |
備考(履修条件等)Notes | 建築:建築士 |
他学部公開科目Open Program | |
他学部公開(履修条件等)Open Program (Notes) | |
グローバル・オープン科目Global Open Program | |
成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | |
成績優秀者の他学部科目履修(履修条件等)Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
SDGsCPSDGs CP | |
アーバンデザインCPUrban Design CP | |
ダイバーシティCPDiversity CP | |
未来教室CPLearning for the Future CP | |
カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
千代田コンソ単位互換提供(他大学向け)Chiyoda Campus Consortium | |
選択・必修Optional/Compulsory | 選択 |
入学年度Admission year | |
カテゴリー(2023年度~)Category (2023~) | |
カテゴリー(2019~2022年度)Category (2019~2022) |
建築学科 専門科目 導入科目 |
カテゴリー(招聘学科)Category | 建築 |
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Outline (in English)
Buildings are made of physical matter, but when undergoing planning and discussion words play a major role in their facilitation. Looking back at the history of architectural concepts we use today, we will contemplate how these came to be formed. Through this, we consider what kind of architectural concepts we may be able to create in today's world.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
高等学校までの学習と異なって、建築設計は与条件を満たしながらも自分で問題を立て、それに建築作品という答えを自己責任で導いていく行為です。この一連の過程を習得してもらうことが、デザイン理論という授業の目的です。デザインスタジオは実践形式でこの過程を習得しますが、デザイン理論は過去の建築家たちが生み出した優れた問題発見と解決の事例をデータベースとして使用しながら、座学形式でこの過程の習得をバックアップします。授業では、過去の建築作品をいわば問題集としてとらえて問題群ごとに分類した上で、問題と答えをセットで分析していきます。建築デザインの方法を習得するための最短距離をガイドします。
到達目標Goal
建築デザインを言葉によって思考し、自ら理論構築できるようになるための基礎力を養う。
【修得できる能力】*【修得できる能力】*
- 総合デザイン力:○
- 文化性:◎
- 倫理観:○
- 建築の公理:◎
- 芸術性:◎
- 教養力:○
- 表現力:○
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
デザイン工学部建築学科ディプロマポリシーのうち、「DP2」「DP3」に関連
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
20世紀以降の建築デザインにおいて形づくられてきた「問題」を14取り上げ、その問題に対する解答としての建築作品を具体的に分析することを通して、建築デザインにおける問題の設定の仕方と解決方法とを実践的に習得させる。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
なし / No
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
1:スケール
物理的な大きさには還元出来ない感覚的なスケールの操作は、空間をデザインする際の大きな力となります。20世紀の建築デザイン史における最大の発見の一つと言えるスケール操作の手法を分析し、自らも駆使出来るようにします。
2:サーキュレーション
近代建築の成立とともに、サーキュレーションの問題が大きくクローズアップされました。建築の可能性を大きく拡張することになったサーキュレーションの問題とその解答例を分析し、21世紀の建築においてサーキュレーションにどう向き合っていくべきなのかを考えます。
3:有機性
生命の形態構造に着想を得て建築デザインの方法を開拓していった建築家たちの作品を分析し、有機性という問題の可能性を考察します。
4:装飾
近代建築において装飾の問題は否定される傾向にありました。しかし装飾が建築デザインに果たす役割とその可能性は未だ大きいと言えます。装飾という問題をあらためて21世紀に開く試みを行います。
5:構造
建物を支える最も基底にあると考えられる構造は、しかし建築デザインの操作対象でもあります。建築デザインにおける構造という問題を徹底的に考察します。
6:色
色は、建築デザインにおいて最も表面的で取るに足りないものだと思われがちですが、20世紀の建築において色の問題は空間を生成させる観点からは大きな問題でもありました。20世紀において色の問題がどのような可能性を開いたのかを考察します。
7:透明性
20世紀の建築は、ガラスという物質の採用によって文字通り透明性を獲得することになりました。ガラスという物質が可能にした建築の可能性を分析すると同時に、ガラスの透明性に依存しないもう一つの透明性の問題をも考察していきます。
8:環境
建築は自律し閉じた箱である以上に、周辺環境との関係の中で形づくられます。環境を問題として設定した建築作品を分析的にとらえて、環境を問題として設定した21世紀の建築の可能性を考えます。
9:伝統(西欧)
新たな建築をデザインする際にも、歴史的な記憶をどのように継承するべきなのかという問題が重要になってきます。建築デザインの問題として伝統を考察した優れた事例を分析していきます。
10:伝統(日本)
新たな建築をデザインする際にも、歴史的な記憶をどのように継承するべきなのかという問題が重要になってきます。建築デザインの問題として伝統を考察した優れた事例を分析していきます。
11:密度
都市における建築のデザインを考える際に、密度をどうとらえるかが重要になってきます。密度からデザインを考えた事例を分析し、新たな方法論を模索します。
12:集合
全ての建築は小さな単位の集積で成立していますが、特に集合住宅や学校建築などは単位空間の設定とその集合の仕方の中に発見的な手法が求められます。単位空間の設定の問題と集合のルール・メイキングを多数の事例を参照しながら考察していきます。
13:多様性と対立性
ロバート・ヴェンチューリは、単純なルールに基づく建築ではなく、多様性と対立性を内包する建築を生み出すルール・メイキングの手法を開発しました。ヴェンチューリの分析手法を詳細に辿りながら、その意味と可能性を考察します。
14:編集
レム・コールハースは、近代建築の既存のヴォキャブラリーのアーカイヴを利用しながら、編集やモンタージュの手法を駆使して新しい建築を生み出す理論を構築しました。その理論の内実とその可能性を考察します。
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
関連する建築の写真や図面を閲覧しておくこと。
本授業の準備学習・復習時間は、各2時間を標準とします。
テキスト(教科書)Textbooks
特になし。
参考書References
特になし。
成績評価の方法と基準Grading criteria
最終レポートによって採点する。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
特になし。
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
PCによるパワーポイント。